「か」から始まる故事・ことわざ・慣用句一覧
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ことわざ一覧
- 槐安の夢(かいあんのゆめ)- 夢のこと。 または、世の中は夢のようにはかないことのたとえ。 中国の唐の時代、ある男性が槐の木の下で寝ているときに、大槐安国の王の娘と結婚して南柯群の太守となり繁栄と衰退を経験しながら二十年の歳月を過ごす夢を見たという故事から。 「槐安の夢」「槐夢」ともいう。 
- 飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)- 日頃から特別に目をかけていた者や信用していた者に裏切られることのたとえ。 
- 飼い犬に手を嚙まれる(かいいぬにてをかまれる)- 日頃から特別に目をかけていた者や信用していた者に裏切られることのたとえ。 
- 貝殻で海を量る(かいがらでうみをはかる)- 自分の狭い見聞や浅薄な知識で、大きな問題を議論することのたとえ。 貝殻で海の水をすくい、海の水の量をはかろうとすることから。 
- 凱歌を揚げる(がいかをあげる)- 試合や戦争などの戦いに勝利して喜ぶ。 「凱歌」は、勝利を祝う歌。 「挙げる」は「上げる」「挙げる」とも書く。 
- 凱歌を上げる(がいかをあげる)- 試合や戦争などの戦いに勝利して喜ぶ。 「凱歌」は、勝利を祝う歌。 「挙げる」は「上げる」「挙げる」とも書く。 
- 凱歌を挙げる(がいかをあげる)- 試合や戦争などの戦いに勝利して喜ぶ。 「凱歌」は、勝利を祝う歌。 「挙げる」は「上げる」「挙げる」とも書く。 
- 凱歌を奏する(がいかをそうする)- 試合や戦争などの戦いに勝利して喜ぶ。 「凱歌」は、勝利を祝う歌。 「挙げる」は「上げる」「挙げる」とも書く。 
- 会稽の恥(かいけいのはじ)- 戦いに敗れて受けた恥のこと。また、他人から受けた耐え難い屈辱のこと。 中国の春秋時代、越王の勾践が呉王の夫差と会稽山で戦って敗北した。その後、勾践は長年の苦労に耐え、夫差に復讐をとげてその恥を雪いだという故事から。 
- 会稽の恥を雪ぐ(かいけいのはじをすすぐ)- 戦いに敗れた屈辱、または人から受けた忘れることが出来ない屈辱を晴らすこと。 
- 骸骨を乞う(がいこつをこう)- 主君に辞職を願い出ること。 主君に身を捧げて仕えてきたが、せめて骸骨同然となった身体だけでも返して頂きたいと辞職を願い出たという故事から。 なお、君主から辞職が許されることを「骸骨を賜う」という。 
- 解語の花(かいごのはな)- 美人のたとえ。「解語」は言葉を解することで、言葉がわかる花の意。唐の玄宗皇帝が楊貴妃のこと指して言ったという故事から。 
- 快哉を叫ぶ(かいさいをさけぶ)- 愉快なできごとに歓声をあげること。 「快哉」は「快きかな」の意。 
- カイザルの物はカイザルに(かいざるのものはかいざるに)
- 膾炙(かいしゃ)- 人々の評判になり、知れ渡ること。「膾」はなます、「炙」はあぶった肉のことで、この二つはどちらとも美味として多くの人に知られていることから。 
- 甲斐性が無い(かいしょうがない)- 積極的に物事をやり遂げようという気力がなく、頼りにならないことのたとえ。 
- 甲斐性なし(かいしょうなし)- 積極的に物事をやり遂げようという気力がなく、頼りにならないことのたとえ。 
- 灰燼に帰す(かいじんにきす)- 跡形もなく燃え尽きてしまうこと。「灰燼」は灰と燃えかすの意。 
- 会心の笑みをもらす(かいしんのえみをもらす)- 思い描いた通りの結果となり、満足して喜びの表情をすること。 
- 蓋世の気(がいせいのき)- 意気がきわめて盛んなこと。「蓋」は覆い隠すという意。世の中を覆い尽くすほどの意気が旺盛だということから。 
- 海賊が山賊の罪をあげる(かいぞくがさんぞくのつみをあげる)- 自分の悪行は棚に上げて他人の悪行を非難するたとえ。また、同類であっても利害が共通しない者は敵対するということ。 「山賊の罪を海賊があげる」ともいう。 
- 咳唾、珠を成す(がいだ、たまをなす)- 詩文の才能が優れていることのたとえ。 「咳唾」は咳と唾。または、他人の言葉を敬っていう語。 何気なく口から出た言葉でさえ、珠玉のように美しい名句になっているとの意から。 
- 書いた物が物を言う(かいたものがものをいう)- 口約束はあてにならないが、紙に書いた物は証拠になるということ。 
- 海中より盃中に溺死する者多し(かいちゅうよりはいちゅうにできしするものおおし)- 海で溺れて死ぬ人より酒の飲みすぎで死ぬ人の方が多いということ。 
- 海棠の睡り未だ足らず(かいどうのねむりいまだたらず)- 眠り足らず酔いのさめきらない美人の、なまめかしい姿の形容。「海棠」は、春に薄紅色の美しい花が咲く庭木。玄宗皇帝が楊貴妃を評した言葉から。 
- 快刀、乱麻を断つ(かいとう、らんまをたつ)- 込み入ってどうにもならない問題などを、鮮やかに解決することのたとえ。 「快刀」はよく切れる刀、「乱麻」はもつれた麻糸のこと。 切れ味のよい刀で、もつれた麻糸をすぱっと切るとの意から。 略して「快刀乱麻」ともいう。 
- 甲斐なき星が夜を明かす(かいなきほしがよをあかす)
- 櫂は三年、櫓は三月(かいはさんねん、ろはみつき)- 櫂の扱い方は、櫓の扱い方に比べてずっと難しいということ。 
- 槐夢(かいむ)- 夢のこと。 または、世の中は夢のようにはかないことのたとえ。 中国の唐の時代、ある男性が槐の木の下で寝ているときに、大槐安国の王の娘と結婚して南柯群の太守となり繁栄と衰退を経験しながら二十年の歳月を過ごす夢を見たという故事から。 「槐安の夢」「槐夢」ともいう。 
- 隗より始めよ(かいよりはじめよ)- 大きな事業を行う時には、まず手近なところから始めよということ。また事を始めるときには、まず言い出した者から実行すべきであるということ。 中国の戦国時代、燕の昭王から賢者の集め方を問われた郭隗が「まず凡人の私を優遇してみて下さい。そうすれば私よりすぐれた人物が自然と集まってくるでしょう」と答えたという故事から。 
- 回瀾を既倒に反す(かいらんをきとうにかえす)- 形勢がすっかり傾いた状態を、元の状態に引き戻すことのたとえ。 「狂瀾」「回瀾(廻瀾)」は荒れ狂う大波。 「既倒」は既に倒れたという意味。 荒れ狂う大波を、向こうへ押し返すとの意から。 「狂瀾を既倒に返す」「回瀾(廻瀾)を既倒に反す」ともいう。 
- 廻瀾を既倒に反す(かいらんをきとうにかえす)- 形勢がすっかり傾いた状態を、元の状態に引き戻すことのたとえ。 「狂瀾」「回瀾(廻瀾)」は荒れ狂う大波。 「既倒」は既に倒れたという意味。 荒れ狂う大波を、向こうへ押し返すとの意から。 「狂瀾を既倒に返す」「回瀾(廻瀾)を既倒に反す」ともいう。 
- 怪力乱神を語らず(かいりょくらんしんをかたらず)- 君子というものは道理にそむいたこと、理性で説明がつかないことは口にしないということ。転じて、不確かなこと、怪しげなことは口にすべきではないということ。「怪力乱神」は、「怪しく不思議なこと」「強い力」「道理を乱すこと」「鬼神」をあわせていったもので、計り知れない不思議な現象や存在のこと。 
- 回禄の災い(かいろくのわざわい)- 火事・火災のこと。 「回禄」は、中国の火の神の名。その火の神から受けた災いのことから。 
- 買うは貰うに勝る(かうはもらうにまさる)- 人から物を貰えば得したような気がするが、気持ちの負担になるし相手に借りができてしまったりする。物はもらうよりも自分で買うほうがよいということ。 
- 替え着なしの晴れ着なし(かえぎなしのはれぎなし)- いつもいい服を着ているが、それ一枚だけで他に着替えを持ってないことをいう。 
- カエサルの物はカエサルに(かえさるのものはかえさるに)
- 返す刀(かえすかたな)- 一方を攻撃したあと、間を置かずに他方を攻撃するさま。 一方を斬りつけた刀を素早くひるがえして、他方に斬りかかる意から。 
- 返す言葉がない(かえすことばがない)- 自分の失敗や誤りなどを他者から指摘され、弁解や反論する余地がないこと。 
- 帰らぬ人となる(かえらぬひととなる)- 死ぬこと。亡くなること。 
- 帰りなんいざ(かえりなんいざ)
- 顧みて他を言う(かえりみてたをいう)- 答えに窮して、話題を逸らしたり話をはぐらかしたりすること。孟子に問い詰められた梁の恵王が、左右を顧みて、無関係な別のことを言ったという故事から。 
- 蛙が飛べば石亀も地団駄(かえるがとべばいしがめもじだんだ)- 身のほどもわきまえず、むやみに人のまねをしようとすること。 雁が飛び立つのを見て、自分も飛ぼうとした石亀が、飛べずにくやしがって地団駄を踏むことから。 単に「石亀も(の)地団駄」とも、「鷹が飛べば石亀も地団駄」「蛙が飛べば石亀も地団駄」ともいう。 
- 蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)- 子どもは親に似るものであるということ。また、凡人の子はやはり凡人であるというたとえ。 
- 蛙の面に水(かえるのつらにみず)- どんなことをされても気にせず平気でいることのたとえ。蛙は顔に水をかけられても平気でいることから。 
- 蛙の目借り時(かえるのめかりどき)- 春はとにかく眠たい時期だということ。 春に眠くなるのは、蛙が目を借りにくるからだという言い伝えから。 「蛙の目借り時」ともいう。 
- 蛙は口から呑まるる(かえるはくちからのまるる)- 余計なことを言ったために、災いを招いてしまうことのたとえ。 蛙は鳴き声をだすことから蛇に気づかれ、吞み込まれてしまう意から。 
- 蛙は口ゆえ蛇に呑まるる(かえるはくちゆえへびにのまるる)- 余計なことを言ったために、災いを招いてしまうことのたとえ。 蛙は鳴き声をだすことから蛇に気づかれ、吞み込まれてしまう意から。 
- 顔色を窺う(かおいろをうかがう)- 相手の表情から、その人の機嫌の善し悪しを察すること。 「顔色を見る」「顔色を読む」ともいう。 
- 顔色を見る(かおいろをみる)- 相手の表情から、その人の機嫌の善し悪しを察すること。 「顔色を見る」「顔色を読む」ともいう。 
