「持」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 81 件
「持」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
浮世は回り持ち(うきよはまわりもち)
幸不幸、貧富、栄枯盛衰などは絶えず人から人へと回っていき、一ヶ所にとどまらないということ。
馬持たずに馬貸すな(うまもたずにうまかすな)
物の扱い方を知らない人に、物を貸してはいけないということ。 「馬持たず」は馬を持っていない人のこと。 馬を持ったことのない人は、馬を粗末に扱うかもしれないので貸してはいけないとの意から。
江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ(えどっこはよいごしのぜにはもたぬ)
江戸っ子はその日に稼いだお金はその日のうちに使ってしまうということ。江戸っ子の気前のよさを自慢して言った言葉。 「持たぬ」は「使わぬ」ともいう。
縁の下の力持ち(えんのしたのちからもち)
他人のために、人目につかないところで苦労や努力をすること。また、そのような人のこと。
大船に乗った気持ち(おおぶねにのったきもち)
信頼できるものに任せすっかり安心しきったようす。 難破する心配のない大きな船に乗ったようだということから。
置き酌失礼、持たぬが不調法(おきじゃくしつれい、もたぬがぶちょうほう)
膳に置いたままの杯へ酒を注ぐのは礼を欠くが、といって杯を手に取らずにいる側も心得が足りない、ということ。 「置き酌」は杯を置かせたまま注ぐこと、「不調法」は作法を知らないこと。注ぐ側と受ける側のどちらにも間の取り方があるのを言い立てた文句。
お椀を持たぬ乞食はない(おわんをもたぬこじきはない)
どのような稼業でも、それを支える道具だけは欠かさず手元に置いておくものだということ。 物乞いをして歩く者ですら、施しを受ける椀ひとつは肌身離さず持っている。それより上の仕事なら言うまでもない、という言い方。
肩を持つ(かたをもつ)
その人の味方になって、援助したりかばったりする。
金は天下の回り持ち(かねはてんかのまわりもち)
金は人から人へと渡り回っていくものだから、いつか自分の所にも回ってくるはずだから、今は貧しくてもくよくよするなということ。
金持ち、金使わず(かねもち、かねつかわず)
蔵を持つ者ほど、財布の口を締めて動かさない。 「槍持ち、槍を使わず」と続けて言い、手元にある物ほど惜しむ性分を並べ立てる。
金持ち喧嘩せず(かねもちけんかせず)
喧嘩をしても得にならないことを金持ちは知っているので、人と争うような愚かなことはしないというたとえ。
金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い(かねもちとはいふきはたまるほどきたない)
懐が肥えるほど手放すのが惜しくなり、人となりが見苦しくなっていく。 富める者にも、締まり屋にも同じように言う。 「灰吹き」は煙草盆に据える筒。
癇癪持ちの事破り(かんしゃくもちのことやぶり)
気短な人間は少しのことでも怒り出して、決まりかけた話や計画を台無しにしてしまうことがあるということ。
学者の不身持ち(がくしゃのふみもち)
筋道を説く側の暮らしぶりが、その説くところと食い違っている。 教える立場にありながら、身の慎みだけは人並みに届いていない。
聞く耳を持たない(きくみみをもたない)
相手がどれだけ言葉を重ねても、こちらの内側へは一言も通さない。初めから戸を閉ざしていて、話し合いの余地そのものを作らない構えをいう。
気持ちが傾く(きもちがかたむく)
当初とは考え方や感じ方が変わり、次第にそれが好ましく感じられて惹きつけられること。
気持ちを汲む(きもちをくむ)
相手の意向や事情を推察する。
気を確かに持つ(きをたしかにもつ)
気持ちを抑えてしっかりと意識を保つこと。
気を持たせる(きをもたせる)
思わせぶりな言動をして、相手に期待や希望をいだかせること。
金銀は回り持ち(きんぎんはまわりもち)
金は人から人へと渡り回っていくもので、いつか自分の所にも回ってくるはずなので、今は貧しくてもくよくよするなということ。
食うた餅より心持ち(くうたもちよりこころもち)
ごちそうしてもらったり、贈り物をもらったりするのもうれしいが、それをしてくれた相手の心持ちがもっとうれしいということ。「餅」と「持ち」をかけたしゃれ。
怪我と弁当は自分持ち(けがとべんとうはじぶんもち)
自分で負った怪我は自分の責任だ、という職人の間で言われている言葉。
賢者は長い耳と短い舌を持つ(けんじゃはながいみみとみじかいしたをもつ)
物のわかった人は、耳を大きく持ち、舌は小さく持つ。人の話は残らず受け取るが、こちらから並べる言葉は切り詰める。英語の言い回しを日本語に移した言い方。
子を持って知る親の恩(こをもってしるおやのおん)
わが子を育てる側に回ってはじめて、かつて自分が受けていたものの重さに気づくということ。 手のかかりようも掛かりの重さも、その立場に立たなければ見えてこない。
三人子持ちは笑うて暮らす(さんにんこもちはわろうてくらす)
子どもを持つなら三人くらいがちょうどよく、幸せな暮らしができるということ。
座が持たない(ざがもたない)
会話が続かなかったり、面白味がなくなったりして気まずい雰囲気になること。
座を取り持つ(ざをとりもつ)
同席している人たちが白けないように応対すること。
渋柿の長持ち(しぶがきのながもち)
何の取り柄もない人や悪人が長生きすることのたとえ。そのまま食べられない渋柿は人に採られることなく長く木に残っているということから。
所帯を持つ(しょたいをもつ)
独立した生計を立てて一家を構えること。 または、結婚して親元を離れて暮らすこと。
尻の持って行き場がない(しりのもっていきばがない)
不平や不満、苦情などを訴える所がないこと。
