「死」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 89 件
「死」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
垢で死んだ者はない(あかでしんだものはない)
風呂に入らなければ垢がたまって不潔だがそれが原因で死んだ人はいない。風呂嫌いの言い訳、または風呂嫌いに対する皮肉の言葉として使われる。
朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり(あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり)
朝に人の生きるべき道を悟ることができれば、その夕方に死んだとしてもかまわないということ。
慌てる蟹は穴の口で死ぬ(あわてるかにはあなのくちでしぬ)
何事も焦ったり慌てたりすると失敗するというたとえ。 「慌てる蟹は穴の口で死ぬ」ともいう。
生きている犬は死んだライオンに勝る(いきているいぬはしんだらいおんにまさる)
どんな偉人でも死んでしまってはおしまいだから、凡人でも生きている方がいいということ。
生き身は死に身(いきみはしにみ)
この世に生きているものは、いつかは必ず死ぬものであるということ。
生きるべきか死すべきかそれが問題だ(いきるべきかしすべきかそれがもんだいだ)
生きるか死ぬか、どちらの方法を選ぶべきなのかなど、選択すべき状況で思い悩む気持ちを表す言葉。 父を殺した叔父に復讐すべきかどうか決めかねた王子が、ひとり胸のうちを口にする場面の科白から。
一度死ねば二度死なぬ(いちどしねばにどしなぬ)
人間死ぬのは一度きりと、事に当たる時決死の覚悟を決めて自分自身に言い聞かせることば。
未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん(いまだせいをしらず、いずくんぞしをしらん)
この世での在り方すら掴めていない身に、その先を語れようか。 季路に死を問われた孔子の答え。目の前の生を措いて彼岸へ思いを馳せることを退けた。
兎死すれば狐これを悲しむ(うさぎしすればきつねこれをかなしむ)
仲間内の一人が倒れると、残った者も自分の先行きが案じられて胸を痛めるということ。 兎が捕らえられるのを見た狐が、次は自分の番かと嘆いたことによる。
運を待つは死を待つに等し(うんをまつはしをまつにひとし)
努力せずに、ただ幸運を待っているのは、自らの死を待つように愚かなことだということ。
親が死んでも食休み(おやがしんでもしょくやすみ)
どんなに忙しくても食後の休憩は大切だということ。
泳ぎ上手は川で死ぬ(およぎじょうずはかわでしぬ)
得手だと思っているものにこそ落とし穴があり、自信のある者ほど足をすくわれるということ。 泳ぎ慣れた者は深みも早瀬も恐れずに飛び込むため、かえって川で命を落とす。慣れが恐れを鈍らせることをいう。
海中より盃中に溺死する者多し(かいちゅうよりはいちゅうにできしするものおおし)
海で溺れて死ぬ人より酒の飲みすぎで死ぬ人の方が多いということ。
餓えて死ぬは一人、飲んで死ぬは千人(かつえてしぬはひとり、のんでしぬはせんにん)
餓えて死ぬ人間は少ないが、酒の飲みすぎが原因で死ぬ人間は非常に多いということ。
金儲けと死に病に易い事なし(かねもうけとしにやまいにやすいことなし)
金をためるのは、死に至る病を背負った者の難儀にも劣らないということ。 楽をして財が増える道はないと説く。
学若し成らずんば死すとも帰らず(がくもしならずんばしすともかえらず)
学びを志して郷里を離れた以上、成し遂げるまでは生きて土を踏まない。 幕末の僧が旅立ちの折に壁へ書きつけた詩の一句で、退路を断つ姿勢を示すのに使う。
紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤る(がんこはがしせず、じゅかんはおおくみをあやまる)
よい家に生まれた者は食うに困らず、学問を積んだ者ほど世渡りでつまずく。 才も学識も、身の置きどころしだいで報われない。 「紈袴」は上等な絹の袴で富家の子弟を、「儒冠」は学者のかぶる冠で学者そのものを指す。
狐死して丘に首す(きつねししてきゅうにしゅす)
死ぬ間際まで、生まれ育った土地に心を向けているということ。物のもとを忘れないたとえにも使う。 狐は息を引き取るとき、住み慣れた丘のほうへ頭を向けるという。
君、辱めらるれば臣死す(きみ、はずかしめらるればしんしす)
主君が恥辱を受けた時には、臣下は命を投げ出しても、主君の恥辱をすすがなければならないということ。
九死に一生を得る(きゅうしにいっしょうをえる)
まず生きて戻れまいという瀬戸際を切り抜けて、辛くも生き延びること。 「九死」は十のうち九まで死に傾いていること。残る一つの目に賭けて助かる意。
狡兎死して走狗烹らる(こうとししてそうくにらる)
重宝されていたものも必要なくなれば捨てられることのたとえ。また、敵が滅びると有能な家臣も不要になり殺されてしまうことのたとえ。 「狡兎」はすばしこいうさぎ、「走狗」は猟犬のこと。 獲物である兎が死んでしまえば、猟犬は不要になり煮て食べられるとの意から。
後生大事や金欲しや死んでも命のあるように(ごしょうだいじやかねほしやしんでもいのちのあるように)
来世の安楽を願いながら、現世の金も欲しいと、あれもこれも願う人間の強欲さのたとえ。
災難なら畳の上でも死ぬ(さいなんならたたみのうえでもしぬ)
災難はいつどこで起こるかわからないということ。 安全な畳の上でも滑って転び、打ち所が悪くて死ぬことがあるとの意から。
去り跡へ行くとも死に跡へ行くな(さりあとへゆくともしにあとへゆくな)
離縁のあとへ入るならまだしも、死に別れのあとへ入るのは避けたほうがよい。 去った人の欠点は残るのに、亡くなった人の像は日が経つほど良いほうへ整えられてしまう。 「往に跡へ行くとも死に跡へ行くな」ともいう。
死灰復燃ゆ(しかいまたもゆ)
一度燃え尽きた灰がもう一度燃え上がること。 転じて、いったん失った勢いが盛り返すこと。 または、解決したはずの物事が再び問題になること。 獄につながれた漢の韓安国が、番人に辱められて、消えた灰とてまた燃えぬものかと言い返すと、燃えたら小便をかけてやると嘲られた。のちに高い官に就いた安国は、逃げ隠れした番人を咎めずに許した。
死活に関わる(しかつにかかわる)
生きるか死ぬかというほどに重大であること。
死しての千年より生きての一日(ししてのせんねんよりいきてのいちにち)
死んでからの千年より、この世での一日のほうが大事だということ。
死して後、已む(ししてのち、やむ)
命がある限り精一杯努力し続けること。 死んではじめてやめるとの意から。
死屍に鞭打つ(ししにむちうつ)
もう口をきけない相手の落ち度を、あとから声高に並べ立てること。 応じる者のいない場所で咎めるので、聞く側には後味の悪さが残る。 楚の平王に父と兄を殺された伍子胥が、のちに都を落としたとき、すでに葬られていた王を墓から引き出して鞭を振るったという故事から。 「屍に鞭打つ」「死者に鞭打つ」ともいう。
死生、命あり(しせい、めいあり)
人の生死は天命によるもので、人の力ではどうすることもできないということ。「死生」は、死ぬことと生きること。
