「る」で終わる故事・ことわざ・慣用句
「る」で終わる故事・ことわざ・慣用句 — 1843 件
息切れがする(いきぎれがする)
呼吸が苦しくなること。また、物事を長く続けられなくなること。
生き血をすする(いきちをすする)
情け容赦なく、他人のものを取り上げること。 「生き血をすする」「生き血をしぼる」ともいう。
生きている犬は死んだライオンに勝る(いきているいぬはしんだらいおんにまさる)
どんな偉人でも死んでしまってはおしまいだから、凡人でも生きてる方がいいということ。
意気投合する(いきとうごうする)
互いの気持ちがぴったりと一致すること。
意気に感じる(いきにかんじる)
相手のひたむきな気持ちに感動し、自分も物事を行おうとする気持ちになる。
意気に燃える(いきにもえる)
物事を積極的に行おうとする意欲を強く抱くこと。
息抜きをする(いきぬきをする)
緊張を緩めて一休みすること。 「息抜きをする」ともいう。
息の根を止める(いきのねをとめる)
殺す。また、二度と立ち直れないように、徹底的に打ち負かす。
息を詰める(いきをつめる)
呼吸を抑えて、動かずにじっとしている。
息を弾ませる(いきをはずませる)
激しい運動や興奮のために、荒い息づかいをすること。
息を引き取る(いきをひきとる)
死ぬ。呼吸が止まる。
息を潜める(いきをひそめる)
存在に気づかれないように、息をおさえてじっとしていることのたとえ。
意見と餅はつくほど練れる(いけんともちはつくほどねれる)
餅は、つけばつくほど練れて粘りのあるおいしい餅になる。他人の意見も、つき従うようにすればするほど、よい結果が得られるということ。
意志のある所には道がある(いしのあるところにはみちがある)
実現しようという意志があれば、できないことはないというたとえ。
石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)
用心の上にも用心を重ねて事を行うことのたとえ。 丈夫な石橋ですら安全を確かめてから渡るとの意から。
衣食足りて栄辱を知る(いしょくたりてえいじょくをしる)
人は生活にゆとりができて、初めて礼儀や節度をわきまえるようになるということ。
衣食足りて礼節を知る(いしょくたりてれいせつをしる)
人は生活にゆとりができて、初めて礼儀や節度をわきまえるようになるということ。
石を抱きて淵に入る(いしをいだきてふちにいる)
自分から進んで災難や危険を招くようなことをするたとえ。自ら石を抱いて、川の深みに入るような無謀なことをするの意から。
意地になる(いじになる)
何があっても譲らず、自分の主張を押し通そうとすること。
意地を張る(いじをはる)
何が何でも自分の考えを押し通そうとすること。
磯際で船を破る(いそぎわでふねをやぶる)
物事が達成する直前で失敗してしまうこと。 港の近くまできた船が難破してしまうとの意から。
痛い目を見る(いたいめをみる)
つらい体験をすること。ひどい目にあう。 「遭う」は「合う」とも書く。 また「痛い目を見る」ともいう。
痛くもない腹を探られる(いたくもないはらをさぐられる)
やましいところがないのに疑いをかけられること。 腹痛でもないのに、痛いところはどこかと探られるとの意から。
鼬の道を切る(いたちのみちをきる)
交際や音信が途絶えることのたとえ。 鼬(イタチ)は一度通った道は二度と通らないといわれることから。 「鼬の道を切る」「鼬の道が切れる」「鼬の道」ともいう。
板挟みになる(いたばさみになる)
対立する両者の間で、どちらに付くこともできず思い悩むこと。 板と板の間に挟まれて身動きがとれないとの意から。
痛む上に塩を塗る(いたむうえにしおをぬる)
悪いことにさらに悪いことが重なるたとえ。 痛みがある傷口に塩を塗れば、いっそう痛くなることから。
一芸は道に通ずる(いちげいはみちにつうずる)
一芸を極めた人は、他のどんな分野においても人にぬきんでることができるということ。
一度あることは二度ある(いちどあることはにどある)
一度起きたことは、後でまた同じようなことが起こりやすいので注意せよということ。この後に続けて「二度あることは三度ある」ともいう。
