「ぐ」で終わる故事・ことわざ・慣用句
「ぐ」で終わる故事・ことわざ・慣用句 — 60 件
足で稼ぐ(あしでかせぐ)
自分で動き回ったり行動をしたりして、成果を得る。
後棒を担ぐ(あとぼうをかつぐ)
首謀者の手先として、悪事に加担すること。 「後棒」は、駕籠(かご)などの棒の後ろの方を担ぐ人。
油を注ぐ(あぶらをそそぐ)
勢いのあるものにさらに勢いを加えるたとえ。
息を継ぐ(いきをつぐ)
何かをする途中で休息すること。
戦を見て矢を矧ぐ(いくさをみてやをはぐ)
物事が起こってから、慌てて準備にとりかかる愚かさをいう言葉。 戦いが始まってから矢を作ることから。 「軍を見て矢を矧ぐ」「敵を見て矢を矧ぐ」ともいう。
石に枕し流れに漱ぐ(いしにまくらしながれにくちすすぐ)
俗世間から離れ、自然の中で自由な生活をすること。 石を枕にして眠り、起きれば川の水で口を洗うということから。
衣鉢を継ぐ(いはつをつぐ)
学問・芸術などで、弟子が師から奥義を受け継ぐこと。 「衣鉢」は仏教語で僧侶が身にまとう袈裟と鉢のこと。転じて、その道の奥義の意。
縁起を担ぐ(えんぎをかつぐ)
縁起がよいのか縁起が悪いのかを気にすること。 「担ぐ」は何かを気にしたり、とらわれたりすること。
縁の切れ目は子で繋ぐ(えんのきれめはこでつなぐ)
夫婦仲がうまくいかなくなっても、子どもがいれば縁をつなぎとめてくれるということ。
お先棒を担ぐ(おさきぼうをかつぐ)
人の手先になって軽々しく行動すること。 「お先棒」は二人で棒を使って荷物を担ぐ時、棒の前方を担ぐ人のこと。
汚名を雪ぐ(おめいをすすぐ)
身に受けた恥や汚名を拭い去ること。 「すすぐ」は「そそぐ」ともいう。
思い半ばに過ぐ(おもいなかばにすぐ)
考えてみると思いあたるふしが多く、十分に推し量ることができるということ。 思い当たるところが全体の半分以上あるとの意から。
会稽の恥を雪ぐ(かいけいのはじをすすぐ)
戦いに敗れた屈辱、または人から受けた忘れることが出来ない屈辱を晴らすこと。
顔を繋ぐ(かおをつなぐ)
時折ひとを訪ねたり、会合に出席したりして、その人との関係を保つことのたとえ。
片肌脱ぐ(かたはだぬぐ)
本気で力を貸すことのたとえ。 仕事をするときの姿、着物の片袖を脱いで片方の肩をあらわにする「片肌脱ぎ」になることから。
片棒を担ぐ(かたぼうをかつぐ)
協力して仕事を行うこと。二人で担ぐ駕籠の一方を担ぐことから。多くは悪いことをする時にいう。
兜を脱ぐ(かぶとをぬぐ)
降参すること。戦いに負けた武士が、敗北を認めたしるしに兜を脱いだことから。
裃を脱ぐ(かみしもをぬぐ)
相手に対する警戒心がなくなり、気楽に打ち解けた態度をとること。 「裃」は、江戸時代の武士の正装。
気が塞ぐ(きがふさぐ)
憂鬱な気持ちになる。
木に竹を接ぐ(きにたけをつぐ)
前後の筋が通らないことのたとえ。不自然なことのたとえ。 性質がまったく違う竹を木に接ぎ木しようとするとの意から。 略して「木に竹」ともいう。
牙を研ぐ(きばをとぐ)
相手に倒してやろうと、準備をして待ち構える様子。
踵をつぐ(きびすをつぐ)
次々と人が続いて来ること。また、物事が次々と起こること。 「踵」は足のかかと。 「きびす」は「くびす」とも読む。
苦しい時は鼻をも削ぐ(くるしいときははなをもそぐ)
急を要する場合には、どんな手段でも取った方がよいというたとえ。 緊急の場合には、自分の鼻を削ぎ落とすような非常手段を取るのもやむを得ないとの意から。 「苦しい時は鼻をも削ぐ」ともいう。
兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ(けいていかきにせめげどもそとそのあなどりをふせぐ)
普段は喧嘩ばかりしている兄弟も、外部から侮辱を受けると協力してこれを防ぐということ。 「牆」は垣根、「鬩ぐ」は争うことから、「牆に鬩ぐ」は垣根の中(家の中)で争うこと。 「務り」は「侮り」と同じく侮辱のこと。
験を担ぐ(げんをかつぐ)
縁起がよいのか縁起が悪いのかを気にすること。 「担ぐ」は何かを気にしたり、とらわれたりすること。
糊口を凌ぐ(ここうをしのぐ)
どうにか暮らしを立てていくこと。 「糊」は、粥のこと。 粥をすするようにして、なんとか生きていくとの意から。
心が騒ぐ(こころがさわぐ)
よくないことが起こりそうな予感がして、気持ちが落ち着かず不安になること。
米を数えて炊ぐ(こめをかぞえてかしぐ)
