舎を道傍に作れば三年にして成らず
ことわざ「舎を道傍に作れば三年にして成らず」の意味・読み方・異形などを解説します。
舎を道傍に作れば三年にして成らず
しゃをどうぼうにつくればさんねんにしてならず
| 言葉 | 舎を道傍に作れば三年にして成らず |
|---|---|
| 読み方 | しゃをどうぼうにつくればさんねんにしてならず |
| 意味 | 道のわきに住まいを建てる際に、通りがかる人へいちいち考えを尋ねていると、人によって言うことがばらばらなので、何年かかっても家が建ち上がらない。
大勢の意見を聞いて回るばかりでは、どの案にするか決めかねて、物事がいつまでも仕上がらない。道ばたの家づくりは、その様子を示す例えである。 「舎」は家、「道傍」は道の端を指す。また「三年」は長い年月を表す。 中国の後漢の章帝は、国の礼儀の決まりを改める際に学者を広く集めて話し合わせるよう勧められると、この古い言い回しを口にしてその案を退けた。その話が『後漢書』の曹褒伝に見える。 似た考えを示すものとして、ことわざの「船頭多くして、船、山へ登る」や四字熟語の「築室道謀」が知られている。 |
| 例文 | 文化祭でやる劇の題目をクラス全員に一人ずつ聞いて回ったら、希望がみんな違って一週間たっても決まらない。まさに舎を道傍に作れば三年にして成らずだ。まずは係で候補を三つに絞ろう。 |
| 出典 | 『後漢書』曹褒伝 |
| 異形 | 舎を道傍に作れば、三年にして成らず(しゃをどうぼうにつくれば、さんねんにしてならず) |
| 舎を道辺に作れば三年にして成らず(しゃをどうへんにつくればさんねんにしてならず) | |
| 場面 | 議論 / 相談 / 順調に進まない |
| 使用漢字 | 舎 / 道 / 傍 / 作 / 三 / 年 / 成 / 辺 |
「舎」を含むことわざ
- 田舎に京あり(いなかにきょうあり)
- 田舎の学問より京の昼寝(いなかのがくもんよりきょうのひるね)
- 館舎を捐つ(かんしゃをすつ)
- 京に田舎あり(きょうにいなかあり)
- 甲が舎利になる(こうがしゃりになる)
- 三舎を避く(さんしゃをさく)
- 昼夜を舎かず(ちゅうやをおかず)
- 骨が舎利になっても(ほねがしゃりになっても)
「道」を含むことわざ
- 朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり(あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり)
- 家を道端に作れば三年成らず(いえをみちばたにつくればさんねんならず)
- 意志のある所には道がある(いしのあるところにはみちがある)
- 鼬の道切り(いたちのみちきり)
- 一芸は道に通ずる(いちげいはみちにつうずる)
- 茨の道(いばらのみち)
- 老いたる馬は道を忘れず(おいたるうまはみちをわすれず)
- 限りある道(かぎりあるみち)
- 学問に王道なし(がくもんにおうどうなし)
- 鬼神に横道なし(きじんにおうどうなし)
「傍」を含むことわざ
- 傍らに人無きが如し(かたわらにひとなきがごとし)
- 聞き取り傍聞(ききとりぼうもん)
- 舎を道傍に作れば三年にして成らず(しゃをどうぼうにつくればさんねんにしてならず)
- 傍杖を食う(そばづえをくう)
- 路傍の人(ろぼうのひと)
「作」を含むことわざ
- 秋荒れ半作(あきあれはんさく)
- 秋日和半作(あきびよりはんさく)
- 悪妻は六十年の不作(あくさいはろくじゅうねんのふさく)
- 家を道端に作れば三年成らず(いえをみちばたにつくればさんねんならず)
- 一日作さざれば一日食らわず(いちじつなさざればいちじつくらわず)
- 一生の不作(いっしょうのふさく)
- 色を作す(いろをなす)
- 斧を磨いて鍼を作る(おのをみがいてはりをつくる)
- 女の足駄にて作れる笛には秋の鹿寄る(おんなのあしだにてつくれるふえにはあきのしかよる)
- 会心の作(かいしんのさく)
「三」を含むことわざ
- 商い三年(あきないさんねん)
- 秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる(あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 顎振り三年(あごふりさんねん)
- 雨垂れは三途の川(あまだれはさんずのかわ)
- 家を道端に作れば三年成らず(いえをみちばたにつくればさんねんならず)
- 行き成り三宝(いきなりさんぼう)
- 石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
- 伊勢へ七度、熊野へ三度(いせへななたび、くまのへみたび)
- 居候、三杯目にはそっと出し(いそうろう、さんばいめにはそっとだし)
「年」を含むことわざ
- 商い三年(あきないさんねん)
- 秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる(あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる)
- 悪妻は六十年の不作(あくさいはろくじゅうねんのふさく)
- 顎振り三年(あごふりさんねん)
- 好い年(いいとし)
- いい年をして(いいとしをして)
- 家を道端に作れば三年成らず(いえをみちばたにつくればさんねんならず)
- 烏賊の甲より年の劫(いかのこうよりとしのこう)
- 石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
- 一日の計は朝にあり一年の計は元旦にあり(いちにちのけいはあさにありいちねんのけいはがんたんにあり)
「成」を含むことわざ
- 仇花に実は成らぬ(あだばなにみはならぬ)
- あるは厭なり思うは成らず(あるはいやなりおもうはならず)
- 家を道端に作れば三年成らず(いえをみちばたにつくればさんねんならず)
- 行き成り三宝(いきなりさんぼう)
- 一家の言を成す(いっかのげんをなす)
- 一家を成す(いっかをなす)
- 一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)
- 重きを成す(おもきをなす)
- 咳唾、珠を成す(がいだ、たまをなす)
- 学若し成らずんば死すとも帰らず(がくもしならずんばしすともかえらず)
