出船によい風は入り船に悪いについて

言葉 | 出船によい風は入り船に悪い |
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読み方 | でふねによいかぜはいりふねにわるい |
意味 | 一方によければ他方に不利で、両方によいことはないというたとえ。出船に都合のよい順風は、入り船にとっては逆風になるという意から。 |
出典 | - |
類句 | 入り船に良い風出船に悪い(いりふねによいかぜでふねにわるい) |
あちら立てればこちらが立たぬ(あちらたてればこちらがたたぬ) | |
猫が肥えれば鰹節が痩せる(ねこがこえればかつおぶしがやせる) |
使用されている漢字
「出」を含むことわざ
愛は小出しにせよ(あいはこだしにせよ)
人を愛する時は、少しずつ長く続けるのがよいということ。
青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
弟子が師よりまさってしまうことのたとえ。青色の染料は藍から採るが、その青色がもとの藍よりも青く美しいという意から。
垢は擦るほど出る、あらは探すほど出る(あかはこするほどでる、あらはさがすほどでる)
垢は擦れば擦るほど出る。欠点も探せばきりがないほど出てくるということ。
明るみに出る(あかるみにでる)
隠されていたり、知られていなかった物事が、世間に知られる。 おもに、知られると悪い物事について用いる。
顎を出す(あごをだす)
疲れ果てる。 歩き疲れて足が動かず、あごを前につき出したような恰好になることから。
朝日が西から出る(あさひがにしからでる)
絶対に起こるはずがないことのたとえ。
「船」を含むことわざ
磯際で船を破る(いそぎわでふねをやぶる)
物事が達成する直前で失敗してしまうことのたとえ。船が、せっかく波打ち際まで来て難破してしまうという意から。
入り船あれば出船あり(いりふねあればでふねあり)
港に入ってくる船もあれば出て行く船があるように、世の中のことはさまざまであるということ。
入り船に良い風出船に悪い(いりふねによいかぜでふねにわるい)
一方によいことは他方には悪く、両方によいことはないというたとえ。入り船に都合のよい順風は、出船にとっては逆風になるという意から。
大船に乗ったよう(おおぶねにのったよう)
信頼できるものに任せすっかり安心しきったようす。難破する心配のない大きな船に乗ったようだということから。
親船に乗る(おやぶねにのる)
信頼できるものに任せすっかり安心しきったようす。難破する心配のない大きな船に乗ったようだということから。
川口で船を破る(かわぐちでふねをわる)
成功の直前で失敗することのたとえ。長い航海を終えて港付近の川口で難破するという意から。また、出航時に川口で船を損なうという意から、物事の出だしで失敗することのたとえ。
「風」を含むことわざ
秋風が立つ(あきかぜがたつ)
男女間の愛情がさめるたとえ。「秋」と「飽き」をかけたことば。
秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む(あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ)
秋風が日暮れになると静まるように、夫婦喧嘩も夜になるとおさまるということ。
商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
屏風は折り曲げないと立たないように、商売も自分の感情や理屈を曲げて、客の機嫌を損ねないようにしなければ繁盛しないということ。「屏風と商人は直ぐには立たぬ」ともいう。
商人と屏風は曲がらねば立たぬ(あきんどとびょうぶはまがらねばたたぬ)
屏風は折り曲げないと立たないように、商売も自分の感情や理屈を曲げて、客の機嫌を損ねないようにしなければ繁盛しないということ。 「商人と屏風は直ぐには立たぬ」ともいう。
明日は明日の風が吹く(あしたはあしたのかぜがふく)
先のことをいくら心配してもはじまらないので、なるがままに任せて生きるのがよいということ。明日は明日で、今日の風と違う風が吹くという意から。
あったら口に風邪をひかす(あったらくちにかぜをひかす)
親切な気持ちで言ったことが無駄になるたとえ。「あったら」は「あたら」が転じた言葉で、残念なことにの意。
「入」を含むことわざ
合いの手を入れる(あいのてをいれる)
会話や動作の間に、それに弾みがつくような言葉や動作を差し挟む。 「合いの手を打つ」は誤用。
赤を入れる(あかをいれる)
文章の添削や校正をする。 赤い鉛筆やペンで書き込むことが多いことから。
秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む(あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ)
秋風が日暮れになると静まるように、夫婦喧嘩も夜になるとおさまるということ。
商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
客に物を売るのはうまいが、仕入れがへたで儲からないということ。
秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる(あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる)
年々衰える年寄りの健康状態を、急速に暮れていく秋の夕日にたとえたことば。
足を入れる(あしをいれる)
ある場所に入ること。また、新たな社会と関係するようになること。
「悪」を含むことわざ
相性が悪い(あいしょうがわるい)
相手との性格や考え方、調子などが上手く合わない。 「相性」は「合性」とも書く。
愛は憎悪の始め(あいはぞうおのはじめ)
愛と憎しみは紙一重で、一歩間違えば愛情は憎悪に変わってしまう。愛情にも節度が必要だということ。
悪縁契り深し(あくえんちぎりふかし)
悪い縁ほど結びつきが強く断ち切りにくいということ。
悪妻は百年の不作(あくさいはひゃくねんのふさく)
悪い妻は夫を一生不幸にするということ。 「悪妻は六十年の不作」ともいう。
悪妻は六十年の不作(あくさいはろくじゅうねんのふさく)
悪い妻は夫を一生不幸にするということ。 「悪妻は百年の不作」ともいう。
悪事、千里を走る(あくじ、せんりをはしる)
悪い行いは、たちまち世間に広まるというたとえ。「悪事、千里を行く」ともいう。