「気」を含む故事・ことわざ・慣用句
「気」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
味も素っ気もない(あじもそっけもない)
何の面白みもないこと。味わいもない。つまらない。
頭から湯気を立てる(あたまからゆげをたてる)
激怒するようす。かんかんになって怒るようす。
頭に湯気を立てる(あたまにゆげをたてる)
激怒するようす。かんかんになって怒るようす。
頭禿げても浮気はやまぬ(あたまはげてもうわきはやまぬ)
年をとっても色気がなくならず、浮気心はおさまらないということ。
徒の悋気(あだのりんき)
自分とは何のかかわりもない他人の恋を妬みやきもちを焼くこと。「徒」は無駄、「悋気」は嫉妬の意。
呆気に取られる(あっけにとられる)
思いがけないことに出くわして、驚きあきれる。
家鴨も鴨の気位(あひるもかものきぐらい)
それほどでもない者が、高い気位を持っていることのたとえ。 姿のよくない家鴨が、鴨の気位を持つことから。
雨の降る日は天気が悪い(あめのふるひはてんきがわるい)
あたりまえのこと、わかりきったことのたとえ。
いい気なものだ(いいきなものだ)
他人の思惑も知らずに、当人だけが得意気に振る舞っている様子を非難めかして言った言葉。
いい気になる(いいきになる)
思いあがる。うぬぼれる。
いい気味(いいきみ)
嫌いな人の失敗などを見て、痛快な気分になる様子。 「いい気味」ともいう。
意気が揚がる(いきがあがる)
何かをやり遂げようとする積極的な気持ちが高まること。
意気天を衝く(いきてんをつく)
意気込みが非常に盛んであること。 「[[意気衝天(いきしょうてん)*https://yoji.jitenon.jp/yoji/264.html]]」ともいう。
意気投合する(いきとうごうする)
互いの気持ちがぴったりと一致すること。
意気に感じる(いきにかんじる)
相手のひたむきな気持ちに感動し、自分も物事を行おうとする気持ちになる。
意気に燃える(いきにもえる)
物事を積極的に行おうとする意欲を強く抱くこと。
意気地がない(いくじがない)
物事をやり遂げようという気力がない。
嫌気が差す(いやけがさす)
もういやだという気持ちになる。
色気と痔の気のない者はない(いろけとじのけのないものはない)
人は誰でも似たり寄ったりだということ。痔で悩む人が多いことから、色気と痔の気の語呂を合わせて生まれたことわざ。
色気より食い気(いろけよりくいけ)
色欲より食欲が上だということ。また、外観より内容を取ることにもいう。
色気を示す(いろけをしめす)
社会的地位などへの誘いに積極的な関心を示すこと。
色気を出す(いろけをだす)
うまくいけば物事が都合よくいくかもしれないと欲を出す。 また、あるものに対して興味や関心を示す。
植木屋の庭で気が多い(うえきやのにわできがおおい)
気が多いこと。 「気が多いこと」と「木が多いこと」をかけて言ったしゃれ。
牛を食らうの気(うしをくらうのき)
幼い頃から大きな目標を持っていることのたとえ。 虎(とら)や豹(ひょう)は、子どもの時から自分より大きな牛を食おうとするほどの激しい気性を持っているの意から。 「食牛の気」ともいう。
薄気味が悪い(うすきみがわるい)
何となく怖くて気持ちが悪い。
薄気味悪い(うすきみわるい)
何となく怖くて気持ちが悪い。
自惚れと瘡気のない者はない(うぬぼれとかさけのないものはない)
浮気と乞食はやめられぬ(うわきとこじきはやめられぬ)
悪い習慣はあらためにくいということ。 浮気も乞食も一度味をしめたらやめられないとの意から。 「浮気」と「乞食」の「き」を語呂合わせしたもの。
英気を養う(えいきをやしなう)
いざという時に力を発揮できるように十分な休養をとること。
大船に乗った気持ち(おおぶねにのったきもち)
信頼できるものに任せすっかり安心しきったようす。難破する心配のない大きな船に乗ったようだということから。
噯気にも出さない(おくびにもださない)
考えていることを口に出して言わず素振りにも見せないようす。
お釈迦様でも気がつくまい(おしゃかさまでもきがつくまい)
