「る」で終わる故事・ことわざ・慣用句
「る」で終わる故事・ことわざ・慣用句 — 1846 件
気が腐る(きがくさる)
気になることがあって気分が晴れないさま。
気が散る(きがちる)
他の事が気になって、ひとつのことに集中できなくなるさま。
気が詰まる(きがつまる)
その場の雰囲気などが窮屈に感じ、重苦しい気持ちになること。
気が咎める(きがとがめる)
自分の言動や行動にやましさを感じ、申し訳ない気分になること。
気が抜ける(きがぬける)
緊張感がなくなってぼんやりすること。 また、炭酸飲料などの風味が失われること。
気が乗る(きがのる)
それをやろうという気持ちになること。
気が張る(きがはる)
緊張して心にゆとりがなくなる状態のこと。
気が引ける(きがひける)
自分の言動や行動にやましさを感じ、気後れすること。
気が触れる(きがふれる)
精神の状態がおかしくなること。
気が紛れる(きがまぎれる)
何か他のことをすることで、一時的に嫌な気持ちなどを忘れること。
気が回る(きがまわる)
細かなところまで注意が行き届くこと。
気が滅入る(きがめいる)
憂鬱な気持ちになる。
気が揉める(きがもめる)
あれこれと良くないことばかりを想定して心配すること。 「気が揉める」ともいう。
気が休まる(きがやすまる)
心配事がなく、心が落ち着くこと。
聞きしに勝る(ききしにまさる)
うわさや評判で聞いた以上なさま。
忌諱に触れる(ききにふれる)
目上の人がいやがる言動をして、ご機嫌を損なうこと。 「忌諱」は忌み嫌って避けること。 「きき」は「きい」とも読む。
聞き耳を立てる(ききみみをたてる)
話や音をよく聞こうとして、注意を集中すること。
機嫌を損ねる(きげんをそこねる)
うっかり嫌なことを言ってしまい、相手を不快にさせること。
機嫌を取る(きげんをとる)
相手の喜ぶような言動をとって気に入られようとすること。 また、相手の気持ちを慰めたり和らげたりすること。
生地が出る(きじがでる)
何かのきっかけで、本来その人が持っている性格や隠していた本性があらわれること。 「生地を出す」ともいう。
鬼籍に入る(きせきにいる)
死亡すること。「鬼籍」は寺で、檀家の死者の氏名などを記録する名簿のことで、それに記入される意から。
機先を制する(きせんをせいする)
相手より先に行動を起こし、相手の出鼻をくじいて自分を有利にすること。「機先」は物事が起こる直前の意。
危殆に瀕する(きたいにひんする)
きわめて危ない状態になること。大きな危険にさらされること。「危殆」は、非常に危ないこと。
狐が下手の射る矢を恐る(きつねがへたのいるやをおそる)
まともな人間は相手にしやすいが、無茶苦茶な人間は相手にしにくいということ。 下手な者の射る矢はどこへ飛ぶかわからないので避けようがないとの意から。 「狐が下手の射る矢を恐る」「下手の鉄砲烏が怖じる」ともいう。
狐虎の威を藉る(きつねとらのいをかる)
他人の権力に頼って、弱いものが空威張りすることのたとえ。 虎に捕らえられた狐が「天の神が私を百獣の長にした。だから私を食べると天の命令にそむくことになる。うそだと思うならついてきなさい。獣たちはみな逃げ出すはずだ」といった。 虎が狐のあとについていくと、獣たちがみな逃げて行った。 虎は自分を恐れて獣たちが逃げたことに気づかず、狐を恐れて逃げ出したと信じたという故事から。
狐につままれる(きつねにつままれる)
意外なことが起こって訳がわからず、ぽかんとする様子。「つままれる」は、化かされるという意。狐に化かされたように、何が何だかわからない状態になるということから。
木で鼻をくくる(きではなをくくる)