- 顔色を読む(かおいろをよむ)- 相手の表情から、その人の機嫌の善し悪しを察すること。 「顔色を見る」「顔色を読む」ともいう。 
- 顔が合う(かおがあう)- 試合や競技などで対戦相手となる。また、演劇や映画などで共演する。 「顔が合う」ともいう。 
- 顔が合わせられない(かおがあわせられない)- 面目がなくてその人に会うことができないというたとえ。 
- 顔が売れる(かおがうれる)- 世間に広く名前が知れわたること。 
- 顔が利く(かおがきく)- 信用や権力があって相手に無理がとおり、便宜を図ってもらえること。 
- 顔が揃う(かおがそろう)- 集まるべき人が、全員その場に集まること。 
- 顔が立つ(かおがたつ)- その人の面目や名誉がたもたれるということ。 
- 顔が潰れる(かおがつぶれる)- その人の名誉が傷つけられることのたとえ。 
- 顔が広い(かおがひろい)- 交際範囲がひろく、知り合いが多いことのたとえ。 
- 顔から火が出る(かおからひがでる)- 大変恥ずかしいおもいをすることのたとえ。 顔が真っ赤になる意から。 
- 顔で笑って心で泣く(かおでわらってこころでなく)- 泣きたいほどつらくても顔では笑ってみせるということ。 
- 顔に書いてある(かおにかいてある)- なにも言わなくても、相手の表情からその人の本心を読み取ることができるということ。 
- 顔に出る(かおにでる)- 何も言わなくても、本心や体調などが表情にあらわれること。 
- 顔に泥を塗る(かおにどろをぬる)- 恥をかかせたり名誉を傷つけたりすること。 単に「泥を塗る」ともいう。 
- 顔に紅葉を散らす(かおにもみじをちらす)- 若い女性が恥ずかしさのあまり、まるで紅葉の葉を散らすように顔をぱっと赤くする様子。 単に「紅葉を散らす」ともいう。 
- 顔ぶれが揃う(かおぶれがそろう)- 集まるべき人が、全員その場に集まること。 
- 顔向けができない(かおむけができない)- 恥ずかしさや申し訳なさから、人に顔を合わせることができないたとえ。 世間や社会に対して、責任を痛感している気持ちを言ったことば。 
- 顔向けがならない(かおむけがならない)
- 顔向け出来ない(かおむけできない)- 恥ずかしさや申し訳なさから、人に顔を合わせることができないたとえ。 世間や社会に対して、責任を痛感している気持ちを言ったことば。 
- 顔を合わせる(かおをあわせる)- 試合や競技などで対戦相手となる。また、演劇や映画などで共演する。 「顔が合う」ともいう。 
- 顔を売る(かおをうる)- 自らの名前が広く世間にしられるように、行動することのたとえ。 
- 顔を貸す(かおをかす)- 人から頼まれて、ある場所に出向いたり人と会ったりすることのたとえ。 
- 顔を利かす(かおをきかす)- 自らが持つ権力や影響力などを用いて、無理をとおしたり、物事を有利に運んだりすること。 
- 顔を曇らせる(かおをくもらせる)- 心配事や悲しみなどで暗い表情をすることのたとえ。 
- 顔を拵える(かおをこしらえる)- 化粧をすることのたとえ。 
- 顔を顰める(かおをしかめる)- 心配ごとがあったり不快を感じたりして、眉周辺にしわを寄せること。 
- 顔を揃える(かおをそろえる)- 集まるべき人が、全員その場に集まること。 
- 顔を出す(かおをだす)- 人を訪問したり、会合などに出席したりすることのたとえ。 顔や姿をその場にあらわす意から。 
- 顔を立てる(かおをたてる)- その人の名誉が保たれるようにすること。 
- 顔を作る(かおをつくる)- 化粧をすることのたとえ。 また、むりにそのような表情をすることのたとえ。 
- 顔を繋ぐ(かおをつなぐ)- 時折ひとを訪ねたり、会合に出席したりして、その人との関係を保つことのたとえ。 
- 顔を潰す(かおをつぶす)- 相手の面目や名誉を傷つけて、恥をかかせること。 
- 顔を直す(かおをなおす)- 汗や皮脂などでくずれた化粧を整えることのたとえ。 
- 顔をほころばせる(かおをほころばせる)- 嬉しさなどで思わず笑顔になること。 
- 顔を見せる(かおをみせる)- 会合に出席したり、人を訪問したりすること。 
- 顔を汚す(かおをよごす)- その人の面目を失わせたり、恥をかかせたりすることのたとえ。 
- 嬶天下にからっ風(かかあでんかにからっかぜ)- 上州(群馬県)名物といわれる嬶天下とからっ風の二つを並べて、上州人の気質や風土性を言ったことば。 
- 河海は細流を択ばず(かかいはさいりゅうをえらばず)- 度量の広い大人物は、どんな人でも受け入れるというたとえ。「河」は黄河のこと。黄河や大きな川はどんな小さな流れでも差別なく受け入れるという意味から。 
- 蝸角の争い(かかくのあらそい)- 狭い世界でのつまらない争いのこと。 「蝸牛」はかたつむり、「角上」はつのの上のこと。 かたつむりの左の角の上にある触という国と右の角の上にある蛮という国が、領土を争ったという寓話から。 「蝸角の争い」ともいう。 
- 我が強い(ががつよい)- 他人の意見には従わず、自分の意見を押しとおす性質であることのたとえ。 
- 踵で頭痛を病む(かかとでずつうをやむ)- 見当違いの心配をするたとえ。 
- 屈み女に反り男(かがみおんなにそりおとこ)- 女は少しうつむき加減にしている姿が良く、男は少し胸を張った反り加減の姿が良いということ。 
- 鏡は女の魂(かがみはおんなのたましい)- 鏡は女にとって魂といえるほど大切なものだということ。 
- 懸かるも引くも折による(かかるもひくもおりによる)- 事を始めるのも終わらせるのも時機が大事だというたとえ。 
- 垣堅くして犬入らず(かきかたくしていぬいらず)- 家庭内が健全であれば外部からこれを乱すような者が入ってくることはないということ。垣根が厳重だと犬が入ってこられないという意味から。 
- 餓鬼に苧殻(がきにおがら)- まったく頼りにならないことのたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者、「苧殻」は皮をはいだ麻の茎。やせおとろえた餓鬼に苧殻を持たせても何の役にも立たないことから。 
- 餓鬼の断食(がきのだんじき)- あたりまえのことなのに、特別なことをするかのように言い、うわべを繕うことのたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。飢えのために断食状態にある餓鬼が断食をしていると言い立てる意から。 
- 餓鬼の花争い(がきのはなあらそい)- 貧しい者が生活に関係ない趣味に熱中するたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。餓鬼が食べられない花のことで争うことから。 
- 餓鬼の目に水見えず(がきのめにみずみえず)- 熱心になりすぎて捜し求めるものが身近にあっても気がつかないたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。餓鬼は喉の渇きに苦しむあまり、近くにある水に気がつかない意から。 
- 欠き餅と焼き餅は焼くほどよい(かきもちとやきもちはやくほどよい)- 嫉妬心は少し強烈な方が効果があるということ。「欠き餅」とは、正月の餅を手で割って小さくしたもの。嫉妬する意味のやきもちと餅ををかけた言葉。 
- 餓鬼も人数(がきもにんずう)- 力の弱い者でも多数集まればあなどりがたい力になるということ。「餓鬼」は子どもを罵って言う言葉から転じて弱い者という意。 
- 蝸牛、角上の争い(かぎゅう、かくじょうのあらそい)- 狭い世界でのつまらない争いのこと。 「蝸牛」はかたつむり、「角上」はつのの上のこと。 かたつむりの左の角の上にある触という国と右の角の上にある蛮という国が、領土を争ったという寓話から。 「蝸角の争い」ともいう。 
- 限りを尽くす(かぎりをつくす)- 持てるかぎりのものを全て出し尽くすこと。 
- 垣を作る(かきをつくる)- 大勢のひとが集まって、垣根のように取り囲んだり立ち並んだりすること。 また、他者との間にはっきりした隔てをつくること。 「垣を結う」ともいう。 
- 鍵を握る(かぎをにぎる)- ものごとの最も重要な手掛かりをもっていることのたとえ。 
- 垣を結う(かきをゆう)- 大勢のひとが集まって、垣根のように取り囲んだり立ち並んだりすること。 また、他者との間にはっきりした隔てをつくること。 「垣を結う」ともいう。 
- 覚悟の上(かくごのうえ)- 何かをするにあたって、事前に心構えができている様子。 
- 覚悟の前(かくごのまえ)- 何かをするにあたって、事前に心構えができている様子。 
- 学者の取った天下なし(がくしゃのとったてんかなし)- 学者は学問の上で政治を論ずるが、実際は理屈どおりにはいかず、学者に現実の国家を治める能力はないということ。 
- 学者むしゃくしゃ(がくしゃむしゃくしゃ)- 学者は気難しく理屈っぽいということ。「学者」と「むしゃくしゃ」の「しゃ」の語呂合わせでおもしろくいった言葉。 
- 核心に触れる(かくしんにふれる)- ものごとの最も重要なところに踏み込んで指摘すること。 
- 核心を突く(かくしんをつく)- 物事のもっとも重要な問題点をするどく指摘することのたとえ。 
- 核心を衝く(かくしんをつく)- 物事のもっとも重要な問題点をするどく指摘することのたとえ。 
- 隠すより現る(かくすよりあらわる)- 隠し事は隠そうとすればするほど目立って、人に知られやすくなるということ。 
- 隔世の感(かくせいのかん)- 時代がすっかり移り変わってしまったという実感のこと。 
- 欠くべからざる(かくべからざる)- 絶対に必要で無くてはならないことのたとえ。 
- 学問に王道なし(がくもんにおうどうなし)- 学問というものは、積み重ねて学んでいかなければならないもので、簡単に身につける安易な方法はないということ。 「王道」は、王様のための特別な道、転じて近道や安易な道のこと。 エジプト王が数学者のユークリッドに幾何学を簡単に学ぶ方法を尋ねたとき、ユークリッドは「幾何学に王道なし」と答えたという故事から。 
- 楽屋裏を覗く(がくやうらをのぞく)- 部外者が、一般には知られていないような内部事情を知ってしまうこと。 
