輪を掛けるとは
輪を掛ける
わをかける
言葉 | 輪を掛ける |
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読み方 | わをかける |
意味 | 程度を甚だしくすること。大袈裟にすること。
語源には大きく二つの説があり、一つ目は弓道の弦(つる)と弓による説。 弦で作った輪を弓にかけて弦を張って矢を遠くまで飛ばすことから、勢いが強くなることを表すとするもの。 二つ目は、樽(たる)や桶(おけ)をとめる箍(たが)による説。 箍をはめると樽や桶がひとまわり大きくなることから、程度が大きくなることを表すとするもの。 「之繞(しんにゅう)を掛ける」ともいう。 |
異形 | 之繞を掛ける(しんにゅうをかける) |
使用語彙 | 掛ける / 之繞 |
使用漢字 | 輪 / 掛 / 之 / 繞 |
「輪」を含むことわざ
- 一輪咲いても花は花(いちりんさいてもはなははな)
- 梅一輪一輪ずつの暖かさ(うめいちりんいちりんずつのあたたかさ)
- 車の両輪(くるまのりょうりん)
- 金輪際(こんりんざい)
- 輪奐(りんかん)
- 輪に輪を掛ける(わにわをかける)
「掛」を含むことわざ
- 頭から水を掛けられたよう(あたまからみずをかけられたよう)
- 圧力を掛ける(あつりょくをかける)
- 網に掛かった魚(あみにかかったうお)
- 言い掛かりを付ける(いいがかりをつける)
- 息が掛かる(いきがかかる)
- 行き掛けの駄賃(いきがけのだちん)
- 腕に縒りを掛ける(うでによりをかける)
- 得手に帆を掛ける(えてにほをかける)
- エンジンが掛かる(えんじんがかかる)
- 追い打ちを掛ける(おいうちをかける)
「之」を含むことわざ
- 遅かりし由良之助(おそかりしゆらのすけ)
- おっと合点承知之助(おっとがってんしょうちのすけ)
- 合点承知之助(がってんしょうちのすけ)
- 民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず(たみはこれによらしむべし、これをしらしむべからず)
- 断じて行えば鬼神も之を避く(だんじておこなえばきしんもこれをさく)
- 誠は天の道なり、之を誠にするは人の道なり(まことはてんのみちなり、これをまことにするはひとのみちなり)
- 学びて時に之を習う亦説ばしからずや(まなびてときにこれをならうまたよろこばしからずや)
「繞」を含むことわざ
- 之繞を掛ける(しんにゅうをかける)