誰も気がつかないだろう、誰も知らないだろうを強調していう言葉。 何でもお見通しのお釈迦様でも知らないだろうとの意から。 「お釈迦様でも御存知あるまい」ともいう。
怖気を震う(おぞけをふるう)
恐怖におそわれて身震いすること。
芥子は気短に搔かせろ(からしはきみじかにかかせろ)
からしは手早くかかないと辛みがぬけるので、気の短い者に勢いよくかかせろということ。
勘気に触れる(かんきにふれる)
主君や親など、目上の者から咎められること。
勘気を被る(かんきをこうむる)
主君や親など、目上の者から咎められること。
蓋世の気(がいせいのき)
意気がきわめて盛んなこと。「蓋」は覆い隠すという意。世の中を覆い尽くすほどの意気が旺盛だということから。
気合が掛かる(きあいがかかる)
ある物事に全力で取り組もうとする気力がわいている様子。 「気合が掛かる」ともいう。
気合が入る(きあいがはいる)
ある物事に全力で取り組もうとする気力がわいている様子。 「気合が掛かる」ともいう。
気合を入れる(きあいをいれる)
精神を集中して力をこめること。 また、叱ったり励ましの言葉をかけたりして発奮させること。 「気合を掛ける」ともいう。
気合を掛ける(きあいをかける)
精神を集中して力をこめること。 また、叱ったり励ましの言葉をかけたりして発奮させること。 「気合を掛ける」ともいう。
気炎を上げる(きえんをあげる)
威勢のいいことを得意げに言うこと。また、意気盛んに議論を交わすこと。 「上げる」は「揚げる」とも書く。 また「気炎を吐く」ともいう。
気炎を揚げる(きえんをあげる)
威勢のいいことを得意げに言うこと。また、意気盛んに議論を交わすこと。 「上げる」は「揚げる」とも書く。 また「気炎を吐く」ともいう。
気炎を吐く(きえんをはく)
威勢のいいことを得意げに言うこと。また、意気盛んに議論を交わすこと。 「上げる」は「揚げる」とも書く。 また「気炎を吐く」ともいう。
気が合う(きがあう)
互いに物事の考え方や感じ方、好みなどが似ていて付き合いやすいこと。
気が多い(きがおおい)
多方面に興味や関心を持ち、移り気であるさま。
気が大きい(きがおおきい)
細かいことを気にせず、度量が大きいこと。
気が置けない(きがおけない)
気兼ねや遠慮の必要がなく親しく付き合えるようす。
気が重い(きがおもい)
心に負担を感じて気持ちが沈むさま。
気が利きすぎて間が抜ける(きがききすぎてまがぬける)
気を利かせすぎて、肝心なところが抜けているということ。
気が利く(きがきく)
細かなところまで注意が行き届いていて、臨機応変な対応ができること。
気が気でない(きがきでない)
とても気になって落ち着かないさま。
気が腐る(きがくさる)
気になることがあって気分が晴れないさま。
気が差す(きがさす)
自分の言動や行動が気になって、後ろめたい気持ちになること。
気が沈む(きがしずむ)
気になることがあって気分が晴れないさま。
気が知れない(きがしれない)
相手の考えや気持ちが理解できない。どんなつもりでいるのかわからない。
気が進まない(きがすすまない)
自ら積極的に何かをしようという気持ちにならないこと。
気が済む(きがすむ)
心の負担や不満などがなくなり、気持ちが落ち着くこと。
気が急く(きがせく)
物事を早く進めようとしたり、急がなければいけないと思ったりして、気持ちが落ち着かないさま。
気が立つ(きがたつ)
感情が高ぶって、興奮したりいらいらしたりするさま。
気が散る(きがちる)
他の事が気になって、ひとつのことに集中できなくなるさま。
気が付く(きがつく)
細かなところまで注意が行きとどくこと。
気が詰まる(きがつまる)
その場の雰囲気などが窮屈に感じ、重苦しい気持ちになること。
気が強い(きがつよい)
気性が激しく、自分の主張を変えないさま。
気が咎める(きがとがめる)
自分の言動や行動にやましさを感じ、申し訳ない気分になること。
気が長い(きがながい)
気持ちがのんびりとしていて、焦ることがない様子。
気が抜ける(きがぬける)
緊張感がなくなってぼんやりすること。 また、炭酸飲料などの風味が失われること。
気が乗らない(きがのらない)
それをしたいという気持ちにならないこと。また、興味が湧かないこと。
