「物」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 152 件
「物」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
呆れて物が言えない(あきれてものがいえない)
あまりのひどさにあっけに取られて、何も言えないようす。声もでないようす。
朝の果物は金(あさのくだものはきん)
朝食べる果物は、胃腸の働きをよくし、体の目覚めを促すため、健康によいということ。
味無い物の煮え太り(あじないもののにえぶとり)
つまらないものほど世間に溢れていることのたとえ。 不味いものに限って、煮ると量ばかりが増えるという意から。 「まずい物の煮え太り」「独活の煮え太り」「阿呆の煮え太り」などともいう。
預かり物は半分の主(あずかりものははんぶんのぬし)
人から預かった物は、半分は自分の物だと思ってもかまわないということ。 「預かり半分」「預かり半分の主」「預かり物は半分の主」「預かる物は半分の主」「拾い主は半分」「拾うた者は半分の主」などともいう。
阿堵物(あとぶつ)
金銭のこと。「阿堵」は「この」の意。中国、晋の王衍が金銭を忌んで「この物」と呼んだという故事から。
甘い物に蟻がつく(あまいものにありがつく)
甘い物に蟻が集まるように、利益にありつけそうなところには人が群がるということ。
余り物には福がある(あまりものにはふくがある)
最後まで残っている物の中には、思いがけずよいものがあるということ。
合わせ物は離れ物(あわせものははなれもの)
継ぎ合わせて一つにしたものは、いつか継ぎ目からほどける。縁あって一緒になった仲も、そのまま続くとは限らない。
如何物食い(いかものぐい)
世間一般の人とは違う趣味や嗜好を持つこと。また、その人。 「如何物」は「如何様物(いかさまもの)」の略で、いかがわしいもの。ここでは、普通は食用にしないもののこと。 普通の人が食べないような物を好んで食べるとの意から。
石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
秘密や隠し事が漏れやすいことのたとえ。 言葉を発するはずのない石が物を言うほど世の中では秘密が漏れやすいとの意から。
戴く物は夏も小袖(いただくものはなつもこそで)
ただで手に入るとなれば何であろうと欲しがる、欲の深さをいうたとえ。 「小袖」は絹地に綿を入れた冬の衣で、夏には着る当てがない。それでも人がくれるというなら受け取る、という意から。 「貰う物は夏も小袖」ともいう。
命あっての物種(いのちあってのものだね)
何事も命があるからこそできる。だから命に関わるような危険なことはなるべく避けたほうがいいということ。 「物種」は物の根源の意。
いらぬ物も三年立てば用に立つ(いらぬものもさんねんたてばようにたつ)
今は使い道の見えない物でも、しまっておけばいずれ出番が回ってくる。手放すのを急がないほうがよい。
入れ物と人はある物使え(いれものとひとはあるものつかえ)
器も人手も、そこにあるもので賄うのがよいということ。あつらえの道具や選り抜きの人材を待つより、有り合わせを役立てよという教え。
歌物語の歌忘れ(うたものがたりのうたわすれ)
いちばん大事なことがぬけていることのたとえ。 「歌物語」は和歌にまつわる話。 歌物語を話しながら、歌の文句を忘れてしまうとの意から。
旨い物食わす人に油断すな(うまいものくわすひとにゆだんすな)
気前よくもてなしてくる相手ほど、腹に何を抱えているか分からない。 馳走が先に立つ付き合いこそ、いったん身構えたほうがよい。
旨い物は小人数(うまいものはこにんずう)
旨い物を食べる時は小人数の方がたくさん食べられるということ。また、儲け話も小人数でやる方が、分け前が多くなってよいということ。
旨い物は腹にたまる(うまいものははらにたまる)
味のよいものほど箸が止まらず、腹におさまったあとで重く感じられる。 また、贅を凝らした膳は少しで足りるということ。
旨い物は宵に食え(うまいものはよいにくえ)
良いことはためらわずに早くやるのがよいということ。 うまい物も一晩たつと味が落ちてしまうので、夜のうちに食べてしまったほうがよいとの意から。
海の物とも山の物ともつかぬ(うみのものともやまのものともつかぬ)
この先どうなるか見当がつかないこと。また、正体がわからないこと。
売り物には花を飾れ(うりものにははなをかざれ)
売る品は見た目を整えてこそ手に取ってもらえる。 中身だけで勝負せず、体裁にも手をかけよという商いの心得。
沖な物あて(おきなものあて)
まだ手に入らないものをあてにすること。「沖な物」は「沖にある物」でまだ捕っていない獲物の意。「あて」は当てにする意。
奥歯に物が挟まったよう(おくばにものがはさまったよう)
思ったことを率直に言わず、何か隠しているようですっきりしないようす。
奥歯に物が挟まる(おくばにものがはさまる)
思っていることを率直に言わず、曖昧な表現をすること。
お手の物(おてのもの)
たやすく出来るもの。得意とするもの。 自分の手中にした物との意から。
落とした物は拾い徳(おとしたものはひろいどく)
落し物は不注意な落とし主の責任だから、拾った人の物にしてもかまわないということ。
書いた物が物を言う(かいたものがものをいう)
口約束はあてにならないが、紙に書いた物は証拠になるということ。
カエサルの物はカエサルに(かえさるのものはかえさるに)
銀貨に刻まれた皇帝の像を示して、税を納めるべきかと問うた者たちに返したという一句。 信仰の場で果たすことと、この世の政の下で果たすことは筋道が別で、片方を立てればもう片方が倒れるという間柄ではない。 取るべき者の手へ返せ、という向きにも用いる。
貸した物は忘れぬが借りたものは忘れる(かしたものはわすれぬがかりたものはわすれる)
人に貸したものは忘れないが、人から借りたものはつい忘れてしまうということ。 人間は身勝手なものだというたとえ。
金が物言う(かねがものいう)
金の力が絶大で、世の中のたいがいの事が金で解決できるということのたとえ。
