「策略」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 118 件
「策略」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全118件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
足元に付け込む(あしもとにつけこむ)
相手の弱点を見抜いてそれにつけ込むたとえ。 「足下につけ込む」とも書く。
足元を見る(あしもとをみる)
相手の困りどころや弱点につけ込み、値をふっかけるなどして不当に利益を得ようとすることのたとえ。 弱点を突かれる側は「足元を見られる」という。
足を掬う(あしをすくう)
相手の隙につけこんで失敗させること。失脚させる。 「足元を掬う(あしもとをすくう)」は誤用とされている。
アドバルーンを揚げる(あどばるーんをあげる)
意図的に情報の一部を流して、世間の反響や相手の出方を見ること。
あの手この手(あのてこのて)
いろいろな手段や方法を使うこと。
油を以って油煙を落とす(あぶらをもってゆえんをおとす)
同じたちのものをぶつけて片をつける。性質を分かち持つぶんだけ、よそから持ち込んだ手より確かに落ちる。
網を張る(あみをはる)
犯人や目当てのものをとらえるために、準備して待ち構えること。
飴と鞭(あめとむち)
支配または指導の方法で、飴を譲歩、鞭を厳しい弾圧になぞらえて使い分けることのたとえ。 ドイツのビスマルクの社会主義運動に対する政策を評したことばから。
飴をしゃぶらせる(あめをしゃぶらせる)
うまいことを言って、相手を喜ばせ乗り気にさせること。また、大きく儲けるために、相手に少し儲けさせること。
帷幄の臣(いあくのしん)
参謀のこと。「帷幄」は垂れ幕や引き幕のことで、その幕を張り巡らした本陣で主君を補佐し、作戦計画を立てる臣の意から。
生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
生きている馬の目を抜き取るほどすばやいこと。また、ずるくて油断も隙もならないことのたとえ。
鼬の最後っ屁(いたちのさいごっぺ)
困った時にとる非常手段のたとえ。鼬(イタチ)が追い詰められたとき、悪臭を放って敵をひるませることから。
一計を案じる(いっけいをあんじる)
目的を達成するため、計略を思いめぐらすこと。
佚を以って労を待つ(いつをもってろうをまつ)
こちらは腰を据えたまま体力を残し、相手が動き通しで擦り減るのを待ってから当たる。 「佚」は骨を休めていること。
糸を引く(いとをひく)
表に出ないで、陰で自分の思い通りに人を動かす。 糸を引いて操り人形をうごかすことから。
夷を以て夷を制す(いをもっていをせいす)
他国同士を争わせ、自国の安全と利益を図ること。 「夷」は、外国のこと。 「以夷制夷」ともいう。
迂直の計(うちょくのけい)
無駄に見える手順が、結局はいちばん早く目的に届くという策。 あえて道を大きく取り、相手に隙を作らせておいて先に着く兵法をいう。
海に千年山に千年(うみにせんねんやまにせんねん)
経験豊富で抜け目なく悪賢いこと。また、そういう人のこと。 海に千年、山に千年住んだ大蛇は竜になるという言い伝えから。 「海千山千」ともいう。
裏の裏を行く(うらのうらをいく)
相手のやり方を見抜いて、相手の予想外の行動を取ること。
裏をかく(うらをかく)
相手が予想していない行動に出て、相手を出し抜くこと。
英雄、人を欺く(えいゆう、ひとをあざむく)
英雄といわれるほどの人物は才知にすぐれているので、凡人が考えつかないような策略を用いて人を欺くということ。
枝を伐って根を枯らす(えだをきってねをからす)
手近なところから処理していき、順次に根本まで始末することのたとえ。 木を枯らす時には、いきなり根に手を加えず、まず枝を切り落として最後に根を枯らすのがよいということ。
奥の手を出す(おくのてをだす)
とっておきの方法や手段を用いること。
思う壺に嵌まる(おもうつぼにはまる)
しかけた側のもくろみどおりに事が運ぶこと。 多くは「敵の思う壺」「向こうの思う壺」のように、だれのもくろみかを示して使い、こちらがそれに乗せられることをいう。 「壺」は、博打でさいころを覆って振る器のこと。 壺を振る者の手加減しだいで目が決まるところから、仕込みどおりに運ぶ意になったという。