気が乗る(きがのる)
それをやろうという気持ちになること。
気が弾む(きがはずむ)
楽しいことや嬉しいことがあって、気持ちがうきうきすること。 「気が弾む」ともいう。
気が早い(きがはやい)
せっかちな様子。急いで物事をおこなう様子。
気が張る(きがはる)
緊張して心にゆとりがなくなる状態のこと。
気が引ける(きがひける)
自分の言動や行動にやましさを感じ、気後れすること。
気が塞ぐ(きがふさぐ)
憂鬱な気持ちになる。
気が触れる(きがふれる)
精神の状態がおかしくなること。
気が紛れる(きがまぎれる)
何か他のことをすることで、一時的に嫌な気持ちなどを忘れること。
気が回る(きがまわる)
細かなところまで注意が行き届くこと。
気が短い(きがみじかい)
せっかちで、すぐに怒ったりいらいらしたりする性質のこと。
気が向く(きがむく)
それをやろうという気持ちになること。
気が滅入る(きがめいる)
憂鬱な気持ちになる。
気が揉める(きがもめる)
あれこれと良くないことばかりを想定して心配すること。 「気が揉める」ともいう。
気が休まる(きがやすまる)
心配事がなく、心が落ち着くこと。
気が緩む(きがゆるむ)
緊張感がなくなって、気持ちがたるむこと。
気が弱い(きがよわい)
他人の目が気になって、自分の思い通りの言動ができない様子。
気が若い(きがわかい)
年齢の割に、気持ちの持ち方が若い様子。
気位が高い(きぐらいがたかい)
自分の品位に誇りをもっていて、他者を見下すような態度をとる様子。
聞けば気の毒、見れば目の毒(きけばきのどく、みればめのどく)
聞けば聞いたで心を悩ませ、見れば見たで心を悩ませる。聞くもの見るものすべて煩悩の種となり気にかかるということ。
気色が悪い(きしょくがわるい)
気味が悪く不快に感じるさま。
気に入る(きにいる)
自分の好みにあって満足する様子。
気に掛かる(きにかかる)
心配事があって、心に引っかかっている様子。
気に掛ける(きにかける)
心に留めて心配すること。
気に食わない(きにくわない)
自分の好みや考えに合わず気に入らない様子。
気に障る(きにさわる)
相手の言動を不愉快だと感じること。
気にする(きにする)
心にとめて心配すること。
気に染まない(きにそまない)
不満な点があって、それを積極的に受け入れようと思わない様子。
気になる(きになる)
心配で心に引っかかる様子。
気に病む(きにやむ)
あれこれと心配して深刻に悩むこと。
気の利いた化け物は引っ込む時分(きのきいたばけものはひっこむじぶん)
長居する客や、なかなか引退せずに長く地位を占めている人を皮肉って言う言葉。 気の利いた化け物は引き時を心得ているとの意から。 単に「化け物も引っ込む時分」ともいう。
気の毒は身の毒(きのどくはみのどく)
「気の毒」は自分の気持ちの毒になることの意で、心配事は身体に悪いということ。
気の病(きのやまい)
精神の疲れなどが原因で起こる病気。
気は心(きはこころ)
少ない量でも真心をこめているということ。贈り物をする時に使う言葉。
気骨が折れる(きぼねがおれる)
あれこれと気を使って、気疲れすること。精神的に苦労すること。
気味がいい(きみがいい)
嫌いな人の失敗などを見て、痛快な気分になる様子。 「いい気味」ともいう。
気味が悪い(きみがわるい)
不愉快に感じる。また、恐ろしく感じる。
気脈を通じる(きみゃくをつうじる)
互いにひそかに連絡をとって意志を通じ合うこと。「気脈」は、血液の通う道筋から転じて、考えや気持ちのつながりの意。
気脈を通ずる(きみゃくをつうずる)
他に知られないように連絡を取り合って気持ちを通じ合わせること。
気持ちが傾く(きもちがかたむく)
当初とは考え方や感じ方が変わり、次第にそれが好ましく感じられて惹きつけられること。
気持ちを汲む(きもちをくむ)
相手の意向や事情を推察する。
居は気を移す(きょはきをうつす)
住む場所や地位によって、人の性格や考え方は変わるということ。
器量より気前(きりょうよりきまえ)
器量がいいことより、気立てのいいことのほうが大事だということ。
気を入れる(きをいれる)
やる気をだして物事に取り組むことのたとえ。