一堂に会する(いちどうにかいする)
一つの場所に集まること。
一番風呂は馬鹿が入る(いちばんぶろはばかがはいる)
沸かしたてのお湯はきめが粗くて刺激が強く体によくないということ。
一脈相通ずる(いちみゃくあいつうずる)
ちょっと見ただけではかけ離れているように見えるものの間にも、何かしら共通点があるということ。
一命を取り止める(いちめいをとりとめる)
あやうく死にそうなところで、かろうじて生き延びられる。
いちゃもんを付ける(いちゃもんをつける)
根拠のないことを言って、相手を困らせること。 「言い掛かりを付ける」の俗語的な言い方。
一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)
わずかな前兆を見て、その後の大事を予知するたとえ。
一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)
わずかなことを聞いただけで全体を知得すること。頭の回転が速く理解力があるたとえ。
一家を立てる(いっかをたてる)
家庭を持つ。また、学問や芸術の分野で新しい流派を立ち上げる。 「一家を立てる」ともいう。
一計を案じる(いっけいをあんじる)
目的を達成するため、計略を思いめぐらすこと。
一犬影に吠ゆれば百犬実に吠ゆる(いっけんかげにほゆればひゃっけんじつにほゆる)
一人がいいかげんなこと言い出すと、世間の多くの人がそれを真実として広めてしまうことのたとえ。 一匹の犬が何かの影を見て吠え出すと、辺りの百匹の犬がそれにつられて吠え出すとの意から。 「影に」は「形に」「虚を」、「百犬」は「千犬」「万犬」、「声に吠ゆ」は「実を伝う」「虚を伝う」「実に吠ゆる」などと多くの表現がある。
一考を要する(いっこうをようする)
慎重に考えてみる必要がある。
一札入れる(いっさついれる)
約束や謝罪などの文書を相手に差し出すこと。
一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)
輝かしい功績をあげた人の陰には、多くの人の努力や苦労があるというたとえ。 指導者だけが功名を得ることを嘆く言葉。 一人の将軍が輝かしい功名をあげた陰には、犠牲となった一万人もの兵士の骨が戦場にさらされているとの意から。
一笑に付する(いっしょうにふする)
ただ笑って、まったく問題にしない。
一指を染める(いっしをそめる)
ある物事に、ほんの少し関わる。
一矢を報いる(いっしをむくいる)
相手の攻撃に対して反撃すること。「一矢」は、一本の矢。自分への攻撃に対して一本の矢を射返して報復するということから。
一寸延びれば尋延びる(いっすんのびればひろのびる)
目の前の困難を切り抜ければ、先々楽になるということのたとえ。 「一寸」は約3センチ、「一尋」は約180センチ。 今、一寸延ばすことが出来れば、先々一尋延びるのと同じ結果になるとの意から。 「一寸延びれば尋」「一寸延びれば尺」ともいう。
一世を風靡する(いっせいをふうびする)
その時代の人々を、一つの傾向に従わせること。また、その時代に大きな影響を与えること。
一席設ける(いっせきもうける)
宴席を用意して人をもてなすこと。
一石を投じる(いっせきをとうじる)
平穏なところに反響を呼ぶような問題を投げかけること。静かな水面に石を一つ投げると波紋が生じるところから。
一線を画する(いっせんをかくする)
はっきり区別し、けじめをつけること。
一戦を交える(いっせんをまじえる)
ひと勝負する。一度たたかう。
一籌を輸する(いっちゅうをゆする)
わずかに負ける。ちょっと劣る。 「籌」は、勝負の点数を数える竹の棒。 「輸する」は、負けるの意。 勝負で相手に籌一本分負けるということから。
一朝の怒りにその身を忘る(いっちょうのいかりにそのみをわする)
一時的な怒りのために我を忘れて行動すること。 また、そのような行動は身を滅ぼすことになるという戒め。 「一朝の怒りに一生を過つ」ともいう。
言って退ける(いってのける)
普通は言いにくいとされることをあえて言うこと。また、堂々と言うこと。