隠密の沙汰は高く言え(おんみつのさたはたかくいえ)
秘密の話はこそこそ言わずに大きな声で話せということ。 ひそひそ話は人の好奇心をかきたて注意をひきやすいので、普通に話しているほうが目立たず秘密が守れるとの意から。
恩を売る(おんをうる)
見返りを期待して、相手に恩を与えること。
火牛の計(かぎゅうのけい)
角へ刃をゆわえた牛の尻尾に火を移し、驚いて走り出した群れを敵の備えへなだれ込ませるいくさの手。その混乱に乗じて味方が押し出す。斉の田単が燕の軍を破った故事によるもので、日本では木曽義仲が砺波山でこれをまねたと伝えられる。
隠れ蓑にする(かくれみのにする)
正体や目的を見破られないために、代わりの何かを用いること。 「隠れ蓑」は、鬼や天狗が持つとされる蓑(衣服の上から着る雨具)で、それを身につけると姿を隠すことができることから。
陰で糸を引く(かげでいとをひく)
自分自身は表に出ないで、裏で他人を意のままに動かすこと。 人形師が糸を引いて人形を操ることから。 「裏で糸を引く」ともいう。
叶わぬ時には親を出せ(かなわぬときにはおやをだせ)
言い訳に困った時には、親を引き合いに出すことで口実を作れということ。
金で面を張る(かねでつらをはる)
持ち金の厚みを武器に、相手の言い分ごと押さえ込んで言うことを聞かせる。 「面を張る」は頬を打つことで、殴りつけるような金の使いざまをいう。
鎌を掛ける(かまをかける)
自分の知りたいことや相手の本音などを聞き出すために、言葉巧みに問いかけること。 鎌で引っ掛けて、相手を引き寄せるとの意から。
狩人、罠にかかる(かりゅうど、わなにかかる)
人をおとし入れようとして仕組んだ悪だくみで、自分がひどいめにあうことのたとえ。獲物を獲ろうとして仕掛けた罠に猟師自身がかかるということから。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)
敵と味方の情勢をしっかり把握して戦えば、何度戦っても負けることはないということ。 「殆うからず」は、危うくないという意味。
皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る(かわをきらせてにくをきり、にくをきらせてほねをきる)
自分自身も犠牲を払いながら、相手にはより大きな打撃を与えることのたとえ。 「肉を斬らせて骨を斬る」「肉を切らせて骨を断つ」などともいう。
奸知に長ける(かんちにたける)
悪賢く、陰謀や策略を企てる能力が優れていること。
機先を制する(きせんをせいする)
相手より先に行動を起こし、相手の出鼻をくじいて自分を有利にすること。「機先」は物事が起こる直前の意。
狐と狸(きつねとたぬき)
悪賢いもの同士のこと。狐も狸も人を化かすといわれることから。
窮余の一策(きゅうよのいっさく)
打つ手を出し尽くしたところで、ほかに選びようがなくて持ち出す案。良し悪しを量って選んだのではなく、それ以外に残っていないから取る手立てをいう。
胸中、成竹あり(きょうちゅう、せいちくあり)
事をするにあたって、あらかじめ十分な見通しが立っていることのたとえ。 「成竹」は、事前に心の中で考えている計画のこと。 竹の絵を描くときには、胸の中に竹の形を思い浮かべてから描きはじめるとの意から。
虚に拠り影を搏たしむ(きょによりかげをうたしむ)
実の無い場所へ相手を誘い、そこを打たせておくこと。 こちらは傷を負わないまま、相手の力を空費させる兵の動かし方をいう。
切り札を出す(きりふだをだす)
いざという時に有力な手段を使うこと。 「切り札」はトランプなどのカードゲームでの強力な札のこと。
気を引く(きをひく)
相手の気持ちをそれとなく探ること。 また、相手の関心を自分に向けさせようとすること。
気を持たせる(きをもたせる)
思わせぶりな言動をして、相手に期待や希望をいだかせること。
漁夫の利(ぎょふのり)
両者が争っている隙につけ入り、第三者が利益を横取りすることのたとえ。 「漁夫」は漁師のこと。漁父とも書く。 鴫(しぎ)と蛤(はまぐり)が争っている間に、漁師が両方とも捕まえたという中国の故事から。 「鷸蚌の争い」ともいう。
楔を打ち込む(くさびをうちこむ)
敵陣に攻め入って相手の勢力を二分したり、相手の組織に自分側の勢力を送り込むこと。 また、二人の仲を裂こうと邪魔をすること。 「楔」は木製や金属製のV字形をした道具。木や石などを割るときや重い物を押し上げるときに用いられる。