- 楽屋から火を出す(がくやからひをだす)- 自ら災いや騒ぎを引き起こしてしまうたとえ。「楽屋」は、内部の意。 
- 楽屋で声を嗄らす(がくやでこえをからす)- 無駄な努力をするたとえ。また、いくら努力しても人に認められないことのたとえ。役者が楽屋で稽古をし過ぎて声を嗄らし、本番の舞台で声が出なくなることから。 
- 獲麟(かくりん)- 絶筆。また、物事や人生の終わりのこと。「麟」は、聖人が出現する前兆として現れると言われた中国の想像上の動物、麒麟のこと。孔子が、その著「春秋」の「西に狩りして麟を獲たり」の句で筆を絶ったところから。 
- 隠れたる信あらば顕われたる験(かくれたるしんあらばあらわれたるしるし)- 心中に秘めている誠実さは、いつか自然に外にあらわれて自分自身の利得になるということ。 心中に神仏への信仰心があれば、必ずご利益があるとの意から。 「隠れたる信あらば顕われたる利生」「隠れたる信あらば顕われたる験」ともいう。 
- 隠れたる信あらば顕われたる利生(かくれたるしんあらばあらわれたるりしよう)- 心中に秘めている誠実さは、いつか自然に外にあらわれて自分自身の利得になるということ。 心中に神仏への信仰心があれば、必ずご利益があるとの意から。 「隠れたる信あらば顕われたる利生」「隠れたる信あらば顕われたる験」ともいう。 
- 隠れたるより現るるはなし(かくれたるよりあらわるるはなし)- やましいことや秘密は、隠そうとすればかえって人に知られてしまうというたとえ。 
- 隠れての信は顕われての徳(かくれてのしんはあらわれてのとく)- 心中に秘めている誠実さは、いつか自然に外にあらわれて自分自身の利得になるということ。 心中に神仏への信仰心があれば、必ずご利益があるとの意から。 「隠れたる信あらば顕われたる利生」「隠れたる信あらば顕われたる験」ともいう。 
- 隠れ蓑にする(かくれみのにする)- 正体や目的を見破られないために、代わりの何かを用いること。 「隠れ蓑」は、鬼や天狗が持つとされる蓑(衣服の上から着る雨具)で、それを身につけると姿を隠すことができることから。 
- 隠れもない(かくれもない)- 世間に広く知れわたっているさま。 また、その事実が隠そうとしても隠せないほど明白なさま。 
- 学を好むは、知に近し(がくをこのむは、ちにちかし)
- 駆け馬に鞭(かけうまにむち)- 勢いのあるものに、さらに勢いをつけることのたとえ。 走っている馬に、鞭を打ってさらに早く走らせる意から。 「駆ける馬にも鞭」「走る馬に鞭」「駆け馬に鞭」「行く馬に鞭」ともいう。 
- 影が薄い(かげがうすい)- 存在感がなく、目立たないさま。 また、元気がなく、長く生きられないように見えるさま。 
- 掛け替えのない(かけがえのない)- ひじょうに大切で、他に代用できるものがないということ。 
- 影が差す(かげがさす)- 不吉で、よくない兆候が現れること。 
- 陰口を利く(かげぐちをきく)- その人のいないところで悪口を言うこと。 「陰口を利く」ともいう。 
- 陰口を叩く(かげぐちをたたく)- その人のいないところで悪口を言うこと。 「陰口を利く」ともいう。 
- 駆けつけ三杯(かけつけさんばい)- 酒の席に遅れて来た人に、罰として続けざまに三杯の酒を飲ませること。 
- 陰で糸を引く(かげでいとをひく)- 自分自身は表に出ないで、裏で他人を意のままに動かすこと。 人形師が糸を引いて人形を操ることから。 「裏で糸を引く」ともいう。 
- 陰で舌を出す(かげでしたをだす)- その人の前ではお世辞などを言って機嫌をとり、いない所では悪口をいったり馬鹿にしたりすること。 
- 陰では王様の事も言う(かげではおうさまのこともいう)- 誰であろうと陰口を言われない者はいないということ。 陰では王様でさえ悪口を言われるとの意から。 「陰では殿の事も言う」ともいう。 
- 陰では殿の事も言う(かげではとののこともいう)- 誰であろうと陰口を言われない者はいないということ。 陰では王様でさえ悪口を言われるとの意から。 「陰では殿の事も言う」ともいう。 
- 陰に居て枝を折る(かげにいてえだをおる)- 恩を受けた人にひどいことをするたとえ。 木陰で涼んでいた者がその木の枝を折ることから。また、恩人の見ていない所で恩人の家の木の枝を折ることから。 
- 陰に託して影を求む(かげにたくしてかげをもとむ)- 方法を間違うことのたとえ。 物陰に入って自分の影を探すとの意から。 
- 陰になり日向になり(かげになりひなたになり)- あるときは表立って、あるときは人知れず、誰かに尽くしたり援助したりする様子。 
- 陰に回る(かげにまわる)- 表立たないところで、人に気づかれないように行動すること。 
- 掛け値なし(かけねなし)- 話を誇張したり取り繕ったりせずに、ありのままを言うこと。 「掛け値」は、実際の売り値よりも高くつけた値段の意から。 
- 影の形に随うが如し(かげのかたちにしたがうがごとし)- いつもいっしょにいて離れないこと。 影が必ず物につき随うことから。 「影の形に添うが如し」「影の形に添うように」ともいう。 
- 影の形に添うが如し(かげのかたちにそうがごとし)- いつもいっしょにいて離れないこと。 影が必ず物につき随うことから。 「影の形に添うが如し」「影の形に添うように」ともいう。 
- 影の形に添うように(かげのかたちにそうように)- いつもいっしょにいて離れないこと。 影が必ず物につき随うことから。 「影の形に添うが如し」「影の形に添うように」ともいう。 
- 陰日向がある(かげひなたがある)- 人が見ているところとそうでないところとで、言動が変わること。 
- 陰日向になる(かげひなたになる)- あるときは表立って、あるときは人知れず、誰かに尽くしたり援助したりする様子。 
- 陰日向のある(かげひなたのある)- 人が見ているところとそうでないところとで、言動が変わること。 
- 陰へ回る(かげへまわる)- 表立たないところで、人に気づかれないように行動すること。 
- 陰弁慶(かげべんけい)- 家の中でだけ威張っているが、外では少しの度胸もないこと。また、そのような人。内弁慶。 
- 影も形もない(かげもかたちもない)- そこに人や物が存在していたことを示すものがまったくない。跡形もない。 「影も形も見えない」ともいう。 
- 影も形も見えない(かげもかたちもみえない)- そこに人や物が存在していたことを示すものがまったくない。跡形もない。 「影も形も見えない」ともいう。 
- 駆ける馬にも鞭(かけるうまにもむち)- 勢いのあるものに、さらに勢いをつけることのたとえ。 走っている馬に、鞭を打ってさらに早く走らせる意から。 「駆ける馬にも鞭」「走る馬に鞭」「駆け馬に鞭」「行く馬に鞭」ともいう。 
- 陽炎稲妻月の影(かげろういなずまつきのかげ)- 捕らえがたいもの、実体のないもののたとえ。 「陽炎稲妻月の影」ともいう。 
- 陽炎稲妻水の月(かげろういなずまみずのつき)- 捕らえがたいもの、実体のないもののたとえ。 「陽炎稲妻月の影」ともいう。 
- 影を畏れ迹を悪む(かげをおそれあとをにくむ)- 自分で勝手に悩みを作り、心を平静に保つことができないことのたとえ。 自分の影と足跡におびえ、それから逃れようと走り続けて、ついに力尽きて死んでしまったという故事から。 
- 影を落とす(かげをおとす)- 光がさすこと。 光が投げかけられることによって影ができることから。 転じて、影響を及ぼすこと。 
- 影を潜める(かげをひそめる)- 今まで表だっていた人や物が姿を消すこと。 「影」は姿のこと。 
- 華甲(かこう)- 数え年で六十一歳のこと。 「華」は、六個の十と一個の一からなることから、六十一を表す。 「甲」は、甲子(きのえね)のことであり、[[十干*https://kanji.jitenon.jp/cat/hyoki09.html]]の一番目である「甲」と、[[干支*https://kanji.jitenon.jp/cat/hyoki09.html]]の一番目である「子」をそれぞれ指す。 
- 嘉肴ありと雖も食らわざればその旨きを知らず(かこうありといえどもくらわざればそのうまきをしらず)- 何事も自分で体験してみなければ、その価値やすばらしさがわからないということ。 「嘉肴」は、おいしい料理。 どんなにおいしい料理も、自分で食べてみなければそのおいしさはわからないとの意から。 
- 嘉肴ありと雖も食らわずんばその旨きを知らず(かこうありといえどもくらわずんばそのうまきをしらず)- 何事も自分で体験してみなければ、その価値やすばらしさがわからないということ。 「嘉肴」は、おいしい料理。 どんなにおいしい料理も、自分で食べてみなければそのおいしさはわからないとの意から。 
- 駕籠舁き駕籠に乗らず(かごかきかごにのらず)- 日頃から仕事で使用しているものは、自分のためには使用しないということ。 また、他人の面倒を見るばかりで、自分のことには手が回らないこと。 「駕籠舁き」は、駕籠に人を乗せて運ぶことを職業にしている人。 駕籠舁きは、自分の駕籠には乗らないとの意から。 
- 籠で水を汲む(かごでみずをくむ)- 苦労しても効果のないことのたとえ。籠で水を汲んでも、編み目から水が漏れて溜まらないことから。 
- 駕籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を作る人(かごにのるひとかつぐひと、そのまたわらじをつくるひと)- 人の生き方は、貧富の差や境遇によってさまざまであるということ。また、そのさまざまな人のつながりで、世の中はうまく成り立っているということ。 世の中には駕籠に乗る身分の人もいれば、その駕籠を担ぐひともいる。また、駕籠を担ぐひとの履く草履を作る人もいる。 人の世は持ちつ持たれつであるとの意から。 
- 籠の鳥、雲を慕う(かごのとり、くもをしたう)- 拘束された者が自由な境遇をうらやむことのたとえ。また、故郷を恋しく思うことのたとえ。 籠の鳥が空の雲を恋しく思うことから。 「籠の鳥、雲を慕う」ともいう。 
- 風穴を開ける(かざあなをあける)- 銃や刀などで胴体を貫くような穴を開けるという脅し文句のこと。 また、組織や状態が硬直しているところに、新しい風を吹きこむことのたとえ。 