気を失う(きをうしなう)
意識がなくなることのたとえ。
気を落とす(きをおとす)
物事が自分の思い通りにならず失望すること。
気を利かせる(きをきかせる)
相手の気持ちや周りの状況を配慮し、ふさわしい対応をすること。
気を配る(きをくばる)
さまざまな方面に配慮したり、注意を払ったりすること。
気を静める(きをしずめる)
気持ちをおちつかせること。
気を確かに持つ(きをたしかにもつ)
気持ちを抑えてしっかりと意識を保つこと。
気を使う(きをつかう)
周りの人などに配慮しながら、細かいところにまで意識をかたむけること。 「使う」は「遣う」とも書く。
気を遣う(きをつかう)
周りの人などに配慮しながら、細かいところにまで意識をかたむけること。 「使う」は「遣う」とも書く。
気を付ける(きをつける)
注意すること。
気を取られる(きをとられる)
他のことに興味・関心が向いてしまい、気持ちが逸らされること。
気を取り直す(きをとりなおす)
失望したり不快な気持ちを切り替えて、もう一度元気を出すこと。
気を抜く(きをぬく)
それまでの緊張感を緩め、リラックスすること。
気を呑まれる(きをのまれる)
相手の勢いやその場の雰囲気に圧倒されて萎縮すること。
気を吐く(きをはく)
威勢のいいことを得意げに言ったり、意気盛んなところを見せたりすること。
気を引く(きをひく)
相手の気持ちをそれとなく探ること。 また、相手の関心を自分に向けさせようとすること。
気を回す(きをまわす)
相手の気持ちをあれこれと必要以上に推量すること。
気を持たせる(きをもたせる)
思わせぶりな言動をして、相手に期待や希望をいだかせること。
気を揉む(きをもむ)
あれこれと良くないことばかりを想定して心配すること。 「気が揉める」ともいう。
気を許す(きをゆるす)
相手を信頼して、警戒心や緊張をなくすこと。
気を悪くする(きをわるくする)
他人の言動によって不愉快な気持ちになること。
景気を付ける(けいきをつける)
なんらかの刺激をあたえて、雰囲気や気分が盛り上がるように活気付けること。
浩然の気(こうぜんのき)
浩然の気を養う(こうぜんのきをやしなう)
物事にとらわれない、のびのびとした気持ちをつちかうこと。「浩然の気」は、天地にみなぎっている正しくておおらかな気のこと。
小気味がいい(こきみがいい)
見たり聞いたりしているだけで、爽快な気分になる様子。痛快な様子。 「小気味」は「気味」を強めた表現。
娑婆っ気が多い(しゃばっけがおおい)
世間の名誉や物欲、金銭欲などが強い様子。
食牛の気(しょくぎゅうのき)
幼い頃から大きな目標を持っていることのたとえ。 虎(とら)や豹(ひょう)は、子どもの時から自分より大きな牛を食おうとするほどの激しい気性を持っているの意から。 「食牛の気」ともいう。
心気を燃やす(しんきをもやす)
じれったく思う。あれこれ心配する。
上昇気流に乗る(じょうしょうきりゅうにのる)
運が上向き、物事が順調に進むようになること。
人生、意気に感ず(じんせい、いきにかんず)
人は相手の心意気に感じて行動するのであって、金銭や名誉のためではないということ。
疝気さ目薬(せんきさめぐすり)
はなはだしい見当違いのたとえ。努力しても無駄なことのたとえ。 膝に目薬をさしても効果がないことから。 「尻に目薬」「目薬を尻へさす」「疝気さ目薬」ともいう。
他人の疝気を頭痛に病む(たにんのせんきをずつうにやむ)
自分には関係のない物事で、いらぬ心配をすることのたとえ。 「疝気」は漢方で腰・下腹部の病気のこと。 他人の疝気を心配して自分が頭痛になることから。 「人の疝気を頭痛に病む」「隣の疝気を頭痛に病む」ともいう。
短気は損気(たんきはそんき)
短気を起こすと、結局は失敗して自分の損になるということ。「短気」と「損気」の語呂合わせでできた言葉。
短気は未練の初め(たんきはみれんのはじめ)
短気を起こすと後悔することになり、未練が生じて苦しむことになるということ。
短気は未練の元(たんきはみれんのもと)
短気を起こすと後悔することになり、未練が生じて苦しむことになるということ。
短気は身を亡ぼす腹切り刀(たんきはみをほろぼすはらきりかたな)
