「る」で終わる故事・ことわざ・慣用句
「る」で終わる故事・ことわざ・慣用句 — 1850 件
- 牝牛に腹突かれる(めうしにはらつかれる)- 油断していた相手に不意打ちされ、ひどい目に遭うたとえ。 雄牛に比べておとなしい牝牛に、突然腹を突かれることから。 
- 目から鱗が落ちる(めからうろこがおちる)- 何かのきっかけで急に物事の実態がはっきりわかるようになるたとえ。 『新約聖書−』使徒行伝・九章の「直ちに彼の目より鱗のごときもの落ちて見ることを得」による。 
- 目から入って耳から抜ける(めからはいってみみからぬける)- 見ただけで何も覚えず、理解していないことのたとえ。 
- 目から鼻へ抜ける(めからはなへぬける)- 非常に頭の回転が速く、利口で賢いさまのたとえ。また物事の判断がすばやく抜け目がないさまをいう。 
- 目から火が出る(めからひがでる)- 頭部や顔面を強く打ちつけたときに感じる、一瞬だけくらくらとする感覚のたとえ。 
- 目がある(めがある)- 物事を判断したり性質を見抜いたりする能力が優れていること。 
- 目が肥える(めがこえる)- すぐれた物を数多く見ることで、物の価値を判断する能力が高まること。 
- 目が冴える(めがさえる)- 興奮状態になって、寝ようとしても寝れないこと。 
- 目が覚める(めがさめる)- あることがきっかけとなり、本来の正しい自分の姿に戻ること。 「目を覚ます」ともいう。 
- 目頭が熱くなる(めがしらがあつくなる)- あることに感動して、涙が溢れ出しそうになること。 「目頭を熱くする」ともいう。 
- 目頭を押さえる(めがしらをおさえる)- 指やハンカチなどで目頭を優しく押さえて、涙が落ちてこないようにすること。 
- 目が据わる(めがすわる)- 怒ったり酒に酔ったりして、一点を見つめた目が少しも動かなくなる様子。 
- 目が点になる(めがてんになる)- 驚いて呆気にとられる様子。 漫画で、驚きの表情を描く際に目を点にして表現したことから。 
- 目が出る(めがでる)- 値段が驚くほど高い様子。また、激しく叱られる様子。[[目が飛び出る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/6930.php]]に同じ。 また、物事が思い通りになること。運が向いてくること。[[いい目が出る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4948.php]]に同じ。 
- 目が飛び出る(めがとびでる)- 値段が驚くほど高い様子。 また、激しく叱られる様子。 「目玉が飛び出る」「目の玉が飛び出る」ともいう。 
- 目が留まる(めがとまる)- ある物事や人物に特に興味を持って注意深く見ること。 
- 目が光る(めがひかる)- 監視が厳しいこと。 
- 目が回る(めがまわる)- めまいがすること。また、とても忙しいこと。 
- 目くじらを立てる(めくじらをたてる)- 目をつり上げて、あらさがしをすること。他人の些細な欠点を探して、ことさらに責めること。 「目くじら」は目尻のこと。 
- 目先を変える(めさきをかえる)- 今までとは違う印象を与えるために、趣向を変えること。 
- 目尻を下げる(めじりをさげる)- 女性に見とれたりして、表情や態度に緊張感がなくなる様子。 
- メスを入れる(めすをいれる)- ある問題を根本的に解決するために、大胆な手段をとること。 医者がメスを用いて病気の元となっている部分を取り除くことから。 
- 鍍金が剝げる(めっきがはげる)- 表面を飾っていたものが取れ、隠されていた本当の姿や欠点があらわになる。 見せかけの良さが維持できなくなり、実態が明らかになることをいう。 
- 目に余る(めにあまる)- 程度があまりにもひどく、見過ごせない状態にあること。 また、数が多く、一目で見渡すことができないこと。 
- 目に映る(めにうつる)- 見えること。また、なんらかの思いを抱くこと。 
