「る」で終わる故事・ことわざ・慣用句
「る」で終わる故事・ことわざ・慣用句 — 1846 件
蓋を開ける(ふたをあける)
物事を始めること。 または、物事の状況や結果などを確認すること。
筆に任せる(ふでにまかせる)
形式などを考えず、思いついたままに文章を書くこと。
筆を入れる(ふでをいれる)
文章の足りない部分を書き足したり、不要な部分を取り除いたりすること。添削すること。
筆を折る(ふでをおる)
文章や詩歌などを書くことをやめること。 文筆活動をやめること。
筆を加える(ふでをくわえる)
文章の足りない部分を書き足したり、不要な部分を取り除いたりすること。添削すること。
筆を染める(ふでをそめる)
文章などを書き始めること。 筆に墨などを含ませるという意味から。
筆を執る(ふでをとる)
文章や絵などを書くこと。
不発に終わる(ふはつにおわる)
弾丸や爆弾などが発射されなかったり、爆発しなかったりすること。 または、予定していたものが行われないこと。
踏み台にする(ふみだいにする)
目的のために一時的に利用すること。
振り出しに戻る(ふりだしにもどる)
始めの状態に戻ること。
篩に掛ける(ふるいにかける)
多くのものをより分けて、よいものを選別する。
故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)
昔のことを研究し、そこから新しい知識や道理を発見すること。 「[[温故知新(おんこちしん)*https://yoji.jitenon.jp/yojic/1122.html]]」ともいう。
風呂敷を広げる(ふろしきをひろげる)
物事を実際よりも大げさに言う。
噴火山の上で踊る(ふんかざんのうえでおどる)
極めて危険な状態におかれていることに気がつかず、好き勝手なことをしていることのたとえ。 ナポレオン没落後のフランスで、貴族たちが毎夜のように舞踏会を開き、民衆の不満がつのり政情が悪かった時に、サルバンディ伯が言ったと伝えられる「我々は噴火山の上で踊っているのだ」という言葉から。
分別過ぐれば愚に返る(ふんべつすぐればぐにかえる)
あまり深く考え過ぎると、かえって失敗するということ。「分別」は思慮の意。
分がある(ぶがある)
勝負などで勝つ見込みがあること。
豚もおだてりゃ木に登る(ぶたもおだてりゃきにのぼる)
おだてられて気をよくすると、能力以上のことでもできるというたとえ。
兵を挙げる(へいをあげる)
軍隊を編成して革命などの軍事行動を起こすこと。
臍を曲げる(へそをまげる)
機嫌を悪くして意地を張ること。
下手があるので上手が知れる(へたがあるのでじょうずがしれる)
下手な人間がいるからこそ、上手な人間の巧みさがわかるということ。だから世の中には下手な人間も必要であり、どんな人間でもそれなりに役に立つということ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる(へたなてっぽうもかずうちゃあたる)
数多く試みれば、まぐれ当たりで成功することもあるというたとえ。 鉄砲を撃つのが下手な者でも、数多く撃てば命中することもあることから。
反吐が出る(へどがでる)
その物事に対して酷く不愉快な気持ちになること。 または、一度飲み込んだものを吐き出すこと。
蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる(へびにかまれてくちなわにおじる)
一度ひどい目に遭うと必要以上に用心深くなるということ。 蛇に噛まれた経験がある者は、腐った縄を見ても蛇かと思っておそれるとの意から。
蛇に睨まれた蛙(へびににらまれたかえる)
恐ろしいものや苦手なものの前で、身がすくんで動けなくなる状態のたとえ。 蛇にねらわれた蛙が恐ろしさのあまり動けなくなることから。 「蛇に見込まれた蛙」ともいう。
屁を放って尻窄める(へをひってしりすぼめる)
失敗を慌ててごまかしたり取り繕ったりすることのたとえ。 人前でおならをしてしまった後に、慌てて尻をすぼめるとの意から。
辺幅を飾る(へんぷくをかざる)
外見を飾り立てること。見栄を張ること。 「辺幅」は布地のへりのこと。転じて、うわべや外見のこと。 「辺幅を装飾する」ともいう。
ぺんぺん草が生える(ぺんぺんぐさがはえる)
建物や土地などが手入れされずに荒れ果てている様子。 「ぺんぺん草」はアブラナ科の植物のナズナの別称。 雑草であるナズナが生えたままになっている様子からいう言葉。
ペンを折る(ぺんをおる)
文章や詩歌などを書くことをやめること。 文筆活動をやめること。
砲火を交える(ほうかをまじえる)
戦闘を始めること。
箒を逆さに立てる(ほうきをさかさにたてる)
長居する客を早く帰らせるためのおまじない。また、地域によっては安産のおまじないともされる。
法網を潜る(ほうもうをくぐる)
法律や規則などに引っ掛からないように悪事を働くこと。
矛先が鈍る(ほこさきがにぶる)
追及や非難などをする言葉に鋭さがなくなること。
矛先を転じる(ほこさきをてんじる)
議論などで、追及したり非難したりする対象を変えること。
矛を交える(ほこをまじえる)
戦うこと。
星が割れる(ほしがわれる)
犯人が分かること。 「星」は犯人や容疑者の別称。
輔車相依る(ほしゃあいよる)
互いに助け合うことで成り立っていることのたとえ。 「輔車」は頬骨と下顎の骨のこと。転じて、互いに支え合うことで存在できるもののたとえ。
星を挙げる(ほしをあげる)
犯人や容疑者を逮捕すること。 「星」は犯人や容疑者の別称。
星を戴いて出で、星を戴いて帰る(ほしをいただいていで、ほしをいただいてかえる)