楔を以て楔を抜く(くさびをもってくさびをぬく)
食い込んで動かないものを、同じたぐいのものをもう一つ差し込んで外すやり方。穏やかな手立てでは動かない相手に、同種の力をぶつけて片づける。
口裏を合わせる(くちうらをあわせる)
両者が事前に示し合わせて、話の内容が食い違わないようにすること。 「口を合わせる」ともいう。
口車に乗せる(くちぐるまにのせる)
巧みな言葉で言いくるめて人をだますことのたとえ。
苦肉の策(くにくのさく)
相手を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行う策略。
食わせておいて扨と言い(くわせておいてさてといい)
ご馳走した後に、「さて」と頼み事を切り出すこと。
ぐるになる(ぐるになる)
共謀すること。一緒に悪事を働くための仲間になること。
下戸の手剛(げこのてごわ)
杯で気を大きくさせる手が通じない相手は、しらふのまま最後まで構えを崩さない。掛け合いの場では、そういう人ほど攻めあぐねる。
言質を取る(げんちをとる)
交渉や約束などで、後で証拠となるような言葉を相手に言わせること。
攻撃は最大の防御(こうげきはさいだいのぼうぎょ)
守りにまわらず、積極的に攻めることが一番の防御の方法であるということ。
事がな笛吹かん(ことがなふえふかん)
何か事件が起こればそれに乗じようと、機会を狙って待ち構えること。 何か事が起こったら笛を吹いてはやしたてようとの意から。
事は密なるを以て成る(ことはみつなるをもってなる)
事を運ぶなら、人に知られぬうちに運びきることだ。中身が外へ流れ出た時点で、その仕事は崩れはじめる。韓非子はこれに「語は泄を以て敗る」を続け、口から漏れることこそ破綻のもとだと説いた。
小股を掬う(こまたをすくう)
相手の隙をねらって自分の利益をはかること。 相手の股の内側を手で掬(すく)ってたおす相撲の技から。 「小股を取る」ともいう。
転んでもただでは起きない(ころんでもただではおきない)
たとえ失敗しても、そこから何か利益を得ようとする欲深くて抜け目のないことのたとえ。
策士、策に溺れる(さくし、さくにおぼれる)
策略に秀でた人は策を練りすぎて、逆に失敗するということ。
策を講じる(さくをこうじる)
物事がうまくいくように対策を考えること。
策を弄する(さくをろうする)
物事をうまく行うために策を用いること。特に必要以上に策を用いることをいう。
探りを入れる(さぐりをいれる)
相手の隠していることを気づかれないように知ろうとすること。
沙中の偶語(さちゅうのぐうご)
臣下たちが集まって、密かに謀反の相談をすること。 中国の漢の高祖は、天下を取った後に臣下たちが砂地に集まって話しているのを見つけ、不審に思って調べさせると謀反の相談をしていたという故事から。 「沙中」は砂地。 「偶語」は互いに向かい合って話し合うこと。
三十六計逃げるに如かず(さんじゅうろっけいにげるにしかず)
様々な計略があるが、困ったときは逃げるのが最良の策だということ。 「三十六計」は、古代中国の兵法で使われた三十六種類のはかりごと。 三十六種類の計略のうち、逃げるという計略に及ぶものはないとの意から。
下腹に毛がない(したはらにけがない)
老獪な人物や腹黒い人物のたとえ。年老いた狼や狸の下腹には毛がないという言い伝えから。
芝居を打つ(しばいをうつ)
作り事を言ったり、見せたりして人を騙そうとすること。 「一芝居打つ」ともいう。
死馬の骨を買う(しばのほねをかう)
すぐれた人材を集めるために、つまらないものでも優遇することのたとえ。 昔、名馬を買うために出かけた使者が大金を払って死んだ名馬の骨を買って帰った。その行動に王は怒ったが、使者は「死んだ馬の骨に大金を投じれば、必ず生きた名馬を売りに来る者が現れるでしょう」と言った。その言葉通り、一年も経たないうちに王のもとに三頭の名馬が集まってきたという故事に基づく。
死命を制する(しめいをせいする)
他人の生死に大事な所を押さえて、自分の思うままに操ること。
手段を選ばない(しゅだんをえらばない)
あらゆる方法を使って目的を果たそうとすること。
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(しょうをいんとほっすればまずうまをいよ)