- 目に角を立てる(めにかどをたてる)- 目尻を吊り上げて、鋭くじっと睨むこと。 「目角を立てる」ともいう。 
- 目に障る(めにさわる)- それを見ることで、不快な気持ちになること。 また、視界の邪魔になること。 
- 目に染みる(めにしみる)- 色彩や情景があざやかで、心に強く残るさま。 「染みる」は「沁みる」とも書く。 
- 目にする(めにする)- 見ること。特に、たまたま見ること。 
- 目に入る(めにはいる)- 自然と目に入ってくること。視野に入ること。 
- 目に触れる(めにふれる)- 視界に入ること。見えること。 
- 目に物見せる(めにものみせる)- 憎らしい相手をひどい目にあわせて、思い知らせること。 
- 目の敵にする(めのかたきにする)- 許せない相手として、見るたびに強い不快感を抱くこと。 なにかにつけて敵視すること。 
- 目の前が暗くなる(めのまえがくらくなる)- がっかりして、将来に対する希望を失う様子。 「目の前が真っ暗になる」ともいう。 
- 目の寄る所へは玉も寄る(めのよるところへはたまもよる)- 同類が自然に寄り集まることのたとえ。 目が一方へ動けば、それにつれて瞳も動くとの意から。 
- 目星を付ける(めぼしをつける)- 大体の目当てを付けること。 
- 目を掛ける(めをかける)- ある人を特別にかわいがったり面倒をみたりすること。 
- 目を掠める(めをかすめる)- 人の目の隙を狙って悪事をはたらくこと。 
- 目を配る(めをくばる)- 見落としのないように、全体を注意深くみること。 
- 目を三角にする(めをさんかくにする)- 怒って、目尻の吊り上がったこわい目付きをすること。 
- 目を白黒させる(めをしろくろさせる)- 苦しんだり驚いたりして目玉をはげしく動かすこと。 また、ある出来事にひどく驚き慌てること。 
- 目を据える(めをすえる)- じっと一点をみつめること。 
- 目を背ける(めをそむける)- それを見ていられずに、視線を別の方向にむけること。 
- 目を付ける(めをつける)- 特に関心をむけて注目すること。 「付ける」は「着ける」とも書く。 
- 目を瞑る(めをつぶる)- 非難したり責めたりせず、見て見ぬふりをすること。 
- 目を吊り上げる(めをつりあげる)- たかく目尻を上げること。怒った顔つきのたとえ。 
- 目を伏せる(めをふせる)- 視線を下のほうに向けること。 
- 目を丸くする(めをまるくする)- ある出来事に驚いて、目をおおきく見開くこと。 
- 目を見張る(めをみはる)- 目をおおきく見開くこと。感動したり、驚いたりする様子のたとえ。 
- 目を向ける(めをむける)- その方向を見ること。また、注意や関心をむけること。 
- 目を遣る(めをやる)- その方向を見ること。視線を向けること。 
- 面が割れる(めんがわれる)- 顔や名前、身元などが明らかになること。 
- 面倒を見る(めんどうをみる)- 人の世話などをすること。 
- 雌鶏の晨する(めんどりのあしたする)- 女性が権勢を振るうことのたとえ。 「牝鶏」はめんどり、「晨す」は夜明けを告げること。 雄が知らせるべき夜明けをめんどりが鳴いて知らせるとの意から。 昔は国や家庭を滅ぼす前兆とされていた。 「雌鶏の晨する」ともいう。 
- 面目が潰れる(めんぼくがつぶれる)- その人の名誉がひどく傷つくこと。 
- 面目を一新する(めんぼくをいっしんする)- 今までの様子を改めること。 
- メートルを上げる(めーとるをあげる)- 酒に酔った勢いで、威勢のいいことを得意げに言うこと。 「メートル」は、計測器のこと。計測器の針が上がるとの意から。 
- 藻屑となる(もくずとなる)- 海で死ぬこと。海上の事故などで死ぬこと。 
- 持ち出しになる(もちだしになる)- 足りなかった費用を自分たちで負担すること。 
- 持ち物は主に似る(もちものはぬしににる)- 持ち物には持ち主の性格や好みが表れるので、持ち物を見ればその持ち主の人柄が想像できるということ。 
