乞食に氏無し
ことわざ「乞食に氏無し」の意味・読み方・異形などを解説します。
乞食に氏無し
こじきにうじなし
| 言葉 | 乞食に氏無し |
|---|---|
| 読み方 | こじきにうじなし |
| 意味 | 生まれたときから乞食である人などいない。人が物乞いをする身にまで落ちぶれるのは、その人自身の心がけやふるまいがよくなかったからだということ。
「氏」は家柄や血筋のこと。乞食の家筋というものが、親から子へ受け継がれて続くことはない、との意。 「乞食に筋無し」「乞食に種無し」とも言う。生まれではなく本人しだいだと説く点では、すぐれた将について言う「名将に種無し」と通じ、自分の行いがもとで苦しむという点では「身から出た錆」に近い。 |
| 例文 | 祖父は、遊び暮らして家を傾けた知人の話をしては、乞食に氏無しで、落ちぶれるかどうかは自分しだいだと孫たちを戒めた。 |
| 異形 | 乞食に氏なし(こじきにうじなし) |
| 乞食に筋無し(こじきにすじなし) | |
| 乞食に種無し(こじきにたねなし) | |
| 場面 | 血統・血筋 / 行いの報いを受ける / 乞食 |
| 使用漢字 | 乞 / 食 / 氏 / 無 / 筋 / 種 |
「乞」を含むことわざ
- 慌てる乞食は貰いが少ない(あわてるこじきはもらいがすくない)
- 哀れみを乞う(あわれみをこう)
- 瓜の皮は大名に剝かせよ、柿の皮は乞食に剝かせよ(うりのかわはだいみょうにむかせよ、かきのかわはこじきにむかせよ)
- 浮気と乞食はやめられぬ(うわきとこじきはやめられぬ)
- 江戸っ子の往き大名帰り乞食(えどっこのゆきだいみょうかえりこじき)
- 近江泥棒伊勢乞食(おうみどろぼういせこじき)
- 親苦、子楽、孫乞食(おやく、こらく、まごこじき)
- お椀を持たぬ乞食はない(おわんをもたぬこじきはない)
- 骸骨を乞う(がいこつをこう)
- 玉斧を乞う(ぎょくふをこう)
「食」を含むことわざ
- 煽りを食う(あおりをくう)
- 秋茄子は嫁に食わすな(あきなすはよめにくわすな)
- 悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議するに足らず(あくいあくしょくをはずるものは、いまだともにぎするにたらず)
- 足止めを食う(あしどめをくう)
- 明日食う塩辛に今日から水を飲む(あすくうしおからにきょうからみずをのむ)
- あの声で蜥蜴食らうか時鳥(あのこえでとかげくらうかほととぎす)
- 危ない所に登らねば熟柿は食えぬ(あぶないところにのぼらねばじゅくしはくえぬ)
- 淡きを食らい薄きを着る(あわきをくらいうすきをきる)
- 慌てる乞食は貰いが少ない(あわてるこじきはもらいがすくない)
- 泡を食う(あわをくう)
「氏」を含むことわざ
- 挨拶は時の氏神(あいさつはときのうじがみ)
- 氏なくして玉の輿(うじなくしてたまのこし)
- 氏より育ち(うじよりそだち)
- 女は氏無うて玉の輿に乗る(おんなはうじのうてたまのこしにのる)
- 和氏の璧(かしのたま)
- 時の氏神(ときのうじがみ)
「無」を含むことわざ
- 味無い物の煮え太り(あじないもののにえぶとり)
- 有って地獄、無くて極楽(あってじごく、なくてごくらく)
- 有っても苦労、無くても苦労(あってもくろう、なくてもくろう)
- 網無くして淵にのぞむな(あみなくしてふちにのぞむな)
- 怪しきを見て怪しまざれば怪しき事無し(あやしきをみてあやしまざればあやしきことなし)
- 有りそうで無いのが金、無さそうで有るのが借金(ありそうでないのがかね、なさそうであるのがしゃっきん)
- 有るか無きか(あるかなきか)
- 有るは借銭、無いは金(あるはしゃくせん、ないはかね)
- 言う者罪無くして聞く者戒しむるに足る(いうものつみなくしてきくものいましむるにたる)
- 家に無くてならぬものは上がり框と女房(いえになくてならぬものはあがりがまちとにょうぼう)
「筋」を含むことわざ
- 青筋を立てる(あおすじをたてる)
- 息筋張る(いきすじはる)
- 雁は八百、矢は三筋(がんははっぴゃく、やはみすじ)
- 志は髪の筋(こころざしはかみのすじ)
- 猿は人間に毛が三筋足らぬ(さるはにんげんにけがみすじたらぬ)
- 筋がいい(すじがいい)
- 筋が立つ(すじがたつ)
- 筋が違う(すじがちがう)
- 筋金入り(すじがねいり)
- 筋を通す(すじをとおす)
