細行を矜まざれば終に大徳を累わす
ことわざ「細行を矜まざれば終に大徳を累わす」の意味・読み方・異形などを解説します。
細行を矜まざれば終に大徳を累わす
さいこうをつつしまざればついにだいとくをわずらわす
| 言葉 | 細行を矜まざれば終に大徳を累わす |
|---|---|
| 読み方 | さいこうをつつしまざればついにだいとくをわずらわす |
| 意味 | 日々の小さな行いに気を配らない人は、いずれ自分の人柄の立派さまで損なう羽目に陥る、という教訓。
「細行」は日常の細かな振る舞い、「矜む」は気を引き締めて身を正すこと、「大徳」は人として備わった大きな徳、「累わす」は巻き添えにして害を与えること。 周の重臣だった召公が武王をいさめた言葉の一部で、昔の中国の政治や教えを記した『書経』の「旅獒」の編に収められている。原文ではこのすぐ後に、高い山を築くにも最後の土が欠ければ仕上がらないと説く一節が続き、九仞の功を一簣に虧くという言葉はこの一節に由来する。 |
| 例文 | 部長は新入社員に「遅刻や言葉づかいのような小さなことこそ大事にしなさい。細行を矜まざれば終に大徳を累わすとも言うのだから」と話した。 |
| 出典 | 『書経』旅獒 |
| 異形 | 細行を矜まざれば、終に大徳を累わす(さいこうをつつしまざれば、ついにだいとくをわずらわす) |
| 場面 | 戒めの言葉 / 慎重 / 道徳 |
| 使用漢字 | 細 / 行 / 矜 / 終 / 大 / 徳 / 累 |
「細」を含むことわざ
- 委細構わず(いさいかまわず)
- 河海は細流を択ばず(かかいはさいりゅうをえらばず)
- 木目が細かい(きめがこまかい)
- 芸が細かい(げいがこまかい)
- 子宝、脛が細る(こだから、すねがほそる)
- 細工は流流、仕上げを御覧じろ(さいくはりゅうりゅう、しあげをごろうじろ)
- 細工貧乏人宝(さいくびんぼうひとだから)
- 細大漏らさず(さいだいもらさず)
- 仕事幽霊飯弁慶、その癖夏痩せ寒細り、たまたま肥ゆれば腫れ病(しごとゆうれいめしべんけい、そのくせなつやせかんぼそり、たまたまこゆればはれやまい)
- 子細に及ばず(しさいにおよばず)
「行」を含むことわざ
- 秋の夕焼け鎌を研げ、秋の朝照り隣へ行くな(あきのゆうやけかまをとげ、あきのあさでりとなりへいくな)
- 悪事千里を行く(あくじせんりをいく)
- 畦から行くも田から行くも同じ(あぜからいくもたからいくもおなじ)
- 後へも先へも行かぬ(あとへもさきへもいかぬ)
- 好い線を行く(いいせんをいく)
- 言うと行うとは別問題である(いうとおこなうとはべつもんだいである)
- 言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
- 行き当たりばったり(いきあたりばったり)
- 行き掛けの駄賃(いきがけのだちん)
- 行き成り三宝(いきなりさんぼう)
「矜」を含むことわざ
- 細行を矜まざれば終に大徳を累わす(さいこうをつつしまざればついにだいとくをわずらわす)
「終」を含むことわざ
- 一巻の終わり(いっかんのおわり)
- 終わりよければすべてよし(おわりよければすべてよし)
- 終わりを告げる(おわりをつげる)
- 終わりを全うする(おわりをまっとうする)
- 空振りに終わる(からぶりにおわる)
- 終止符を打つ(しゅうしふをうつ)
- 小人は始め有りて終わり無し(しょうじんははじめありておわりなし)
- 末始終より今の三十(すえしじゅうよりいまのさんじゅう)
- 馳走終わらば油断すな(ちそうおわらばゆだんすな)
- 終の住処(ついのすみか)
「大」を含むことわざ
- 諍いをしいしい腹を大きくし(いさかいをしいしいはらをおおきくし)
- 一滴舌上に通じて、大海の塩味を知る(いってきぜつじょうにつうじて、たいかいのえんみをしる)
- 犬になるなら大家の犬になれ(いぬになるならおおやのいぬになれ)
- 井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)
- 上を下への大騒ぎ(うえをしたへのおおさわぎ)
- 独活の大木(うどのたいぼく)
- 瓜の皮は大名に剝かせよ、柿の皮は乞食に剝かせよ(うりのかわはだいみょうにむかせよ、かきのかわはこじきにむかせよ)
- 江戸っ子の往き大名帰り乞食(えどっこのゆきだいみょうかえりこじき)
- 江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし)
- お家の一大事(おいえのいちだいじ)
「徳」を含むことわざ
- 一升徳利こけても三分(いっしょうどっくりこけてもさんぶ)
- 一升徳利に二升は入らぬ(いっしょうどっくりににしょうははいらぬ)
- 一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ(いっぱんのとくもかならずつぐない、がいさいのうらみもかならずむくゆ)
- 陰徳あれば必ず陽報あり(いんとくあればかならずようほうあり)
- 陰徳は末代の宝(いんとくはまつだいのたから)
- 怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみにむくゆるにとくをもってす)
- 落とした物は拾い徳(おとしたものはひろいどく)
- 隠れての信は顕われての徳(かくれてのしんはあらわれてのとく)
- 郷原は徳の賊(きょうげんはとくのぞく)
- 君子の徳は風(くんしのとくはかぜ)