- がさ入れする(がさいれする)- 警察が家宅捜索をすること。 「がさ」は、「捜す」の「さが」を逆から読んだ言葉。 
- 風上に置けない(かざかみにおけない)- 性質や行動が下品で卑劣な人間をののしっていう言葉。 悪臭のある物は臭くて困るので、風上に置くわけにはいかないとの意から。 「風上に置けない」ともいう。 
- 風上にも置けない(かざかみにもおけない)- 性質や行動が下品で卑劣な人間をののしっていう言葉。 悪臭のある物は臭くて困るので、風上に置くわけにはいかないとの意から。 「風上に置けない」ともいう。 
- 傘と提灯は戻らぬつもりで貸せ(かさとちょうちんはもどらぬつもりでかせ)- 傘と提灯は、必要な時以外は忘れがちな物だから、貸す時は返してもらえないつもりで貸せということ。 
- 嵩に懸かる(かさにかかる)- 自分の優位な立場や地位を利用して、相手を威圧すること。 「嵩」は、ものの分量や大きさのこと。 
- 笠に着る(かさにきる)- 権力のある者を頼みにしていばったり、勝手なふるまいをすること。 
- 笠の台が飛ぶ(かさのだいがとぶ)- 首を斬られること。転じて、解雇されること。 「笠の台」は、人間の頭を、笠を乗せる台に見立てていった言葉。 
- 風向きが悪い(かざむきがわるい)- 相手の機嫌がよくないこと。 また、物事の形勢が自分にとって不利な方向にすすむこと。 
- がさを入れる(がさをいれる)- 警察が家宅捜索をすること。 「がさ」は、「捜す」の「さが」を逆から読んだ言葉。 
- がさをかける(がさをかける)- 警察が家宅捜索をすること。 「がさ」は、「捜す」の「さが」を逆から読んだ言葉。 
- 火事あとの釘拾い(かじあとのくぎひろい)- 大損や浪費の後に、少しの節約をしたところで何の足しにもならないということ。 火事で家屋敷を焼失した後に、焼けた釘を拾っても役に立たないことから。 
- 火事あとの火の用心(かじあとのひのようじん)- 時機に遅れて役に立たないことのたとえ。 火事を出してしまってから火の用心をしても間に合わないとの意から。 
- 貸し借りは他人(かしかりはたにん)- 金銭の貸し借りについては、親子の間でも他人と同じようにけじめをつけるべきだということ。 
- 貸した物は忘れぬが借りたものは忘れる(かしたものはわすれぬがかりたものはわすれる)- 人に貸したものは忘れないが、人から借りたものはつい忘れてしまうということ。 人間は身勝手なものだというたとえ。 
- 火事と喧嘩は江戸の花(かじとけんかはえどのはな)- 江戸は人家が密集していたため大火事が多く、火消しの働きぶりが華やかであった。また、江戸っ子は気が短いため喧嘩も威勢がよく派手であった。この二つが江戸の名物だったということ。 
- 火事と喧嘩は江戸の華(かじとけんかはえどのはな)- 江戸は人家が密集していたため大火事が多く、火消しの働きぶりが華やかであった。また、江戸っ子は気が短いため喧嘩も威勢がよく派手であった。この二つが江戸の名物だったということ。 
- 火事と葬式に行けば勘当もゆりる(かじとそうしきにいけばかんどうもゆりる)- 火事や葬式の時にわびに行って手伝えば、勘当された者も許されるということ。「ゆりる」は、許されるという意。 
- 舵取りをする(かじとりをする)- 物事がうまく進むように全体をまとめて導くこと。 船が正しい方向に進むように、舵を操るということから。 
- 和氏の璧(かしのたま)- すばらしい宝石のこと。中国、春秋時代の楚の卞和(べんか)が宝石の原石を厲王(れいおう)に献じたが、宝石だと信じてもらえず左足を切られ、次の武王には同じ理由で右足を切られた。その次の文王の時代に、この原石が磨かれ宝石だと認められたという故事による。秦の昭王がこの玉と15の城と交換したいと言い、「連城の璧」とも称された。 
- 和氏の璧(かしのへき)- すばらしい宝石のこと。中国、春秋時代の楚の卞和(べんか)が宝石の原石を厲王(れいおう)に献じたが、宝石だと信じてもらえず左足を切られ、次の武王には同じ理由で右足を切られた。その次の文王の時代に、この原石が磨かれ宝石だと認められたという故事による。秦の昭王がこの玉と15の城と交換したいと言い、「連城の璧」とも称された。 
- 火事場に煙草の火なく大水に飲み水なし(かじばにたばこのひなくおおみずにのみみずなし)- 大勢の人がいても、本当に役に立つ人は少ないということ。 洪水の水はたくさんあっても、飲み水としては使えないとの意から。 「火事場に煙草の火なく大水に飲み水なし」ともいう。 
- 火事場の馬鹿力(かじばのばかぢから)- 切迫した状況に置かれると、普段なら考えられないようなすごい力を発揮するということのたとえ。火事の時に、ふつうでは持ち上げることのできないような重い物を動かす力が出ることから。 
- 鹿島立ち(かしまだち)- 旅に出ること。防人や武士などが旅の守り神である鹿島神宮で安全を祈ってから旅に出たということから。 
- 華燭の典(かしょくのてん)- 婚礼。結婚式。「華燭」は華やかなともしび、「典」は儀式のこと。 
- 華胥の国に遊ぶ(かしょのくににあそぶ)- いい気持ちで昼寝をすること。中国の黄帝が夢の中で「華胥の国」という理想の国で遊んだという故事から。 
- 家書万金に抵る(かしょばんきんにあたる)- 旅先で受け取る家からの手紙は、万金に匹敵するほど貴重だということ。 
- 頭が動かねば尾が動かぬ(かしらがうごかねばおがうごかぬ)- 上に立つ者がすすんんで行動しなければ、下の者は働かないというたとえ。 
- 頭に霜を戴く(かしらにしもをいただく)- 頭髪が白髪になること。白髪が目立つこと。 白髪を霜にたとえた言葉。 「頭に霜を置く」「霜を置く」ともいう。 
- 頭に霜を置く(かしらにしもをおく)- 頭髪が白髪になること。白髪が目立つこと。 白髪を霜にたとえた言葉。 「頭に霜を置く」「霜を置く」ともいう。 
- 頭を下ろす(かしらをおろす)- 頭髪を剃り落として尼僧になること。 「頭を下ろす」ともいう。 
- 河岸を変える(かしをかえる)- 場所を変えること。 特に、飲食や遊興をする場所についていう言葉。 
- 舵を取る(かじをとる)- 物事がうまく進むように全体をまとめて導くこと。 船が正しい方向に進むように、舵を操るということから。 
- 歌人は居ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)- 歌人は古歌や歌枕の研究によって、実際にその場所に行ったことはなくても、名所について詳しいということ。 
- 鎹思案(かすがいじあん)- 二つの事をどちらも成功させようとする考え。 「鎹」は、材木と材木をつなぐために用いるコの字形の釘。 釘でつなぎ止めるように、両方を得ようとすることから。 「鎹分別」ともいう。 
- 鎹分別(かすがいふんべつ)- 二つの事をどちらも成功させようとする考え。 「鎹」は、材木と材木をつなぐために用いるコの字形の釘。 釘でつなぎ止めるように、両方を得ようとすることから。 「鎹分別」ともいう。 
- 数でこなす(かずでこなす)- 一つ一つの利益は小さいが、大量に売り捌くことによって採算がとれるようにすること。 
- 霞に千鳥(かすみにちどり)- ふさわしくないことのたとえ。また、あり得ないことのたとえ。霞は春のもの、千鳥は冬の鳥であることから。 
- 霞を食う(かすみをくう)- 俗世間を超越した生き方をすること。 仙人が、霞を食べて生きていると言われたことから。 
- 掠りを取る(かすりをとる)- 仲介者が、他人の利益の一部を自分のものとして取ること。 
- 数を言うまい羽織りの紐(かずをいうまいはおりのひも)- 口数が多いとろくなことがないので、おしゃべりは慎めという戒めの言葉。「数を言うまい羽織りの紐よ、かたく結んで胸に置く」という俗謡から。 
- 粕を食う(かすをくう)- 小言をいわれたり、厳しく注意されたりすること。 主に、演劇関係で用いられる。 「粕」は「糟」とも書く。 
- 糟を食う(かすをくう)- 小言をいわれたり、厳しく注意されたりすること。 主に、演劇関係で用いられる。 「粕」は「糟」とも書く。 
- 数を頼む(かずをたのむ)- 人数が多いことをたよりにすること。 「かず」は「すう」とも読む。 
- 数を尽くす(かずをつくす)- あるものすべて。残らずすべて。 「数をつくして」の形で使われることが多い。 
- 風当たりが強い(かぜあたりがつよい)- 世間や周囲から、激しい非難や反発をうけるさま。 
- 苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)- 悪政が人民に与える害は、虎よりも恐ろしいということ。 「苛政」は、人民を苦しめる過酷な政治のこと。 中国の泰山の麓で、家族を虎に食われ泣いていた婦人に孔子が「何故この国を出て行かないのか」と尋ねると「苛政がないからだ」と答えたという故事から。 
- 河清を俟つ(かせいをまつ)- いつまで待っても実現する見込みがないことのたとえ。また、どんなに待っても無駄なことのたとえ。 常に濁っている中国の黄河の水が澄むのを百年待ち続けることから。 単に「河清を俟つ」、また「百年黄河の澄むを俟つ」ともいう。 
- 風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)- 思いもかけないところに影響が出るたとえ。また、あてにならない期待をするたとえ。 大風が吹けば土ぼこりが舞い上がって目に入り、目の不自由な人が増える。目の不自由な人は三味線で生計を立てようとするので、三味線に使う猫の皮がたくさん必要になる。猫が捕らえられて少なくなるとねずみが増える。ねずみは桶をかじるので桶屋が儲かるという話から。 「風」は「大風」、「儲かる」は「喜ぶ」ともいう。 
- 風が吹けば桶屋が喜ぶ(かぜがふけばおけやがよろこぶ)- 思いもかけないところに影響が出るたとえ。また、あてにならない期待をするたとえ。 大風が吹けば土ぼこりが舞い上がって目に入り、目の不自由な人が増える。目の不自由な人は三味線で生計を立てようとするので、三味線に使う猫の皮がたくさん必要になる。猫が捕らえられて少なくなるとねずみが増える。ねずみは桶をかじるので桶屋が儲かるという話から。 「風」は「大風」、「儲かる」は「喜ぶ」ともいう。 
