上手な嘘より下手な実意
ことわざ「上手な嘘より下手な実意」の意味・読み方・異形などを解説します。
上手な嘘より下手な実意
じょうずなうそよりへたなじつい
| 言葉 | 上手な嘘より下手な実意 |
|---|---|
| 読み方 | じょうずなうそよりへたなじつい |
| 意味 | 口先がうまく、調子よく取りつくろった言葉や振る舞いよりも、ぎこちなく不慣れであっても、まごころの伴った言葉や振る舞いのほうが、ずっと値打ちが高い、ということ。
「上手」は物事を手ぎわよくこなすこと、「下手」はその反対で、やり方がうまくないこと。「実意」は、見せかけでない本当の思いやり、誠実な気持ち。句に出てくる「嘘」は、本心を伴わずに見かけだけを整えた言動のたとえ。出来ばえのよさより、そこに誠意があるかどうかを重く見る句である。 「上手な偽りより下手な誠」とも言い、同じ趣旨の句として、中国の古典から出た巧詐は拙誠に如かずや、四字熟語の巧偽拙誠が知られる。 |
| 例文 | あいさつの言葉は何度もつかえたが、地元の人々のために働きたいという新人の熱意は会場の全員に伝わり、上手な嘘より下手な実意だと拍手が起こった。 |
| 異形 | 上手な偽りより下手な誠(じょうずないつわりよりへたなまこと) |
| 場面 | 嘘・偽り / 正直 / 下手 |
| 使用漢字 | 上 / 手 / 嘘 / 下 / 実 / 意 / 偽 / 誠 |
「上」を含むことわざ
- 商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
- 上げ潮に乗る(あげしおにのる)
- 上げ膳据え膳(あげぜんすえぜん)
- 上げたり下げたり(あげたりさげたり)
- 顎が干上がる(あごがひあがる)
- 梓に上す(あずさにのぼす)
- 頭押さえりゃ尻上がる(あたまおさえりゃしりあがる)
- 頭が上がらない(あたまがあがらない)
- 頭に血が上る(あたまにちがのぼる)
- 頭の上の蠅も追われぬ(あたまのうえのはえもおわれぬ)
「手」を含むことわざ
- 相手変われど主変わらず(あいてかわれどぬしかわらず)
- 相手にとって不足はない(あいてにとってふそくはない)
- 相手のさする功名(あいてのさするこうみょう)
- 相手のない喧嘩はできぬ(あいてのないけんかはできぬ)
- 相手見てからの喧嘩声(あいてみてからのけんかごえ)
- 合いの手を入れる(あいのてをいれる)
- 赤子の手を捻る(あかごのてをひねる)
- 商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
- 開けて悔しき玉手箱(あけてくやしきたまてばこ)
- 足手纏い(あしでまとい)
「嘘」を含むことわざ
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 商人の空誓文と女の怖いは皆嘘(あきんどのそらせいもんとおんなのこわいはみなうそ)
- 嘘から出た実(うそからでたまこと)
- 嘘吐いたら針千本飲ます(うそついたらはりせんぼんのます)
- 嘘つきは泥棒の始まり(うそつきはどろぼうのはじまり)
- 嘘で固める(うそでかためる)
- 嘘と坊主の頭は結ったことがない(うそとぼうずのあたまはゆったことがない)
- 嘘にも種が要る(うそにもたねがいる)
- 嘘の皮(うそのかわ)
- 嘘の皮(うそのかわ)
「下」を含むことわざ
- 敢えて天下の先とならず(あえててんかのさきとならず)
- 商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
- 商人は腹を売り、客は下より這う(あきんどははらをうり、きゃくはしたよりはう)
- 上げたり下げたり(あげたりさげたり)
- 足下から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)
- 足下につけ込む(あしもとにつけこむ)
- 足下に火が付く(あしもとにひがつく)
- 足下にも及ばない(あしもとにもおよばない)
- 足下の明るいうち(あしもとのあかるいうち)
- 足下の鳥は逃げる(あしもとのとりはにげる)
「実」を含むことわざ
- 徒花に実は生らぬ(あだばなにみはならぬ)
- 一瓜実に二丸顔(いちうりざねににまるがお)
- 一人虚を伝うれば万人実を伝う(いちにんきょをつたうればばんにんじつをつたう)
- 稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向く(いねはみのるにつけてうつむき、さむらいはしゅっせにつけてあおむく)
- 嘘から出た実(うそからでたまこと)
- 榎の実はならばなれ、木は椋の木(えのみはならばなれ、きはむくのき)
- 華を去り実に就く(かをさりじつにつく)
- 木の実は木の本(きのみはきのもと)
- 虚にして往き実にして帰る(きょにしてゆきじつにしてかえる)
- 禁断の木の実(きんだんのこのみ)
「意」を含むことわざ
- いい意味で(いいいみで)
- 意到りて筆随う(いいたりてふでしたがう)
- 遺憾の意を表する(いかんのいをひょうする)
- 意気が揚がる(いきがあがる)
- 意気天を衝く(いきてんをつく)
- 意気投合する(いきとうごうする)
- 意気に感じる(いきにかんじる)
- 意気に燃える(いきにもえる)
- 意気地がない(いくじがない)
- 意見と餅はつくほど練れる(いけんともちはつくほどねれる)
「偽」を含むことわざ
- 看板に偽りあり(かんばんにいつわりあり)
- 看板に偽りなし(かんばんにいつわりなし)
- 上手な偽りより下手な誠(じょうずないつわりよりへたなまこと)
- 知恵出でて大偽あり(ちえいでてたいぎあり)
- 我が身に偽りある者が人の誠を疑う(わがみにいつわりあるものがひとのまことをうたがう)
「誠」を含むことわざ
- 内に誠あれば外に形る(うちにまことあればそとにあらわる)
- 傾城に誠なし(けいせいにまことなし)
- 巧詐は拙誠に如かず(こうさはせっせいにしかず)
- 至誠天に通ず(しせいてんにつうず)
- 卵の四角と女郎の誠(たまごのしかくとじょろうのまこと)
- 丹誠を込める(たんせいをこめる)
- 誠は天の道なり、之を誠にするは人の道なり(まことはてんのみちなり、これをまことにするはひとのみちなり)
- 我が身に偽りある者が人の誠を疑う(わがみにいつわりあるものがひとのまことをうたがう)