無愛想に応対するたとえ。冷淡にあしらうたとえ。 「くくる」は、こするという意の「こくる」が変化したもの。 略して「木で鼻」ともいう。
軌道に乗る(きどうにのる)
物事が事前に計画したとおりに、順調に進行すること。
気に入る(きにいる)
自分の好みにあって満足する様子。
気に掛かる(きにかかる)
心配事があって、心に引っかかっている様子。
気に掛ける(きにかける)
心に留めて心配すること。
気に障る(きにさわる)
相手の言動を不愉快だと感じること。
気にする(きにする)
心にとめて心配すること。
気になる(きになる)
心配で心に引っかかる様子。
木登りは木で果てる(きのぼりはきではてる)
人は得意なことほど油断して、かえって身を滅ぼすことがあるというたとえ。 木登りが上手な者は、結局は木登りで死んでしまうとの意から。
木の股から生まれる(きのまたからうまれる)
人の情、特に男女間の情愛を理解しないことのたとえ。
起爆剤になる(きばくざいになる)
ちょっとした事が、重大な事件や運動を引き起こすきっかけとなること。
踵を接する(きびすをせっする)
次々と人が続いて来ること。また、物事が次々と起こること。 「踵」は足のかかと。 「きびす」は「くびす」とも読む。
踵を転ずる(きびすをてんずる)
来た道を引き返すこと。後戻りすること。 「踵」は足のかかと。 「きびす」は「くびす」とも読む。
機微に触れる(きびにふれる)
表面からはわかりにくい、心の微妙な変化を感じとること。
気骨が折れる(きぼねがおれる)
あれこれと気を使って、気疲れすること。精神的に苦労すること。
決まりを付ける(きまりをつける)
物事が何らかの結果に落ち着き、決着すること。
気脈を通じる(きみゃくをつうじる)
互いにひそかに連絡をとって意志を通じ合うこと。「気脈」は、血液の通う道筋から転じて、考えや気持ちのつながりの意。
気脈を通ずる(きみゃくをつうずる)
他に知られないように連絡を取り合って気持ちを通じ合わせること。
決めてかかる(きめてかかる)
まだ確定していないのに、初めからそうであると思い込むこと。
肝が据わる(きもがすわる)
どんな状況にも慌てたり恐れたりせず、落ち着いていて度胸がある様子。 「肝」は「胆」とも書く。 また、「胆が据わる」は「たんがすわる」とも読む。
肝に銘じる(きもにめいじる)
忘れないように心の中に深く留めておくこと。
肝を据える(きもをすえる)
何かを行う際、どんな結果になっても慌てふためいたりしない覚悟を決めること。
脚光を浴びる(きゃっこうをあびる)
世間から広く注目されること。 「脚光」は舞台で役者の足もとを照らす光(フットライト)のこと。 「スポットライトを浴びる」ともいう。
久闊を叙する(きゅうかつをじょする)
無沙汰をわびる挨拶をすること。「久闊」は、久しく会わないことや便りをしないこと。「叙する」は、述べるという意。
九死に一生を得る(きゅうしにいっしょうをえる)
ほとんど助かる見込みがないと思われる危険な状態に陥りながら、かろうじて助かること。 「十のうち、九が死、一が生」のような助かる見込みがほとんどない状況で生き残るとの意から。 「万死に一生を得る」「万死の中に一生を得」「万死を出でて一生に遇う」「九死一生」などともいう。
急所を握る(きゅうしょをにぎる)
相手の致命的な弱点や嫌がる所を的確に見抜くこと。
旧套を脱する(きゅうとうをだっする)
古くからのやり方を廃止して、新しい方式や方向を目指すこと。 「旧套」は、古くからの形式や慣習のことで、それから脱却するとの意から。
久離を切る(きゅうりをきる)
親族などの縁を永久に断つこと。勘当すること。江戸時代、不品行の者の親族が連帯責任を逃れるために、奉行所に願い出てその者と縁を切ったことから。「久離」は「旧離」とも書く。