- 稼ぐに追い付く貧乏無し(かせぐにおいつくびんぼうなし)- 一生懸命働けば、貧乏に苦しむことはないというたとえ。 「稼ぐに貧乏追い付かず」「辛抱に追い付く貧乏なし」「稼げば身立つ」ともいう。 
- 稼ぐに追い抜く貧乏神(かせぐにおいぬくびんぼうがみ)- いくら働いても貧しい人は貧乏から抜け出すことができないというたとえ。 
- 稼ぐに貧乏追い付かず(かせぐにびんぼうおいつかず)- 一生懸命働けば、貧乏に苦しむことはないというたとえ。 「稼ぐに貧乏追い付かず」「辛抱に追い付く貧乏なし」「稼げば身立つ」ともいう。 
- 稼げば身立つ(かせげばみたつ)- 一生懸命働けば、貧乏に苦しむことはないというたとえ。 「稼ぐに貧乏追い付かず」「辛抱に追い付く貧乏なし」「稼げば身立つ」ともいう。 
- 風に櫛り雨に沐う(かぜにくしけずりあめにかみあらう)- 風雨にさらされて苦労することのたとえ。 風で髪をとかし、雨で体を洗うことから。 「櫛風沐雨」ともいう。 
- 風に順いて呼ぶ(かぜにしたがいてよぶ)
- 風に柳(かぜにやなぎ)- 柳が風になびくように、巧みに受け流すこと。 「柳に風」ともいう。 
- 風の便り(かぜのたより)- どこからともなく伝わってくる噂のこと。 
- 風の吹き回し(かぜのふきまわし)- そのときの成り行きによって、態度や気分がなどが変わること。 風の吹く方向が、その時々で変化することから。 
- 風の前の塵(かぜのまえのちり)- 物事のはかないことのたとえ。また、危険が間近に迫っていることのたとえ。塵は風にひとたまりもなく吹き飛ばされてしまうことから。 
- 風邪は百病の長(かぜはひゃくびょうのおさ)- 風邪はあらゆる病気のもとなので、たかが風邪と油断せず用心が必要であるということ。 「風邪は百病のもと」「風邪は百病の長」ともいう。 
- 風邪は百病のもと(かぜはひゃくびょうのもと)- 風邪はあらゆる病気のもとなので、たかが風邪と油断せず用心が必要であるということ。 「風邪は百病のもと」「風邪は百病の長」ともいう。 
- 風は吹けども山は動せず(かぜはふけどもやまはどうせず)- 周囲の騒ぎの中で、少しも動じないで悠然としていることのたとえ。 激しい風が吹き荒れても山はびくともしないとの意から。 
- 風邪は万病のもと(かぜはまんびょうのもと)- 風邪はあらゆる病気のもとなので、たかが風邪と油断せず用心が必要であるということ。 「風邪は百病のもと」「風邪は百病の長」ともいう。 
- 風を切る(かぜをきる)- 勢いよく進むさま。また、風に逆らって進むさま。 
- 風を食らう(かぜをくらう)- 事態を察知して、すばやく逃げるようすをいう。息せききって大口を開けて走り、口いっぱいに空気が入り込む様子をいった言葉。多くは悪事が発覚した時などに使う。 
- 風邪を引く(かぜをひく)- テープや絆創膏などの粘着力が弱まって、役に立たなくなることのたとえ。 
- 数える程(かぞえるほど)- ある数量が、指を折ってかぞえられるほど僅かであるということ。 
- ガソリンが切れる(がそりんがきれる)- 元気がなくなり、体力や気力が続かなくなること。 機械の油がなくなってきて、正常に動かなくなるとの意から。 「ガソリンが切れる」ともいう。 
- 片足を突っ込む(かたあしをつっこむ)- ある分野に少しだけ関わりをもつこと。 
- 堅い木は折れる(かたいきはおれる)- ふだんは強情な人が、何か問題にぶつかると意外にもろく、くじけやすいことのたとえ。また、頑丈な人が急に大病で倒れることのたとえ。柔軟性のない堅い木は、風が吹けば折れやすいことから。 
- 片意地を張る(かたいじをはる)- ひとの話に聞く耳をもたず、頑なに自分の考えを押し通そうとするさま。 
- 肩入れする(かたいれする)- ある人や物を特別に援助したり贔屓したりすること。 物を担ぐのを助けるとの意から。 
- 片腕を失う(かたうでをうしなう)- 最も信頼していた人を失い、ひどく悲しむさま。 「片腕」は、自分の腕のように信頼できて頼りになる人のことで、その人を失うとの意から。 
- 片腕をもがれたよう(かたうでをもがれたよう)- 最も信頼していた人を失い、ひどく悲しむさま。 「片腕」は、自分の腕のように信頼できて頼りになる人のことで、その人を失うとの意から。 
- 肩が軽くなる(かたがかるくなる)- 重たい責任や負担がなくなって気が楽になること。 肩こりがとれて楽になるとの意から。 
- がたが来る(がたがくる)- 長い間使ってきた機械や道具の調子が悪くなること。 また、ひとが年をとって体の調子が悪くなること。 
- 肩が凝る(かたがこる)- ひどく緊張したり堅苦しさを感じたりして、疲れたような気分になることのたとえ。 「肩が張る」ともいう。 
- 方が付く(かたがつく)- ものごとの処理が終わって決着がつくこと。解決すること。 「方」は「片」とも書く。 
- 片が付く(かたがつく)- ものごとの処理が終わって決着がつくこと。解決すること。 「方」は「片」とも書く。 
- 肩が張る(かたがはる)- ひどく緊張したり堅苦しさを感じたりして、疲れたような気分になることのたとえ。 「肩が張る」ともいう。 
- 敵の家でも口を濡らせ(かたきのいえでもくちをぬらせ)- たとえ敵の家でも出された食べ物には口をつけるのが礼儀だということ。つまり、いかなる場合も礼儀を守らなければならないということ。「口を濡らせ」は、少しだけでも飲食せよということ。本来は酒について言った言葉。 
- 敵の前より借金の前(かたきのまえよりしゃっきんのまえ)- 敵の前では平然とできても、借金をしている相手の前では頭が上がらないということ。 
- 難きを先にし、獲るを後にす(かたきをさきにし、うるをのちにす)- 困難な仕事を先に行い、自分の利益は後回しにすること。 
- 片口聞いて公事を分くるな(かたくちきいてくじをわくるな)- 訴訟の裁きは、一方の言い分だけを聞いて判定してはいけないということ。「片口」は一方だけの言い分、「公事」は訴訟のこと。 
- 硬くなる(かたくなる)- 緊張してしまい、言動がぎこちなくなること。 
- 堅くなる(かたくなる)- 緊張してしまい、言動がぎこちなくなること。 
- 固くなる(かたくなる)- 緊張してしまい、言動がぎこちなくなること。 
- 肩透かしを食う(かたすかしをくう)- 意気込んで向かったところを、相手にうまくかわされてしまうことのたとえ。 「肩透かし」は、相撲の決まり手の一つであり、相手の攻めをかわして前へ引き倒す技のこと。 
- 肩透かしを食わせる(かたすかしをくわせる)- 意気込んで向かったところを、相手にうまくかわされてしまうことのたとえ。 「肩透かし」は、相撲の決まり手の一つであり、相手の攻めをかわして前へ引き倒す技のこと。 
- 固唾を呑む(かたずをのむ)- 事の成り行きを心配して、緊張しているさま。「固唾」は、緊張した時に口の中にたまる唾。それを飲み込んで見守るということから。 
- 肩叩き(かたたたき)- 相手の肩を軽くたたきながら頼みごとをすること。 特に、上役が部下に退職を勧めるときに用いられる。 
- 肩叩きをする(かたたたきをする)- 相手の肩を軽くたたきながら頼みごとをすること。 特に、上役が部下に退職を勧めるときに用いられる。 
- 形が付く(かたちがつく)- 体裁が整うこと。 
- 容を繕う(かたちをつくろう)- 化粧などをして体裁を整えること。 
- 片手落ち(かたておち)- 片方へ配慮しているが、もう一方への配慮が欠けていること。不公平。 
- 肩で風を切る(かたでかぜをきる)- 肩をそびやかして、得意げに颯爽と歩くさま。また、得意げに振る舞うさま。 
- 片手で錐は揉まれぬ(かたてできりはもまれぬ)- 物事を成し遂げるためには、力を合わせることが大事だということ。 穴をあけるための錐は片手では揉むことができないとの意から。 
- 刀折れ矢尽きる(かたなおれやつきる)- 物事を続けていく手段がなくなってしまうことのたとえ。 刀が折れ、矢が尽きて戦う手段がなくなってしまうとの意から。 「弓折れ矢尽きる」ともいう。 
- 肩に掛かる(かたにかかる)- ある人が責任や任務などの負担を負わなければならなくなること。 
- 型に嵌まる(かたにはまる)- 考えや行動に個性や独創性がないこと。また、新鮮味がないこと。 
- 型に嵌める(かたにはめる)
- 形の如く(かたのごとく)- ものごとが決まった法則の通りに行われるさま。 
- 型の如く(かたのごとく)- ものごとが決まった法則の通りに行われるさま。 
- 肩の荷が下りる(かたのにがおりる)- 重たい責任や負担から解放され、気が楽になること。 単に「荷が下りる」ともいう。 
- 肩の荷を下ろす(かたのにをおろす)- 義務や責任を果たし、負担から解放されて気が楽になること。 「荷を下ろす」ともいう。 
- 片肌脱ぐ(かたはだぬぐ)- 本気で力を貸すことのたとえ。 仕事をするときの姿、着物の片袖を脱いで片方の肩をあらわにする「片肌脱ぎ」になることから。 
- 片腹痛い(かたはらいたい)- 脇で見ていて、非常にばかばかしく滑稽に感じられるさま。 
- 肩肘張る(かたひじはる)- 人に弱みを見せないように、気負ったり威張ったりする様子。 肩をそびやかして肘を張る意から。 
- 片棒を担ぐ(かたぼうをかつぐ)- 協力して仕事を行うこと。二人で担ぐ駕籠の一方を担ぐことから。多くは悪いことをする時にいう。 
- 肩身が狭い(かたみがせまい)- 世間に対して面目が立たず、恥ずかしい思いをすること。「肩身」は、世間や他人に対する面目の意。 
- 肩身が広い(かたみがひろい)- 世間に対して面目がたち、得意げにするさま。 
- 筐の水(かたみのみず)- ものごとの当てにならないこと。また、ものごとが頼りにならないこと。 「筐(かたみ)」は、竹で細かく編まれた籠。 筐で水を汲んでもすぐに漏れてしまうことから。 
- 片目が開く(かためがあく)- 相撲などで、負け続けていた勝負に、初めて勝利すること。 
- 片目が明く(かためがあく)- 相撲などで、負け続けていた勝負に、初めて勝利すること。 
- 固めの杯(かためのさかずき)- お互いに約束を守るために取り交わす杯のこと。 夫婦や主従、師弟関係などを結ぶ際におこなわれる。 