狙う相手そのものに手を出す前に、その人を立たせているものを先に落とす。 支えを失えば、当人はもう動けない。 「将を射んとせば先ず馬を射よ」「人を射んとせば先ず馬を射よ」「大将を射んとせば先ず馬を射よ」ともいう。
柔よく剛を制す(じゅうよくごうをせいす)
弱い者が強い者に勝つことのたとえ。しなやかで柔らかいものは、力だけで押してくる剛強なものの矛先をそらして、結局は勝利を得るということ。
術中に陥る(じゅっちゅうにおちいる)
相手のたくらみに引き込まれ、その思うままに動かされてしまうこと。 「術中」は、しくまれたはかりごとの内側をいう。 「術中にはまる」ともいう。
先手は万手(せんてはまんて)
機先を制することが、どんな手段より効果的だということ。
外堀を埋める(そとぼりをうめる)
ある目的を達成するために、周りの問題から解決していくことのたとえ。 敵の城を落とすためには、まず外側にある堀を埋めるとの意から。
為にする(ためにする)
別の目的のために、下心をもって事を行うこと。 多くは、自己の利益を重視しようとする行為についていう。
爪を研ぐ(つめをとぐ)
野望を密かに持ち、準備して機会を待つこと。 獣が爪を鋭くして獲物を捕らえようと待ち構えるとの意から。
敵は本能寺にあり(てきはほんのうじにあり)
本当の目的が別にあることのたとえ。 戦国時代、明智光秀が備中の毛利を攻めると見せかけて出陣したが、途中で進路を変えて京都本能寺の織田信長を討ったという故事から。
手のない将棋は負け将棋(てのないしょうぎはまけしょうぎ)
方策がないところには成算がないというたとえ。打つ手に困る将棋は、結局は負けるということから。
手を替え品を替え(てをかえしなをかえ)
さまざまな手段や方法を試してみること。
手を回す(てをまわす)
物事をうまく進めるために事前に対策しておくこと。
伝家の宝刀(でんかのほうとう)
先祖代々その家に伝わる大切な刀。転じて、いざという時に使う切り札のたとえ。
伝家の宝刀を抜く(でんかのほうとうをぬく)
ここぞという場面でしか用いない、奥の手を使うこと。 「伝家の宝刀」は先祖代々その家に伝わる大切な刀。転じて、いざという時に使う切り札のたとえ。
時の用には鼻を削げ(ときのようにははなをそげ)
急を要する場合には、どんな手段でも取った方がよいというたとえ。 緊急の場合には、自分の鼻を削ぎ落とすような非常手段を取るのもやむを得ないとの意から。 「苦しい時は鼻をも削ぐ」ともいう。
時を稼ぐ(ときをかせぐ)
準備を整えたり有利な状況になったりするまで長引かせること。 「時間を稼ぐ」ともいう。
毒を以て毒を制す(どくをもってどくをせいす)
悪を排除するのに、他の悪を使うことのたとえ。
どさくさに紛れる(どさくさにまぎれる)
混乱や混雑などの状況を利用して勝手なことをすること。
逃ぐるが一の手(にぐるがいちのて)
困難に直面したら、とりあえず逃げて身の安全をはかるのが上策だということ。また、面倒なことは避けるのが一番いい方法だということ。
逃げを打つ(にげをうつ)
逃げるための支度をすること。責任を負わされないよう事前に策を講じておくこと。
二桃三士を殺す(にとうさんしをころす)
巧妙な計略を用いて人を自滅させることのたとえ。 また、策をめぐらして争わせ、互いに滅びへ導くこと。 中国・春秋時代、斉の景公(けいこう)に仕える三人の勇士、公孫接(こうそんしょう)、田開疆(でんかいきょう)、古冶子(こやし)は、功を誇ってわがままに振る舞い、国の秩序を乱していた。 そこで、宰相の晏嬰(あんえい)は、景公に進言して策をめぐらした。 景公は三人を集め、「そなたたちの功績を比べ、功の大きい二人がこの二つの桃を食べよ」と告げた。 三人はそれぞれ自らの功を誇り、二人が桃を取って食べた。 ところが、桃を食べなかった者こそ功が最も大きいことが分かり、桃を取った二人は恥じて自害した。 残された一人も「自分だけが生き残るのは義に反する」と恥じて命を絶ち、三人はそろって自滅した。 こうして、晏嬰は智略のみで三人を排除したという故事から。
盗人の昼寝(ぬすびとのひるね)
ひそかに悪事をたくらんで準備をしていること。また、何をするにも思惑があるということ。 盗人が夜の盗みに備えて昼寝をすることから。 「盗人の昼寝も当てがある」ともいう。
寝首を掻く(ねくびをかく)
相手が油断している隙に不意をついて陥れることのたとえ。 ぐっすり寝ている人の首を切るとの意から。
猫の首に鈴をつける(ねこのくびにすずをつける)