朝早くから夜遅くまで仕事に励むことのたとえ。まだ星の見える早朝に家を出て、夜空に星がきらめく頃に帰るということから。
星を分ける(ほしをわける)
勝負などで勝ちと負けの数が同じになること。
臍を固める(ほぞをかためる)
固く決心して覚悟を決めること。「臍」はへその意。人が決心する時、腹に力を入れ臍を固くするということから。
歩調を合わせる(ほちょうをあわせる)
複数の人たちで一つの物事に取り組む時に、進行する速度を合わせること。
ほとぼりが冷める(ほとぼりがさめる)
事件などに対する関心が薄れること。 「ほとぼり」は物が燃えた後の余熱のこと。 「熱が冷める」ともいう。
程がある(ほどがある)
適切とされる程度を超えていることに対して非難したり、呆れたりする時に用いる言葉。
骨がある(ほねがある)
周りからの圧力に負けず、信念を貫き通す性質であること。
骨が折れる(ほねがおれる)
その物事を行うには、多くの手間が必要であること。
骨身を削る(ほねみをけずる)
身体が痩せ細るほどの努力や苦労をすること。
骨を埋める(ほねをうずめる)
その地で死ぬこと。 または、一つの物事に生涯を捧げること。
骨を折る(ほねをおる)
物事を行うために苦労すること。
歩を進める(ほをすすめる)
物事を次の段階に進めること。
本腰を入れる(ほんごしをいれる)
全力で取り組むこと。真剣に取り組むこと。
ホーマーにさえ眠いところがある(ほーまーにさえねむいところがある)
どんなにすぐれた人でも、時には失敗することがあるというたとえ。 ホメロスのような大詩人でさえ、時には眠くなるような凡作を作ることがあるとの意から。 「ホーマー」はホメロスの英語名。
棒に振る(ぼうにふる)
それまでの苦労や努力を無駄にしてしまうたとえ。
墓穴を掘る(ぼけつをほる)
身を滅ぼしてしまうような原因を自ら作ることのたとえ。 「墓穴」は棺や骨壷を埋葬するための穴。 自分を葬るための墓穴を自ら掘るとの意から。
ボタンを掛け違える(ぼたんをかけちがえる)
食い違いや矛盾などがあったことに後になってから気づくこと。 衣服のボタンを掛けるときに一つ間違えるとその後が全てずれるということから。
間が抜ける(まがぬける)
ものごとの大事な点が欠けており、馬鹿げたように見えること。
間が延びる(まがのびる)
間が空きすぎて、物事にしまりがなくなること。進行がだらだらと続き、緊張感や緊迫感に欠けるさま。
幕が上がる(まくがあがる)
ものごとが始まること。催しものが始まること。幕が開き芝居が始まること。
幕が下りる(まくがおりる)
芝居などの催しものが終わること。また、物事に決着がついて終わること。
枕を欹てる(まくらをそばだてる)
寝た体勢のまま枕から頭を上げ、耳を澄まして聞く。
枕を高くして寝る(まくらをたかくしてねる)
気にかかることがなく安眠することのたとえ。心配ごとが何もないさまをいう。
枕を並べる(まくらをならべる)
同じ場所で並んで寝る。
枕を振る(まくらをふる)
落語で、本題に入る前に、観客の関心を引いたり、場を和ませたりするために短い話をすること。
幕を閉じる(まくをとじる)
ものごとが終わること。 芝居の終演後に舞台の幕を閉めることから。
股に掛ける(またにかける)
各地を歩きまわること。 また、広い地域にわたって活躍すること。
まだ早いが遅くなる(まだはやいがおそくなる)
まだ早いとのんびり構えていると、結局は手遅れということになりかねない。何事も油断は禁物だということ。
的が外れる(まとがはずれる)
意見や批判などが、ものごとの核心からそれていること。 的に矢が当たらないという意味から。
的になる(まとになる)
多くの人から非難や賞賛などを集中的に受ける立場にたたされること。
的を射る(まとをいる)
物事の要点や急所をするどく正確に捉えること。 的に矢をうまく当てるとの意から。
的を絞る(まとをしぼる)
話題や問題として取りあげる対象を限定すること。
学ぶ門に書来る(まなぶかどにふみきたる)
好きで打ち込んでいれば、おのずから道が開けるというたとえ。学問を好む人のところには、自然と書物が集まってくるということから。
真に受ける(まにうける)
相手の言ったことを、本当のことだと思い信用すること。
眉毛を読まれる(まゆげをよまれる)
相手に心中を見抜かれてしまうことのたとえ。相手に自分の眉毛の本数を数えられてしまうように、心の中を見透かされる意から。
眉に唾をつける(まゆにつばをつける)
騙されないように用心するたとえ。狐や狸に化かされないためには眉に唾を付けるのがよいという俗説から。 また、「眉に唾を塗る」「眉に唾する」ともいう。
眉を曇らせる(まゆをくもらせる)
心配ごとなどがあり、表情を暗くすること。
眉を顰める(まゆをひそめる)
心配ごとがあったり不快を感じたりして、眉周辺にしわを寄せること。
眉を寄せる(まゆをよせる)
心配ごとがあったり不快なことがあり、眉周辺にしわを寄せること。
丸くなる(まるくなる)
かどが取れて、穏やかな人柄になること。
真綿で首を絞める(まわたでくびをしめる)
遠まわしに、じわじわといじめたり痛めつけたりすることのたとえ。柔らかい真綿で首を絞めると、じわじわと絞まって時間がかかり余計に苦しむことから。
慢心鼻を弾かる(まんしんはなをはじかる)
おごり高ぶっていると、大恥をかくはめになるから注意せよということ。
ミイラ取りがミイラになる(みいらとりがみいらになる)
人を連れ戻しに出かけた者が帰って来ないことのたとえ。また、説得しようとした者が、逆に相手に同調してしまうというたとえ。