短気を起こせば、自滅を招いてしまうことのたとえ。 短気は自分の腹を切る刀と同じであるとの意から。
力山を抜き、気は世を蓋う(ちからやまをぬき、きはよをおおう)
勇壮な気性のたとえ。 山を引き抜くほどの大きな力と、世界を覆い尽くすほどの意気があるとの意。 敵に取り囲まれた四面楚歌の状況で楚の項羽がうたった詩「垓下歌」の一節。 「抜山蓋世」ともいう。
血の気が失せる(ちのけがうせる)
恐怖や緊張などにより、顔が青ざめる。
血の気が多い(ちのけがおおい)
興奮しやすく、感情のままに行動する性質。
血の気が引く(ちのけがひく)
恐怖や緊張などにより、顔が青ざめる。
月日変われば気も変わる(つきひかわればきもかわる)
月日が経てば人の気持ちも変わる。人の心は定まったものではなく、変化していくということ。
隣の疝気を頭痛に病む(となりのせんきをずつうにやむ)
自分には関係のない物事で、いらぬ心配をすることのたとえ。 「疝気」は漢方で腰・下腹部の病気のこと。 他人の疝気を心配して自分が頭痛になることから。 「人の疝気を頭痛に病む」「隣の疝気を頭痛に病む」ともいう。
同気相求む(どうきあいもとむ)
気の合う者同士は、自然と寄り集まるということ。 「同気」は同じ気質のこと。
同気相求める(どうきあいもとめる)
気の合う者同士は、自然と寄り集まるということ。 「同気」は同じ気質のこと。
毒気に当てられる(どっきにあてられる)
相手の非常識な言動などに呆然とさせられること。 「毒気」は「どっき」とも読む。
毒気を抜かれる(どっきをぬかれる)
ひどく驚かされて呆然となること。度肝を抜かれること。 「毒気」は「どっき」とも読む。
毒気に当てられる(どっけにあてられる)
相手の非常識な言動などに呆然とさせられること。 「毒気」は「どっき」とも読む。
毒気を抜かれる(どっけをぬかれる)
ひどく驚かされて呆然となること。度肝を抜かれること。 「毒気」は「どっき」とも読む。
何の気なしに(なんのきなしに)
特別に意識することもなく。
熱気を帯びる(ねっきをおびる)
その場の雰囲気が高まり、緊迫感が感じられる様子。
人の疝気を頭痛に病む(ひとのせんきをずつうにやむ)
自分には関係のない物事で、いらぬ心配をすることのたとえ。 「疝気」は漢方で腰・下腹部の病気のこと。 他人の疝気を心配して自分が頭痛になることから。 「人の疝気を頭痛に病む」「隣の疝気を頭痛に病む」ともいう。
平気の平左(へいきのへいざ)
まったく平気で少しも同じないこと。平気の平左衛門の略。
病は気から(やまいはきから)
病気は心の持ち方しだいで良くも悪くもなるということ。
夜上がり天気雨近し(よあがりてんきあめちかし)
夜のうちに雨が上がり晴れた天気は、長く続かないということ。
陽気発する処、金石も亦透る(ようきはっするところ、きんせきもまたとおる)
どんな困難なことでも、精神を集中すればできないことはないということ。 「陽気」は万物が生じて活動しようとする気。 陽気が発生すれば、金属や石のように硬いものでも貫くとの意から。
竜は一寸にして昇天の気あり(りゅうはいっすんにしてしょうてんのきあり)
すぐれた人物は幼少期からすぐれたところがあることのたとえ。 竜は一寸の大きさの頃から天に昇ろうとする気迫に満ちているということから。
悋気嫉妬は女の常(りんきしっとはおんなのつね)
女はやきもちを焼くものだということ。「悋気」はやきもちの意で「悋気」と「嫉妬」を重ねておもしろく言ったもの。
悋気せぬ女は弾まぬ鞠(りんきせぬおんなははずまぬまり)
嫉妬しない女は、まるで弾まないまりのようで、つまらないということ。「悋気」は嫉妬の意。
悋気は女の七つ道具(りんきはおんなのななつどうぐ)
やきもちは女の強力な武器だということ。「七つ道具」は武士が用いた七つの武具のこと。
悋気は恋の命(りんきはこいのいのち)
やきもちを焼くのは、恋をしている証拠で焼かれなくなったらお終いだということ。
若気の過ち(わかげのあやまち)
若さから思慮に欠けた行動をしたために起こった失敗。
若気の至り(わかげのいたり)
若さから、思慮に欠けた勢い任せの行動をしてしまうこと。または、その結果。 主に、若い頃を反省していう言葉。