- 元の鞘に収まる(もとのさやにおさまる)- 一度別れた者同士が再び元の関係にもどることのたとえ。鞘からぬかれた刀が、もとの鞘の中に収まる意から。 
- 物が分かる(ものがわかる)- 物事の道理や世の中の人情をよくわきまえていること。 
- 物を言わせる(ものをいわせる)- そのものが持っている力を存分に発揮させること。 
- 門戸を張る(もんこをはる)- 一家を興すたとえ。また、一派をつくるたとえ。 「門戸を張る」「門戸を構える」ともいう。 
- 門前雀羅を張る(もんぜんじゃくらをはる)- 訪れる人もなく、ひっそりしていることのたとえ。 「羅」は網のこと。 門前に雀(ずずめ)を捕る網が張れるほどさびれているとの意から。 単に「門前雀羅」ともいう。 
- 刃に掛かる(やいばにかかる)- 刃物によって命を奪われること。 
- 焼きが回る(やきがまわる)- 年を取ったりして頭の働きや腕前が鈍ることのたとえ。「焼き」は熱した金属を急激に水で冷やして堅くする焼入れのこで、火が回りすぎて焼きが強すぎると切れ味が悪くなることから。 
- 焼きを入れる(やきをいれる)- 刺激を与えてだらけた気持ちを引き締めること。 また、規律を乱したものに制裁を加えること。 刀の刃を高温で焼いて鍛えるとの意から。 
- 火傷、火に怖じる(やけど、ひにおじる)- 一度失敗したために、必要以上に用心深くなることのたとえ。一度やけどをした者は、火を見ただけで怖がるようになることから。 
- 焼け野の雉、夜の鶴(やけののきぎす、よるのつる)- 子を思う親の情愛が深いことのたとえ。 「雉」はきじのこと。 雉は野を焼かれたら危険を顧みずに巣にいる子どもを助けに戻り、鶴は霜の降りる寒い夜には自分の羽を広げて子を暖めるとの意から。 単に「焼け野の雉」「夜の鶴」、また「夜鶴子を思う」「子を思う夜の鶴」ともいう。 「焼け野の雉」は、身を隠すところのない雉のことから、危険にさらされることのたとえとしてもいわれる。 
- 痩せ我慢は貧から起こる(やせがまんはひんからおこる)- 不自由を我慢するのも、貧乏でどうしようもないからで、好き好んで我慢する者はいないということ。 
- 厄介になる(やっかいになる)- 生活の面倒をみてもらうこと。いろいろと世話になること。 
- 柳を折る(やなぎをおる)- 旅に出発する人を見送ること。 昔、中国で柳の枝を折って旅に出発する人を見送ったことから。 
- 野に下る(やにくだる)- 公職にある人が、職を辞して民間の生活に入るたとえ。「野」は、民間の意。 
- 病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)- 道楽や趣味などに熱中して、手がつけられなくなることのたとえ。「膏」は心臓の下、「肓」は横隔膜の上の部分で、ともに治療が難しい箇所といわれる。病気がついに膏肓に至ったということから、元来は病気が重くなり治る見込みがなくなったという意。 
- 病治りて薬師忘る(やまいなおりてくすしわする)- 苦しい時が過ぎて楽になると、助けてもらった恩を忘れてしまうということ。 「薬師」は、医者。 病気が治ると世話になった医者のこともすっかり忘れてしまうとの意から。 
- 病は癒ゆるに怠る(やまいはいゆるにおこたる)- 病気は治りかかる頃につい油断して養生を怠り再発を招くことが多いということ。病気は治り際が大事だということ。 
- 山が当たる(やまがあたる)- 成功を期待した予想が的中すること。勘が当たること。 鉱山でうまく鉱脈を掘り当てるとの意から。 
- 山が見える(やまがみえる)- 困難なことを乗り切って、先の見通しが立つこと。 
- 山師山で果てる(やましやまではてる)- 得意な技を持つ人は、その技のために身の破滅を招きやすいということのたとえ。山に慣れた山師は、つい油断して山で命を落とすことが多いということから。 
 
         
    