一途を辿る(いっとをたどる)
ひたすらその方向へ向かって進み続ける。 「一途」は、ひと筋の道。
一敗、地に塗れる(いっぱい、ちにまみれる)
二度と立ち上がることができないほど大敗してしまうこと。 「地に塗れる」とは、地面に散らばった戦死者の内臓が泥まみれになるとの意から。 「一敗、地に塗る(いっぱい、ちにまみる)」ともいう。
一杯食わされる(いっぱいくわされる)
すっかりだまされる。たくらみに引っかかる。
一斑を見て全豹を知る(いっぱんをみてぜんぴょうをしる)
物事の一部分だけを見て、全体を推し量る愚かさをいう言葉。 「一斑」は、豹(ひょう)の毛皮にあるまだら模様のうちの一つのこと。転じて物事の一部分。 「卜す」は、占うこと。判断すること。 毛皮にある一部のまだら模様を見て、豹であること、またどのような豹であるかを断定すること。
一筆入れる(いっぴついれる)
後の証拠となるように、文書を作成する。
一服盛る(いっぷくもる)
人を殺すために、ひそかに毒薬を飲ませる。 「一服」は、粉薬一回分。
一歩譲る(いっぽゆずる)
能力などが、相手より一段階劣ること。 また、自分の主張を少し抑えて、相手の意見を聞き入れること。
一本取られる(いっぽんとられる)
相手にやり込められる。議論で言い負かされる。 「一本」は、柔道や剣道などで一つ技が決まること。 「一本参る」ともいう。
一本取る(いっぽんとる)
剣道や柔道などで技が決まる。 議論などで言い負かす。相手をやり込める。
意に介する(いにかいする)
気に掛ける。気にする。気にとめる。
イニシアチブを取る(いにしあちぶをとる)
率先して物事を行い、他を導く。主導権をにぎる。
犬と猿(いぬとさる)
仲の悪い関係のたとえ。 単に「犬猿」、また「犬と猿」ともいう。
犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)
何かしようとすれば、災難に遭いやすいというたとえ。 または、何かをやっているうちに思わぬ幸運にめぐりあうことのたとえ。 犬はあちこち歩きまわり、人間の振り回す棒に当たる羽目になるということから、本来は出しゃばると思わぬ災難に遭うとの意味であったが、現在は幸運にめぐりあうとの意味でも用いられるため、幸運と災難のどちらの意味でも使われる言葉。 江戸いろはがるたの一つ。
命を預かる(いのちをあずかる)
相手から信頼されて、その人の生き死にをゆだねられる。
命を預ける(いのちをあずける)
相手を信頼して、自分の生き死にをゆだねる。
命を懸ける(いのちをかける)
命を捨てる覚悟で物事に取り組む。
胃の腑に落ちる(いのふにおちる)
理解・納得できる。 「がてん」は「がってん」とも読む。
位牌に泥を塗る(いはいにどろをぬる)
祖先の名誉や名声を傷つける。 「位牌」は、死者の戒名などを記した木の札。 「位牌に泥を塗る」ともいう。
衣鉢を伝える(いはつをつたえる)
学問・芸術などで、師が弟子に奥義を教え伝えること。 「衣鉢」は仏教語で僧侶が身にまとう袈裟と鉢のこと。転じて、その道の奥義の意。
意表に出る(いひょうにでる)
相手の予想外のことをしたり言ったりする。 「意表」は、思いがけないこと。考えてもいなかったこと。
今際の念仏誰も唱える(いまわのねんぶつだれもとなえる)
不信心な人でも、死に際には念仏を唱えて仏にすがるということ。
厭と頭を縦に振る(いやとかぶりをたてにふる)
うわべの態度と本心とがまるで違うことのたとえ。 口ではいやだと言いながら、首を縦にふって承諾することから。
色が褪せる(いろがあせる)
以前のような新鮮さが感じられなくなること。 古くなって色が薄くなるとの意から。 「色褪せる」ともいう。
色眼鏡で見る(いろめがねでみる)
先入観や偏見をもって物事を判断する。
色を付ける(いろをつける)
物事の扱いで、相手に多少の利益を与えること。
鰯網で鯨捕る(いわしあみでくじらとる)
思いがけない幸運や収穫を得たりすることのたとえ。また、あるはずのないことのたとえ。
言わぬは言うに勝る(いわぬはいうにまさる)
口に出して言うより黙っていたほうが、深い意味を相手に伝えることがあるということ。