- 片山曇れば片山日照る(かたやまくもればかたやまひてる)- 一方に悪いことがあれば、もう一方に良いことがあり、世の中は様々だということ。 
- 語るに落ちる(かたるにおちる)- 人から聞かれた時には警戒して言わないようなことも、自分から話をしている時にはうっかり言ってしまうということ。 「落ちる」は、白状すること。 単に「語るに落ちる」ともいう。 
- 語るに足る(かたるにたる)- 語り合う相手にするだけの価値があるということ。 また、話題にするだけの価値があるということ。 
- 傍らに人無きが如し(かたわらにひとなきがごとし)
- 肩を怒らす(かたをいからす)- 肩にちからを入れ、威圧的な態度をとること。 
- 肩を怒らせる(かたをいからせる)- 肩にちからを入れ、威圧的な態度をとること。 
- 肩を入れる(かたをいれる)- ある人や物を特別に援助したり贔屓したりすること。物を担ぐために物の下に肩をあてて助けるとの意から。 また、[[肌脱ぎ*https://kokugo.jitenon.jp/word/p41092]]の状態から着物を着ること。 
- 肩を落とす(かたをおとす)- がっかりして気力を失うさま。 力が抜けて肩が垂れ下がる意から。 
- 肩を貸す(かたをかす)- 手助けをする。援助する。 自分の肩につかまらせて支えとなる、また物を担ぐのを助けるとの意から。 
- 肩を竦める(かたをすくめる)- 肩を少し上げ、首を縮めるようにして、困惑や呆れの気持ちなどを表す。 
- 肩を窄める(かたをすぼめる)- 肩を落とすように身を縮める様子。 また、寒さや肩身が狭い思いをして元気がない様子。 
- 肩を聳やかす(かたをそびやかす)- 肩にちからを入れ、威圧的な態度をとること。 
- 肩を叩く(かたをたたく)- 相手の肩を軽くたたきながら頼みごとをすること。 特に、上役が部下に退職を勧めるときに用いられる。 
- 片を付ける(かたをつける)- ものごとを処理・解決すること。 
- 方を付ける(かたをつける)- ものごとを処理・解決すること。 
- 肩を並べる(かたをならべる)- 横に並ぶこと。また、実力や地位が対等の位置に立つこと。 
- 肩を持つ(かたをもつ)- その人の味方になって、援助したりかばったりする。 
- 勝ち鬨を挙げる(かちどきをあげる)- 試合や戦争などの戦いに勝利して喜ぶ。 「凱歌」は、勝利を祝う歌。 「挙げる」は「上げる」「挙げる」とも書く。 
- 勝ち名乗りを上げる(かちなのりをあげる)- 試合などに勝ち、勝利を宣言すること。 相撲で、行司が力士の名を呼ぶ意から。 
- 勝ちに乗じる(かちにじょうじる)- 勝った勢いのまま、つぎつぎに物事をおこなうこと。 
- 勝ちに乗ずる(かちにじょうずる)- 勝った勢いのまま、つぎつぎに物事をおこなうこと。 
- 勝ちに乗る(かちにのる)- 勝った勢いのまま、つぎつぎに物事をおこなうこと。 
- 勝ち星を拾う(かちぼしをひろう)- 勝てそうになかった勝負などで、運よく勝利を得ること。 
- 渦中に巻き込まれる(かちゅうにまきこまれる)- いつの間にか事件や争いなどのごたごたに引き込まれてしまうこと。 「渦中に巻き込まれる」ともいう。 
- 火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう)- 自分の利益にはならないにもかかわらず、危険をおかすことのたとえ。猿におだてられた猫が、いろりの中で焼けている栗を拾おうとして大やけどをしたというラ・フォンテーヌ(詩人)の寓話から。 
- 勝ちを拾う(かちをひろう)- 勝てそうになかった勝負などで、運よく勝利を得ること。 
- かちんと来る(かちんとくる)- 相手の言動が気に障って、不快を感じること。 「かちん」は擬音語であり、かたい物がぶつかる音のこと。 
- 餓えて死ぬは一人、飲んで死ぬは千人(かつえてしぬはひとり、のんでしぬはせんにん)- 餓えて死ぬ人間は少ないが、酒の飲みすぎが原因で死ぬ人間は非常に多いということ。 
- 格好が付く(かっこうがつく)- 体裁が整うこと。 
- 恰好が付く(かっこうがつく)- 体裁が整うこと。 
- 括弧付き(かっこつき)- その事柄に普通ではない意味が込められていること。 
- 渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず)- どんなに困っていても、断じて不正には手を出さないというたとえ。「盗泉」は、中国山東省にある泉の名。孔子はのどが渇いていても、その名を嫌って泉の水を飲まなかったという故事から。 
- 癩の瘡うらみ(かったいのかさうらみ)- 大差のないものを見てうらやむこと。また、愚痴をいうこと。 「癩」はハンセン病、「瘡」は梅毒のこと。 「うらみ」は「うらやみ」がなまって変わったもの。また、一説に恨みのこと。 ハンセン病の患者が梅毒の患者をうらやむの意から。 「江戸いろはかるた」の一つであるが、現代では別の語に差し替えられることもある。 
- 勝った自慢は負けての後悔(かったじまんはまけてのこうかい)- 勝負に勝った時に自慢しすぎると、負けた時に引っ込みがつかず、恥ずかしい思いをして後悔するということ。 
- がったり三両(がったりさんりょう)- 何かちょっとしたことが起こるだけも、すぐに費用がかかるということ。 がったりと音がして、物が壊れれば三両の金がかかるとの意から。 
- 勝手が違う(かってがちがう)- 慣れないことで、どう対処すべきか戸惑うこと。面食らうこと。 
- 勝って兜の緒を締めよ(かってかぶとのおをしめよ)- 戦いに勝っても油断しないで心を引き締めよという戒めの言葉。 戦いに勝って兜を脱いだ時に、敵に襲われたらひとたまりもないので、勝っても兜の緒を締めなおして気を抜くなとの意から。 
- 買って出る(かってでる)- 自らすすんで難しい役割を担うこと。 「買う」は引き受けること。 
- 勝手な熱を吹く(かってなねつをふく)- 言いたい放題にいうこと。大げさにいうこと。 
- 勝手を知る(かってをしる)- ある場所の様子や内情を知っていること。 
- 合点が行く(がってんがいく)- 理解・納得できる。 「がてん」は「がってん」とも読む。 
- 合点承知(がってんしょうち)- 納得・承諾したことを人名になぞらえ調子よくいった言葉。 単に「合点承知之助」「合点承知」ともいう。 
- 合点承知之助(がってんしょうちのすけ)- 納得・承諾したことを人名になぞらえ調子よくいった言葉。 単に「合点承知之助」「合点承知」ともいう。 
- かっとなる(かっとなる)- 感情がたかぶって冷静な判断ができなくなる。頭に血が上る。 
- 渇に臨みて井を穿つ(かつにのぞみていをうがつ)- 必要に迫られてから慌てて対処しても間に合わないことのたとえ。事前に適切な対策や準備をしておかなければならないということ。 のどが渇いてから、ようやく井戸を掘るとの意から。 
- 渇に臨みて井を穿つ(かつにのぞみてせいをうがつ)- 必要に迫られてから慌てて対処しても間に合わないことのたとえ。事前に適切な対策や準備をしておかなければならないということ。 のどが渇いてから、ようやく井戸を掘るとの意から。 
- 勝つに乗る(かつにのる)- 勝った勢いのまま、つぎつぎに物事をおこなうこと。 
- 河童に水練(かっぱにすいれん)- ある分野に精通している人に対して、その分野のことを教えようとする愚かさのたとえ。 「水練」は、泳ぎの練習のこと。 泳ぎが得意である河童に泳ぎを教えることは見当違いであるとの意から。 
- 河童の川流れ(かっぱのかわながれ)- どんな達人でも、たまには失敗することがあるということ。 泳ぎが得意なはずの河童でも、時には水に押し流されることがあるとの意から。 
- 河童の寒稽古(かっぱのかんげいこ)- 他人が見れば大変そうに見えても、実際にはなんでもないことのたとえ。河童の寒中水泳はつらそうに見えるが、河童にとっては寒くもなんともないことから。 
- 河童の屁(かっぱのへ)- 容易にできることのたとえ。また、取るに足りないことのたとえ。 「河童の屁」ともいう。 水中で放つ河童の屁には臭いや勢いがなく何とも思わないことから。また、取るに足りないものという意味の「木端(こっぱ)の火」から変化したともいわれる。 
- 勝つも負けるも運次第(かつもまけるもうんしだい)- 勝負はその時々の運によるもので、必ずしも実力通りに決まるものではないということ。 「勝負は時のはずみ」「勝つも負けるも時の運」「勝つも負けるも運次第」「負けるも勝つも時の運」「負けるも勝つも運次第」などともいう。 
- 勝つも負けるも時の運(かつもまけるもときのうん)- 勝負はその時々の運によるもので、必ずしも実力通りに決まるものではないということ。 「勝負は時のはずみ」「勝つも負けるも時の運」「勝つも負けるも運次第」「負けるも勝つも時の運」「負けるも勝つも運次第」などともいう。 
- 桂を折る(かつらをおる)
- 活路を開く(かつろをひらく)- 行き詰った状況から抜け出す方法を見つけること。 「活路」は、生きるための方法。 
- 活路を見出す(かつろをみいだす)- 行き詰った状況から抜け出す方法を見つけること。 「活路」は、生きるための方法。 
- 活路を見いだす(かつろをみいだす)- 行き詰った状況から抜け出す方法を見つけること。 「活路」は、生きるための方法。 
- 渇を医する(かつをいする)- かねてからの願いを実現させて満足すること。 水などを飲んで渇いた喉を潤すとの意から。 「渇を医する」ともいう。 
- 渇を癒やす(かつをいやす)- かねてからの願いを実現させて満足すること。 水などを飲んで渇いた喉を潤すとの意から。 「渇を医する」ともいう。 
- 活を入れる(かつをいれる)- 元気のない人や弱気になっている人に刺激を与えて、元気を呼び戻したり活気づけたりすること。 「活」は、柔道などで気を失った人に刺激を与えて意識を回復させること。 
- 褐を被て玉を懐く(かつをきてたまをいだく)- すぐれた才能を世間に知られないように隠していることのたとえ。 「褐」は粗末な衣服、「玉」はすぐれた才能のこと。 粗末な身なりをしていても、内にはすぐれた才能を秘めているとの意から。 