名案ではあっても、いざ実行するとなると難しいことのたとえ。 ネズミたちが集まって協議し、猫が近づいたことを察知できるように、猫の首に鈴をつけることを考えたが、実行段階になると引き受けるネズミは誰もいなかったという寓話から。 「猫の首に鈴」ともいう。
寝刃を合わせる(ねたばをあわせる)
人から気づかれないようにこっそりと悪事を企むこと。 「寝刃」は、切れ味の悪くなった刀剣の刃。
寝鳥を刺す(ねとりをさす)
相手が油断している隙に不意をついて陥れること。 「寝鳥」は、ねぐらで眠っている鳥。その鳥を捕まえるとの意から。
根回しをする(ねまわしをする)
ものごとをうまく運ぶため、事前に関係者からの了解を得ておくこと。
謀は密なるを貴ぶ(はかりごとはみつなるをたっとぶ)
軍略のたぐいは、隠しおおせて初めて役に立つ。人の耳に入ったとたん、その手は読まれ、用をなさなくなる。
籌を帷幄に運らし、勝ちを千里の外に決す(はかりごとをいあくにめぐらし、かちをせんりのほかにけっす)
幕舎の奥で策を巡らすだけで、はるか彼方の戦の勝敗を決めてしまうこと。前線に出ずに全体を動かす、参謀の働きをいう。 漢の高祖が張良の力量をこう言い表した。「籌」ははかりごと、「帷幄」は幕で囲った将の居所のこと。
始めは処女の如く後は脱兎の如し(はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし)
かかりは物慣れぬふうを装って相手の身構えを解き、隙ができた途端に手のつけようもない速さで畳みかける。 もとは戦いの運びを説いた言葉だが、のちには足の速さひとつを言うだけの場面にも回された。
腹に一物(はらにいちもつ)
心に何かたくらみを抱いていること。 「腹」は心の中のこと。 「胸に一物」ともいう。
腸が見え透く(はらわたがみえすく)
隠している企みなどがよくわかること。
腹を合わせる(はらをあわせる)
何人かが前もって互いの本心をすり合わせ、一つの筋書きに沿って動くこと。よからぬ企てを組む場面を指すことが多いが、単に段取りを揃えるだけの意でも使う。
腹を探る(はらをさぐる)
相手の考えていることなどをそれとなく知ろうとすること。
化かす化かすが化かされる(ばかすばかすがばかされる)
人をだまそうとしたのに、人からだまされてしまうことのたとえ。
火は火で治まる(ひはひでおさまる)
野火が燃え広がるのを防ぐためには、周囲を火で焼き払うのが効果的であるように、悪を防ぐためには悪を用いるとうまくいくというたとえ。
二股を掛ける(ふたまたをかける)
同時に二つの目的を遂げようとすること。または、結果がどちらに転んでも良いように、両方に関係を持つこと。一方に決めず、どちらにも関与しておく態度を表す。
踏み台にする(ふみだいにする)
目的のために一時的に利用すること。
兵に常勢無し(へいにじょうせいなし)
いくさの構えに、あらかじめ決めておける型は無い。敵がどう動くかによって、こちらの形はそのつど組み替えるもの。
兵は詭道(へいはきどう)
戦争に勝つためには、正当な方法だけでなく、人を欺く方法も用いなければならないということ。「詭道」は正しくない方法のこと。
兵は神速を貴ぶ(へいはしんそくをたっとぶ)
戦いで軍隊を動かす時は、迅速なことがもっとも大事なことであるということ。
法網を潜る(ほうもうをくぐる)
法律や規則などに引っ掛からないように悪事を働くこと。
眶を見抜く(まかぶらをみぬく)
相手の弱点や隙を見抜き、そこにつけ込むこと。足元を見ること。
マッチポンプ(まっちぽんぷ)
自分で問題を起こして自分で解決すること。マッチで火をつけ自らポンプで消す意から。
水を向ける(みずをむける)
自分の思い通りに、相手が関心を持つようにしむけること。
誼を通じる(よしみをつうじる)
便宜を得るために、親密な関係を結ぼうと働きかけること。
両天秤を掛ける(りょうてんびんをかける)
二つの対立する事柄や立場に同時に関わり、どちらにも良い顔をしたり、有利な方に付こうとしたりして、不利にならないようにすること。
罠に掛ける(わなにかける)
うまい話や親切に見せかけた誘いを差し向けて、相手をこちらの都合のよい所へ引き出すこと。 乗せられた側から言うのが「罠に掛かる」「罠にはまる」で、誘いの裏を見ないまま足を踏み入れる。
罠を掛ける(わなをかける)
後で相手が身動きの取れなくなるからくりを、そうと悟られぬうちに整えること。 手を打ったところまでを指し、実際に引っ掛かったかどうかは含まない。
