座頭に煮え湯を浴びせる
ことわざ「座頭に煮え湯を浴びせる」の意味・読み方・異形などを解説します。
座頭に煮え湯を浴びせる
ざとうににえゆをあびせる
| 言葉 | 座頭に煮え湯を浴びせる |
|---|---|
| 読み方 | ざとうににえゆをあびせる |
| 意味 | 身を守る力の乏しい者を、情け容赦なく痛めつけるたとえ。広く、人をむごく扱う意にも用いる。また昔は、相手が知らずにいるのにつけこんでひどい仕打ちをしたり、不意を突いてあわてふためかせたりする意にも使われていた。
「座頭」は昔、目の見えない人たちがつくった仲間の組織に属し、琵琶を弾いて物語を語ったり、按摩や鍼で暮らしの糧を得たりした人を指す。目が見えなければ、煮えたぎった湯が向かってきても分からないので、よけようがない。そこへ熱湯を浴びせかける、むごい場面にもとづく。体の障害を例に引いた古い言い回しであり、口にするときは配慮が要る。 「座頭を川中で剝(は)ぐ」「座頭に熱湯(あつゆ)かずく」ともいう。見かけの似た煮え湯を飲まされるは、頼みにしていた人に背かれる意の別の言葉。 |
| 例文 | 体の弱ったお年寄りの一人暮らしにつけこんで、高い品物を次々に買わせるなど、座頭に煮え湯を浴びせるようなやり方は決して許されない。 |
| 異形 | 座頭を川中で剝ぐ(ざとうをかわなかではぐ) |
| 座頭に熱湯かずく(ざとうにあつゆかずく) | |
| 場面 | 弱い / 冷酷 |
| 使用語彙 | 座頭 / 煮え湯 / 浴びせる / 熱湯 / 川中 |
| 使用漢字 | 座 / 頭 / 煮 / 湯 / 浴 / 川 / 中 / 剝 / 熱 |
「座」を含むことわざ
- 胡座で川(あぐらでかわ)
- 胡座をかく(あぐらをかく)
- 後釜に座る(あとがまにすわる)
- 居候角な座敷を丸く掃き(いそうろうかくなざしきをまるくはき)
- お座敷が掛かる(おざしきがかかる)
- 穏座の初物(おんざのはつもの)
- 客星御座を犯す(かくせいぎょざをおかす)
- 器量は当座の花(きりょうはとうざのはな)
- 煙る座敷には居られるが、睨む座敷には居られぬ(けむるざしきにはいられるが、にらむざしきにはいられぬ)
- 氷に座す(こおりにざす)
「頭」を含むことわざ
- 頭打ちになる(あたまうちになる)
- 頭押さえりゃ尻上がる(あたまおさえりゃしりあがる)
- 頭搔くか字を書くか(あたまかくかじをかくか)
- 頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず)
- 頭から(あたまから)
- 頭から火が付く(あたまからひがつく)
- 頭から水を浴びたよう(あたまからみずをあびたよう)
- 頭から湯気を立てる(あたまからゆげをたてる)
- 頭が上がらない(あたまがあがらない)
- 頭が痛い(あたまがいたい)
「煮」を含むことわざ
- 味無い物の煮え太り(あじないもののにえぶとり)
- 芋の煮えたも御存じない(いものにえたもごぞんじない)
- 業を煮やす(ごうをにやす)
- 醬油で煮しめたよう(しょうゆでにしめたよう)
- 煮え切らない(にえきらない)
- 煮え湯を飲まされる(にえゆをのまされる)
- 煮て食おうと焼いて食おうと(にてくおうとやいてくおうと)
- 煮ても焼いても食えない(にてもやいてもくえない)
- 煮豆に花の咲く(にまめにはなのさく)
- 腸が煮えくり返る(はらわたがにえくりかえる)
「湯」を含むことわざ
- 頭から湯気を立てる(あたまからゆげをたてる)
- お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ(おいしゃさまでもくさつのゆでもほれたやまいはなおりゃせぬ)
- 金湯の固きも粟に非ざれば守らず(きんとうのかたきもぞくにあらざればまもらず)
- 白湯を飲むよう(さゆをのむよう)
- 水道の水で産湯を使う(すいどうのみずでうぶゆをつかう)
- 湯の盤銘(とうのばんめい)
- 年寄りに新湯は毒(としよりにあらゆはどく)
- 煮え湯を飲まされる(にえゆをのまされる)
- ぬるま湯に浸かる(ぬるまゆにつかる)
- 湯上りにはおじ坊主が惚れる(ゆあがりにはおじぼうずがほれる)
「浴」を含むことわざ
- 頭から水を浴びたよう(あたまからみずをあびたよう)
- 脚光を浴びる(きゃっこうをあびる)
- 座頭に煮え湯を浴びせる(ざとうににえゆをあびせる)
- 視線を浴びる(しせんをあびる)
- 注目を浴びる(ちゅうもくをあびる)
- 冷や水を浴びせる(ひやみずをあびせる)
「川」を含むことわざ
- 胡坐で川(あぐらでかわ)
- 浅い川も深く渡れ(あさいかわもふかくわたれ)
- 朝雷に川渡りすな(あさかみなりにかわわたりすな)
- 飛鳥川の淵瀬(あすかがわのふちせ)
- 雨垂れは三途の川(あまだれはさんずのかわ)
- 争い木登り川渡り(あらがいきのぼりかわわたり)
- 犬の川端歩き(いぬのかわばたあるき)
- 鵜川の小鮎(うかわのこあゆ)
- 海魚腹から川魚背から(うみうおはらからかわうおせから)
- 蝦踊れども川を出でず(えびおどれどもかわをいでず)
「中」を含むことわざ
- 顎で背中を搔く(あごでせなかをかく)
- 麻の中の蓬(あさのなかのよもぎ)
- 頭の中が真っ白になる(あたまのなかがまっしろになる)
- 中らずと雖も遠からず(あたらずといえどもとおからず)
- 当て事と越中褌は向こうから外れる(あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる)
- 後先息子に中娘(あとさきむすこになかむすめ)
- 暗中的を射る(あんちゅうまとをいる)
- 石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
- 一文高の世の中(いちもんだかのよのなか)
- 意中の人(いちゅうのひと)
「剝」を含むことわざ
- 後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
- 一文銭で生爪剝がす(いちもんせんでなまづめはがす)
- 薄皮の剝けたよう(うすかわのむけたよう)
- 薄紙を剝ぐよう(うすがみをはぐよう)
- 嘘は後から剝げる(うそはあとからはげる)
- 瓜の皮は大名に剝かせよ、柿の皮は乞食に剝かせよ(うりのかわはだいみょうにむかせよ、かきのかわはこじきにむかせよ)
- 漆は剝げても生地は剝げぬ(うるしははげてもきじははげぬ)
- 栄耀に餅の皮を剝く(えようにもちのかわをむく)
- 牙を剝く(きばをむく)
- 金箔が剝げる(きんぱくがはげる)