- 勝てば官軍(かてばかんぐん)- 道理の有無にかかわらず戦いに勝ったほうが正義、負けたほうが悪になるというたとえ。 単に「勝てば官軍」ともいう。 
- 勝てば官軍、負ければ賊軍(かてばかんぐん、まければぞくぐん)- 道理の有無にかかわらず戦いに勝ったほうが正義、負けたほうが悪になるというたとえ。 単に「勝てば官軍」ともいう。 
- 合点が行く(がてんがいく)- 理解・納得できる。 「がてん」は「がってん」とも読む。 
- 瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)- 人から疑われるような行動は避けるべきであるという戒めの言葉。 「瓜田」は、瓜(うり)を育てている畑。 「李下」は、李(すもも)の木の下。 瓜を盗むのではないかと疑われるので瓜田では靴を履きなおしてはいけない、李を盗むのではないかと疑われるので李の木の下では冠をかぶりなおしてはいけないということ。 単に「瓜田に履を納れず」「李下に冠を正さず」ともいう。 また、「李下の冠、瓜田の履」ともいう。 
- 瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず(かでんにくつをいれず、りかにかんむりをたださず)- 人から疑われるような行動は避けるべきであるという戒めの言葉。 「瓜田」は、瓜(うり)を育てている畑。 「李下」は、李(すもも)の木の下。 瓜を盗むのではないかと疑われるので瓜田では靴を履きなおしてはいけない、李を盗むのではないかと疑われるので李の木の下では冠をかぶりなおしてはいけないということ。 単に「瓜田に履を納れず」「李下に冠を正さず」ともいう。 また、「李下の冠、瓜田の履」ともいう。 
- 角が立つ(かどがたつ)- 人と人との関係が険悪になること。また、事が荒だつこと。 
- 角が取れる(かどがとれる)- 年を取ったりして嫌味がなくなり、人柄が穏やかになること。 
- 角番に立つ(かどばんにたつ)- その成否が、これからの運命を決定する重大な局面をむかえること。 「角番」は、囲碁・将棋・相撲などでその勝負に敗れると負けが決まる局番。相撲では、負け越すと大関の地位から降格する場所のこと。 
- 門松は冥土の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか)- 門松はめでたいものだが、飾るたびに年を重ね死に近づくので、いわばあの世に向かう一里塚のようなものだということ。 「冥土」は、あの世のこと。 「一里塚」は、街道に一里ごとに築かれ、旅人のための里程標となった塚のこと。 この歌は一休作という説があり、このあとに「めでたくもありめでたくもなし」と続けてもいわれる。 
- 門松は冥途の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか)- 門松はめでたいものだが、飾るたびに年を重ね死に近づくので、いわばあの世に向かう一里塚のようなものだということ。 「冥土」は、あの世のこと。 「一里塚」は、街道に一里ごとに築かれ、旅人のための里程標となった塚のこと。 この歌は一休作という説があり、このあとに「めでたくもありめでたくもなし」と続けてもいわれる。 
- 角を立てる(かどをたてる)- 相手の気に障るような行動や発言をして、事を荒だてること。 
- 鼎の軽重を問う(かなえのけいちょうをとう)- 権威ある人の実力や能力を疑うたとえ。「鼎」は古代中国で使われた金属性の器のことで、祭器として用いられたことから、王位の象徴となった。楚の荘王が周を軽んじ、周王室の九鼎の大小や軽重を問うたという故事から。 
- 鼎の沸くが如し(かなえのわくがごとし)- 鼎の中で湯が沸き立つように、物事が混乱して騒がしく、おさまりがつかないことのたとえ。 
- 金釘流(かなくぎりゅう)- 文字を書くことが下手なことを「金釘を連ねたようだ」と、書の流派の一つに見立てて馬鹿にした言葉。 
- 金鎖も引けば切れる(かなぐさりもひけばきれる)- 鉄製の鎖も時には切れることがあるように、どんなに意志の強い人でも誘惑に負けることがあるというたとえ。 
- 金轡を嵌める(かなぐつわをはめる)- 金銭を渡して苦情を言わせないようにすること。また、賄賂を渡して口止めすること。 馬に轡をはめて、乗り手の思いのままに走らせることから。 
- 悲しい時は身一つ(かなしいときはみひとつ)- 困ったり落ちぶれたりすると、他人は当てにならず、頼りになるのは自分だけだということ。「身一つ」は財産もなく自分の体だけという意。 
- 金縛りにあう(かなしばりにあう)- 恐怖などで急に体がこわばって身動きができない様子。 また、借金など金銭に関する都合により自由を奪われている状態のこと。 「金縛り」は、鎖などで縛りつけること。 
- 金縛りにあったよう(かなしばりにあったよう)- 恐怖などで急に体がこわばって身動きができない様子。 また、借金など金銭に関する都合により自由を奪われている状態のこと。 「金縛り」は、鎖などで縛りつけること。 
- 金槌の川流れ(かなづちのかわながれ)- 人に頭が上がらないことのたとえ。また、出世する見込みがないことのたとえ。水に入れた金槌は、柄は浮くが頭の部分は沈むことから。 
- 金棒引き(かなぼうひき)- ささいなことを大げさに触れ回る人のこと。本来は、金棒を突き鳴らしながら夜警する人のこと。 
- 金棒引き(かなぼうひき)- ささいなことを大げさに触れ回る人のこと。本来は、金棒を突き鳴らしながら夜警する人のこと。 
- 金棒を引く(かなぼうをひく)- 噂話などを大げさに触れ回ること。 「金棒」は、頭部に鉄輪を付けた棒のこと。昔、夜警などが棒を突き鳴らしながら歩いたことから。 
- 叶わぬ時には親を出せ(かなわぬときにはおやをだせ)- 言い訳に困った時には、親を引き合いに出すことで口実を作れということ。 
- 叶わぬ時の神頼み(かなわぬときのかみだのみ)- 普段は信仰心を持たない者が、事が叶わない時だけ、神様に祈って助けてもらおうとすること。 
- 蟹の念仏(かにのねんぶつ)- 蟹が口から泡を出すように、口の中でぶつぶつとつぶやくことのたとえ。 
- 蟹の横這い(かにのよこばい)- 他人には不自由そうに見えても、本人には都合がよいことのたとえ。蟹の歩き方はぎこちなく見えるが、蟹にとってはそれが自然な歩き方であることから。 または、蟹が横に歩くことから、物事が横にそれがちで進行がうまくいかないことのたとえ。 
- 蟹は甲羅に似せて穴を掘る(かにはこうらににせてあなをほる)- 人はそれぞれ自分の身分や力量に応じた考え方や行動をするというたとえ。蟹は自分の大きさに合わせて穴を掘るということから。 
- 蟹を縦に歩かせることはできない(かにをたてにあるかせることはできない)- 横に歩く蟹を縦に歩かせるのは無理なように、生まれつきの性格は変えられないということ。 
- 金請けするとも人請けするな(かねうけするともひとうけするな)- 借金の保証人になっても、身元保証人にはなるなということ。人の保証人になると厄介なことが多いことをいう。 
- 金があれば馬鹿も旦那(かねがあればばかもだんな)- 金さえ持っていれば、馬鹿でも旦那と持ち上げられるということ。人柄や経歴に関係なく、金の力が威光のもとだということ。 
- 金が言わせる旦那(かねがいわせるだんな)- 旦那、旦那と世間からもてはやされるのは、金の力によるものであるということ。 
- 金が唸る(かねがうなる)- あり余るほど金銭があるさま。 「唸る」は、ため込んでいるものが溢れでそうになること。 
- 金が敵(かねがかたき)- 人が悩んだり苦しんだりする原因が金であることが多い。金は敵のようなものだということ。また、なかなか敵に巡りあえないように、金運との巡りあいも難しいということ。 
- 金が金を儲ける(かねがかねをもうける)- 元金が利益を生み、だんだん増えていくこと。 
- 金が物言う(かねがものいう)- 金の力が絶大で、世の中のたいがいの事が金で解決できるということのたとえ。 
- 金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる(かねさえあればとぶとりもおちる)- 世の中のたいがいの事が金で解決できるということのたとえ。 
- 鉦太鼓で捜す(かねたいこでさがす)- 大騒ぎをして、大勢であちこち捜し回るようす。昔、迷子を捜す時に鉦や太鼓を打ち鳴らしたことから。 
- 金で面を張る(かねでつらをはる)- 金の力で相手を服従させたり、手なずけたりすること。 
- 金と塵は積もるほど汚い(かねとちりはつもるほどきたない)- 金持ちになればなるほど、欲深くけちになることをあざけっていうことば。 
- 金なき者は金を使う(かねなきものはかねをつかう)- 金持ちは金に執着して金を惜しむが、金のない者は、かえって執着しないで浪費するものだということ。 
- 金に飽かす(かねにあかす)- 惜しむことなく、金銭をふんだんに使うこと。 「飽かす」は、有り余っているものを十分に使うこと。 多く、「金に飽かして」の形で、惜しむことなく金を使うことに対して、呆れたり馬鹿にしたりする気持ちで使われる。 
- 金に糸目を付けぬ(かねにいとめをつけぬ)- 惜しみなく金を使うようす。 「糸目」は凧の表面につけて引き締めるための糸。 糸目を付けない凧が飛ぶように金を使うことから。 
- 金の貸し借りは不和の基(かねのかしかりはふわのもと)- 金の貸し借りは仲たがいの原因になりがちだから気をつけよという戒め。 
- 金の貸し借り不和の基(かねのかしかりふわのもと)- 金の貸し借りは仲たがいの原因になりがちだから気をつけよという戒め。 
- 金の切れ目が縁の切れ目(かねのきれめがえんのきれめ)- 金がある時はちやほやされるが、金がなくなると相手にされず関係が切れるということ。 
- 金の轡を食ます(かねのくつわをはます)- 金銭を渡して苦情を言わせないようにすること。また、賄賂を渡して口止めすること。 馬に轡をはめて、乗り手の思いのままに走らせることから。 
- 金のなる木(かねのなるき)- いくら使っても無くならない財源のたとえ。 