灸を据える(きゅうをすえる)
懲らしめるために、強く叱ったり罰を与えたりすること。
興に入る(きょうにいる)
面白がったり夢中になったりすること。
興に乗る(きょうにのる)
物事を進行するうちに面白くなり、ますます調子づくさま。 「興に乗じる」ともいう。
興を添える(きょうをそえる)
その場の雰囲気をよりいっそう楽しいものにするため、何かをして盛り上げること。
虚勢を張る(きょせいをはる)
実力のない人が自分の弱さを隠すために、うわべだけ威勢よく振舞ったりすること。から威張りをすること。
清水の舞台から飛び降りる(きよみずのぶたいからとびおりる)
思い切った大きな決断し、覚悟を決めて物事を行うことのたとえ。 「清水の舞台」は、京都の清水寺にある、山の斜面にせり出すように造られた観音堂の舞台のこと。 その舞台から飛び降りるほどの覚悟で物事を実行することから。
器量を下げる(きりょうをさげる)
世間からたいしたことのない人物だと思われてしまうようなことをして、人としての価値を落とすこと。
切りを付ける(きりをつける)
一段落させることのたとえ。
機を逸する(きをいっする)
ある事をおこなうのにちょうどよい機会を逃すこと。
気を入れる(きをいれる)
やる気をだして物事に取り組むことのたとえ。
気を利かせる(きをきかせる)
相手の気持ちや周りの状況を配慮し、ふさわしい対応をすること。
気を配る(きをくばる)
さまざまな方面に配慮したり、注意を払ったりすること。
気を静める(きをしずめる)
気持ちをおちつかせること。
気を付ける(きをつける)
注意すること。
気を取られる(きをとられる)
他のことに興味・関心が向いてしまい、気持ちが逸らされること。
気を呑まれる(きをのまれる)
相手の勢いやその場の雰囲気に圧倒されて萎縮すること。
気を持たせる(きをもたせる)
思わせぶりな言動をして、相手に期待や希望をいだかせること。
気を悪くする(きをわるくする)
他人の言動によって不愉快な気持ちになること。
錦上、花を添える(きんじょう、はなをそえる)
美しいものの上に、さらに美しいものを加えること。 よいこと、めでたいことが重なることのたとえ。 美しい錦の上に、さらに美しい花を添えること。
琴線に触れる(きんせんにふれる)
感銘を受けたり共感を感じることのたとえ。 「琴線」は、琴の糸。ここでは、人の心の奥にある思いや感情のたとえ。 その琴線(人の心の奥にある思いや感情)に触れることから。
金的を射当てる(きんてきをいあてる)
誰もがあこがれるものを、自分のものにすること。 「金的」は、金色の弓の的。 小さい的のため射落とすことが難しいことから、あこがれの的を意味するようになった。 「金的を射当てる」「金的を射止める」ともいう。
牛耳を執る(ぎゅうじをとる)
集団の中心となって思うままに主導権を握ること。中国の春秋戦国時代、諸侯が同盟を結ぶ時、中心となる人物が牛の耳を裂いて出した血をすすって結束を誓い合ったという故事から。「牛耳る」という言葉もここから出たもの。
玉山崩る(ぎょくざんくずる)
容姿の立派な人が酔いつぶれるたとえ。「玉山」は、珠玉のとれる山から転じて、容姿のあでやかなことのたとえ。
魚腹に葬らる(ぎょふくにほうむらる)
海や川で水死するたとえ。 海や川で溺れ死んで魚の餌となり、その腹に葬られるとの意から。
義理を立てる(ぎりをたてる)
受けた恩に対して、適切な見返りを与えること。
食うに倒れず病むに倒れる(くうにたおれずやむにたおれる)
食べることはなんとかなるが、病気になると治療費で財産を失うことになるということ。