「魚」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 45 件
「魚」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
網、呑舟の魚を漏らす(あみ、どんしゅうのうおをもらす)
法の規制が及ばず、大悪人を取り逃がしてしまうことのたとえ。 網の目が粗いために、舟を呑み込むほどの大魚を逃がしてしまうことから。
網にかかった魚(あみにかかったうお)
逃げようとしても逃げ出せないことのたとえ。
網にかかるは雑魚ばかり(あみにかかるはざこばかり)
悪事をはたらいても捕まるのは小物ばかりで、大物は巧みに逃げてなかなか捕まらないということ。
魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
相手が好意を示せば、こちらもまた好意を持つ。 先方の出方次第で、こちらの態度が決まるということ。 もとは「魚、心あれば、水、心あり」で魚と心、水と心が一語化したものといわれる。 魚が水に好意を示せば、水もその魚に好意を持つであろうという意味から。 「水心あれば魚心」「網心あれば魚心」ともいう。
魚と水(うおとみず)
魚は水を離れれば生きてゆけない。それと同じで、一方を欠いては立ちゆかない結びつき。君臣にも友どうしにもいい、そばを空けられぬ間柄をさす。
魚の木に登るが如し(うおのきにのぼるがごとし)
魚が木に登ろうとするように、不可能なことをしようとするたとえ。
魚の釜中に遊ぶが如し(うおのふちゅうにあそぶがごとし)
危険が迫っていることも知らずにのんきにしていることのたとえ。また、死が迫っていることのたとえ。 やがて煮られることも知らずに魚が釜の中をのんびり泳いでいることから。 「釜中の魚」ともいう。
魚の水に離れたよう(うおのみずにはなれたよう)
水から出た魚のように、頼りを失ってどうすることもできないことのたとえ。
魚の水を得たよう(うおのみずをえたよう)
自分の力を発揮できる場所を得て、生き生きと活躍するようすのたとえ。
魚の目に水見えず(うおのめにみずみえず)
自分の身近なものの価値には気がつきにくいことのたとえ。
魚は鯛(うおはたい)
魚のなかでは鯛が最上であるということ。比喩的に同種類の中の最上をもいう。
魚を得て筌を忘る(うおをえてうえをわする)
望みのものが手に入れば、そこまで支えていた手立ては頭から消える。 助けを借りて事を成した相手についても、同じことが起こる。 「筌」は川に仕掛けて魚を捕らえる編み具で、「せん」「うけ」とも読む。
海魚腹から川魚背から(うみうおはらからかわうおせから)
海の魚は腹から、川の魚は背から裂くのがよいということ。
木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)
方法を誤ると目的を達成できないことのたとえ。 木に登って魚を探すとの意から。
金魚の糞(きんぎょのふん)
一人の人物の後ろを大勢の人がぞろぞろついて回るさま。また力のある人の周りを弱い人が付き従って離れないさま。 金魚の糞が切れずに長くつながっている様子から。 「金魚のうんこ」ともいう。
魚腹に葬らる(ぎょふくにほうむらる)
海や川で水死するたとえ。 海や川で溺れ死んで魚の餌となり、その腹に葬られるとの意から。
魚は殿様に焼かせよ餅は乞食に焼かせよ(さかなはとのさまにやかせよもちはこじきにやかせよ)
魚は手出しを控えて待つ者に、餅はせわしなく世話を焼く者に向く。同じ焼くという仕事でも求められる性分は正反対で、人を割り当てるならその性分のほうから決めよということ。
猿の水練、魚の木登り(さるのすいれん、うおのきのぼり)
見当違いのことをするたとえ。
雑魚で鯛を釣る(ざこでたいをつる)
わずかな元手や労力で大きな利益を得るたとえ。 略して「[[海老鯛(えびたい)*https://kokugo.jitenon.jp/word/p56920]]」ともいう。 また、「蝦蛄(しゃこ)で鯛を釣る」「雑魚(ざこ)で鯛を釣る」「飯粒(めしつぶ)で鯛を釣る」「麦飯(むぎめし・むぎいい)で鯉を釣る」「鼻糞で鯛を釣る」などともいう。
雑魚の魚交じり(ざこのととまじり)
小物が大物の仲間入りをしていること、また身分・能力にふさわしくない地位に就くことのたとえ。 雑魚が大きな魚の中に入り混じっていることから。
水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
隔てを置かず深く通じ合った仲。蜀の劉備が、新参の諸葛孔明を厚く用いるのを古参の将が快く思わなかったとき、孔明を欠いた自分は水を失った魚だと答えたことに基づく。
俎上の魚(そじょうのうお)
もう手を出す余地がなく、相手の出方しだいで先が決まる。 煮るなり焼くなり好きにしろと腹を括る側にも用いる。
俎上の魚江海に移る(そじょうのうおこうかいにうつる)
危機的な状況から脱して安全な場所に移ること。 まな板の上の魚が川や海に逃げるという意味から。 「俎」はまな板のこと。 「江海」は川や海のこと。
大魚は小池に棲まず(たいぎょはしょうちにすまず)
力のある者は、自分の丈に合わない小さな場所には長居をしない。 大きな魚が小さな池を棲みかにしないのと同じで、器に見合う場を求めて出ていく。
大魚を逸する(たいぎょをいっする)
あと一歩で掌に収まるはずだった大物を、するりと取り逃がす。 指先が触れていただけに、逃した痛手は大きい。
鯛なくば狗母魚(たいなくばえそ)
望みどおりのものが手に入らないなら、見劣りするものでその場をしのぐよりほかにないということ。 「狗母魚」はエソのことで、身をすり潰して練り物に仕立てる白身魚。姿のまま膳にのぼる鯛とは、もとより扱いが違う。
高い舟借りて安い小魚釣る(たかいふねかりてやすいこざかなつる)
道楽の道に入れ込んだ者は、かかりと見返りの釣り合いなど気にもかけない。 舟賃をかけて漕ぎ出しながら、持ち帰るのは値の付かない小魚ばかりで、どう数えても元は取れない。それでも当人にはいっこうに惜しくない。
田作りも魚の内(たづくりもうおのうち)
見くびられがちな者でも、数に入れれば立派な戦力になる。端の一人として当てにして差し支えない。 「田作り」は小魚を干して作る正月の祝い肴。ごまめともいう。
池魚の殃(ちぎょのわざわい)
思いがけないことに巻き込まれて災難にあうことのたとえ。昔、中国で城門が火事になり池の水を使って消火したため、水がなくなり池の魚が死んでしまったという故事から。
沈魚落雁、閉月羞花(ちんぎょらくがん、へいげつしゅうか)
この上ない美女のこと。 あまりの美しさに、魚は沈み、雁は落ち、月は雲間に隠れ、花は恥じてしぼむとの意から。