つまらないことをいちいち気にしたり、ひどく物惜しみをするたとえ。 米を一粒ずつ数えて飯を炊くとの意から。
呉牛、月に喘ぐ(ごぎゅう、つきにあえぐ)
取り越し苦労をするたとえ。「呉牛」は、中国の呉地方にいる水牛のこと。呉牛は暑さが苦手で、月を太陽と見誤って喘いだということから。
敷居を跨ぐ(しきいをまたぐ)
家の中に入ること。または、家に出入りすること。
シャッポを脱ぐ(しゃっぽをぬぐ)
負けを認めること。降参すること。 「シャッポ」は帽子を指すフランス語。
朱を注ぐ(しゅをそそぐ)
恥ずかしさや怒りなどで顔が赤くなる様子。 「満面朱を注ぐ」ともいう。
心血を注ぐ(しんけつをそそぐ)
全力で取り組むこと。
大海を手で塞ぐ(たいかいをてでふさぐ)
どうやっても出来るはずのない不可能なことをしようとすることのたとえ。 大海の水を手で堰き止めようとするとの意から。
血が騒ぐ(ちがさわぐ)
興奮してじっとしていられなくなること。
爪を研ぐ(つめをとぐ)
野望を密かに持ち、準備して機会を待つこと。 獣が爪を鋭くして獲物を捕らえようと待ち構えるとの意から。
面の皮を剝ぐ(つらのかわをはぐ)
図々しい人の正体をあばいて恥をかかせること。 「面皮(めんぴ)を剝ぐ」ともいう。
手を繋ぐ(てをつなぐ)
互いに協力して行動すること。
点数を稼ぐ(てんすうをかせぐ)
相手に気に入られるようなことをして、立場などをよくしようとすること。
時を稼ぐ(ときをかせぐ)
準備を整えたり有利な状況になったりするまで長引かせること。 「時間を稼ぐ」ともいう。
毒を仰ぐ(どくをあおぐ)
自らの意思で毒を一気に飲むこと。
流れに枕し石に漱ぐ(ながれにまくらしいしにくちすすぐ)
負け惜しみが強いことのたとえ。また、屁理屈をつけて自分の間違いを正当化することのたとえ。晋の孫楚が「石に枕し、流れに漱ぐ」というべきところを間違えて「石に漱ぎ、流れに枕す」といった時、「石に漱ぐとは歯を磨くこと、流れに枕すとは耳を洗うことだ」とこじつけた故事から。夏目漱石の号もこの故事から。
七つ道具(ななつどうぐ)
常に携行する道具のこと。
恥を雪ぐ(はじをすすぐ)
受けた恥を取り去って、名誉を取り戻すこと。 「雪ぐ」は「そそぐ」とも読む。
範を仰ぐ(はんをあおぐ)
見本として学ぶこと。
一肌脱ぐ(ひとはだぬぐ)
相手を助けるために本気で力を貸すことのたとえ。 仕事をするときの姿、衣服の袖から腕を抜いて上半身の肌をあらわにする「肌脱ぎ」になることから力を尽くすことを意味する。
火に油を注ぐ(ひにあぶらをそそぐ)
燃えさかっている火に油をかけるように、勢いのあるものにさらに勢いを加えるたとえ。
屁と火事は元から騒ぐ(へとかじはもとからさわぐ)
張本人が一番最初に騒ぎ出すことが多いということのたとえ。 おならをした本人が真っ先に臭いと騒ぎ出し、火元の家の人が最初に火事だと騒ぎ出すとの意から。
星を稼ぐ(ほしをかせぐ)
成績をよくすること。点数を稼ぐこと。
耳を滌ぐ(みみをすすぐ)
世俗的な立身出世を避け、高潔な心でいることのたとえ。 中国古代、尭(ぎょう)から帝位を譲りたいといわれた隠士の許由(きょゆう)が、汚れた話を聞いたといって耳を洗い清めたという故事から。 「流れに耳を洗う」「潁水に耳を洗う」「耳を滌ぐ」ともいう。
耳を塞ぐ(みみをふさぐ)
聞かないようにすること。
胸拉ぐ(むねひしぐ)
ひどく驚き悲しんで、胸がしめつけられる様子。
命脈を繋ぐ(めいみゃくをつなぐ)
何とか命が繋がること。 「命脈を繋ぐ」ともいう。
目を注ぐ(めをそそぐ)
注意して見ること。また、注目すること。
目を塞ぐ(めをふさぐ)
非難したり責めたりせず、見て見ぬふりをすること。
諸肌を脱ぐ(もろはだをぬぐ)
全力で物事にあたること。全力を尽くすこと。 着物の上半身をすべて脱いで肌をあらわにする様子から。
夜を日に継ぐ(よをひにつぐ)
昼夜の区別なく、事を続けること。 夜を昼につなげて続けて事を行うとの意から。
悋気は女の七つ道具(りんきはおんなのななつどうぐ)
やきもちは女の強力な武器だということ。「七つ道具」は武士が用いた七つの武具のこと。
露命を繋ぐ(ろめいをつなぐ)
かろうじて生活しているたとえ。「露命」は露のようにはかない命の意。
草鞋を脱ぐ(わらじをぬぐ)
長い旅を終えること。または、旅の途中で宿に泊まること。 博打打などが、旅の途中である土地に一時身を落ち着けるとの意から。
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