- 金の光は阿弥陀ほど(かねのひかりはあみだほど)- 金の力が絶大であることのたとえ。 金銭は阿弥陀如来の威光にも匹敵するという意味から。 
- 金の光は七光(かねのひかりはななひかり)- 金持ちの威光が広く及ぶようす。「七光り」は親などの威光で利益を受けること。 
- 金の草鞋で捜す(かねのわらじでさがす)- 根気強くあちこち探し回るたとえ。 いくら歩いても擦り減らない金の草鞋で探すという意味から。 
- 金の草鞋で尋ねる(かねのわらじでたずねる)- 根気強くあちこち探し回るたとえ。 いくら歩いても擦り減らない金の草鞋で探すという意味から。 
- 金は命の親、命の敵(かねはいのちのおや、いのちのかたき)- 金によって命を助けられることもあれば、逆に命を落とすこともあるというたとえ。 
- 金は浮き物(かねはうきもの)- 金は一ヶ所にとどまらず、人から人へめぐり渡るものだというたとえ。 
- 金は片行き(かねはかたいき)- 金は、ある所にはたくさんあるのに、ない所にはさっぱりないということ。 
- 金は三欠くに溜まる(かねはさんかくにたまる)- 義理と人情と交際の三つを欠くぐらいでなければ、お金はたまらないということ。 
- 金は世界の回り物(かねはせかいのまわりもの)- 金は人から人へと渡り回っていくものだから、今は貧しくてもそのうちよくなる時も来るということ。 
- 金は天下の回り持ち(かねはてんかのまわりもち)- 金は人から人へと渡り回っていくものだから、いつか自分の所にも回ってくるはずだから、今は貧しくてもくよくよするなということ。 
- 金は天下の回り物(かねはてんかのまわりもの)- 金は人から人へと渡り回っていくものだから、いつか自分の所にも回ってくるはずだから、今は貧しくてもくよくよするなということ。 
- 金離れがいい(かねばなれがいい)- 必要な時には惜しまずに金を出すさま。 
- 金は良き召し使いなれど悪しき主なり(かねはよきめしつかいなれどあしきしゅなり)- 金は自分の意思で運用しているうちはよいが、金に使われるようになると害をもたらすという戒め。 
- 金は湧き物(かねはわきもの)- 金は思いがけなく入ってくることもあるから、金がなくてもくよくよするなということ。 
- 金回りがいい(かねまわりがいい)- 収入が多くて経済的に余裕があるさま。 
- 金持ち、金使わず(かねもち、かねつかわず)- 金持ちはけちが多いということ。また、金持ちは無駄な金は使わないということ。 
- 金持ち喧嘩せず(かねもちけんかせず)- 喧嘩をしても得にならないことを金持ちは知っているので、人と争うような愚かなことはしないというたとえ。 
- 金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い(かねもちとはいふきはたまるほどきたない)- 金持ちは、財産を増やそうとしたり、減らすまいとしてけちになり、心が卑しくなるというたとえ。「灰吹き」はたばこの吸い殻を入れる竹筒のことで、吸い殻が溜まることと金が貯まることをかけている。 
- 鉦や太鼓で探す(かねやたいこでさがす)- 大騒ぎをして、大勢であちこち捜し回るようす。昔、迷子を捜す時に鉦や太鼓を打ち鳴らしたことから。 
- 鉦や太鼓で捜す(かねやたいこでさがす)- 大騒ぎをして、大勢であちこち捜し回るようす。昔、迷子を捜す時に鉦や太鼓を打ち鳴らしたことから。 
- 金を貸したのが円の切れ目(かねをかしたのがえんのきれめ)- 金の貸し借りには問題が起こりやすく、親しい友人同士でも金の貸し借りはするべきではないという戒め。 
- 金を貸せば友を失う(かねをかせばともをうしなう)- 金の貸し借りには問題が起こりやすく、親しい友人同士でも金の貸し借りはするべきではないという戒め。 
- 金を食う(かねをくう)- 期待されるほどの効果がないにも関わらず、やたらに費用がかさむこと。 
- 金を寝かす(かねをねかす)- 金を利殖などに回さずに、そのまま蓄えておくこと。 
- 金を回す(かねをまわす)- 手持ちの金銭を融通する。また、利潤をあげるために他へ投資する。 
- 蚊の食う程にも思わぬ(かのくうほどにもおもわぬ)- 影響などをまったく受けないということ。 
- 蚊の鳴くような声(かのなくようなこえ)- 蚊の羽音のように、とても小さくて弱々しい声のこと。 
- 蚊の涙(かのなみだ)- きわめて量の少ないことのたとえ。 蚊が流す涙ほどである意。 
- 寡は衆に敵せず(かはしゅうにてきせず)- 多人数に対して少人数では、数の力で圧倒されてしまうので勝ち目がないということ。 「衆」は大人数、「寡」は少人数のこと。 「寡は衆に敵せず」ともいう。 
- 黴が生える(かびがはえる)- 古くなり、使い物にならなくなること。また、時代おくれであること。 
- 株が上がる(かぶがあがる)- その人に対する人気や評価が高くなること。 「株を上げる」ともいう。 
- 禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)- わざわいと幸福は、より合わせた縄のように表裏一体を成しているということ。「糾う」とは縄をより合わせること。 
- 兜を脱ぐ(かぶとをぬぐ)- 降参すること。戦いに負けた武士が、敗北を認めたしるしに兜を脱いだことから。 
- 冑を脱ぐ(かぶとをぬぐ)- 降参すること。戦いに負けた武士が、敗北を認めたしるしに兜を脱いだことから。 
- 蕪は鶉となり、山芋は鰻となる(かぶらはうずらとなり、やまいもはうなぎとなる)- 起こるはずのないことが時には起こることのたとえ。また、身分の低い人が急に出世したり金持ちになることのたとえ。 いくら形が似ていても、蕪(かぶら)が鶉(うずら)になったり山芋が鰻になったりすることなどありえないが、それが起こるとの意から。 「山の芋鰻になる」ともいう。 
- 頭を振る(かぶりをふる)- 頭を左右にふって、不承知または否定のきもちをあらわす。 
- 株を上げる(かぶをあげる)- その人に対する人気や評価が高くなること。 「株を上げる」ともいう。 
- 株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)- 古い習慣や過去の偶然の成功にこだわり、進歩や向上がないことのたとえ。 中国・宋の農民が農作業をしていると、兎が木の切り株にぶつかって死んだ。農民は労せず兎を手に入れることができたその経験以来、農作業をせずに毎日切り株を見張っていたという故事から。 「守株」ともいう。 
- 画餅(がべい)- 役に立たないもののたとえ。絵にかいた餅のことから。 
- 画餅に帰す(がべいにきす)- 計画したことが失敗に終わることのたとえ。 「画餅」は絵に書いた餅のことで、実際には食べられないとの意から。 
- 壁訴訟(かべそしょう)- 相手がいないのに、ひとりで不平をつぶやくこと。また、当てこすりをいうこと。 
- 壁に突き当たる(かべにつきあたる)- 大きな困難や障害にぶつかって、前に進めずに行き詰ること。 
- 壁にぶち当たる(かべにぶちあたる)- 大きな困難や障害にぶつかって、前に進めずに行き詰ること。 
- 壁に耳(かべにみみ)- どこで誰が見たり聞いたりしているかわからないので、話す内容には十分気をつけなくてはいけないという戒めの言葉。 密かに話しているつもりでも、壁に耳を当てて聞いたり、障子に穴をあけてのぞいたりしている者がいるかもしれないとの意から。 「壁に耳障子に目」「壁に耳」「壁に耳あり」「障子に目」などともいう。 
- 壁に耳あり(かべにみみあり)- どこで誰が見たり聞いたりしているかわからないので、話す内容には十分気をつけなくてはいけないという戒めの言葉。 密かに話しているつもりでも、壁に耳を当てて聞いたり、障子に穴をあけてのぞいたりしている者がいるかもしれないとの意から。 「壁に耳障子に目」「壁に耳」「壁に耳あり」「障子に目」などともいう。 
- 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)- どこで誰が見たり聞いたりしているかわからないので、話す内容には十分気をつけなくてはいけないという戒めの言葉。 密かに話しているつもりでも、壁に耳を当てて聞いたり、障子に穴をあけてのぞいたりしている者がいるかもしれないとの意から。 「壁に耳障子に目」「壁に耳」「壁に耳あり」「障子に目」などともいう。 
- 壁に耳障子に目(かべにみみしょうじにめ)- どこで誰が見たり聞いたりしているかわからないので、話す内容には十分気をつけなくてはいけないという戒めの言葉。 密かに話しているつもりでも、壁に耳を当てて聞いたり、障子に穴をあけてのぞいたりしている者がいるかもしれないとの意から。 「壁に耳障子に目」「壁に耳」「壁に耳あり」「障子に目」などともいう。 
- 壁の穴は壁で塞げ(かべのあなはかべでふさげ)- 何事も一時しのぎではうまくいかないというたとえ。壁にあいた穴は同じ壁土で塞ぐべきで、手近なありあわせの物を使っても間に合わせにすぎないということから。 
- 壁を作る(かべをつくる)- 他者との間にはっきりした隔てをつくること。 
- 果報は寝て待て(かほうはねてまて)- 幸運は自然にやってくるものだから、焦らず気長に待つほうがよいということ。「果報」は、前世での行いの結果として現世で受ける報いのことで、本来は善悪どちらをも意味したが、しだいに幸運の意になった。 
- 南瓜に目鼻(かぼちゃにめはな)- 丸顔で背が低く太っている人の形容。不器量な顔の形容。 
- カボチャに目鼻(かぼちゃにめはな)- 丸顔で背が低く太っている人の形容。不器量な顔の形容。 
- 鎌首をもたげる(かまくびをもたげる)- よくないことが起こる気配がある。また、暫く鳴りをひそめていた動きが再び活発化すること。 「鎌首」は、ヘビやカマキリなどが威嚇や攻撃をするために、鎌のように持ち上げた首。 「もたげる」は、持ち上げること。多くは、よくない動きについていう。 
- 鎌首を擡げる(かまくびをもたげる)- よくないことが起こる気配がある。また、暫く鳴りをひそめていた動きが再び活発化すること。 「鎌首」は、ヘビやカマキリなどが威嚇や攻撃をするために、鎌のように持ち上げた首。 「もたげる」は、持ち上げること。多くは、よくない動きについていう。 
- 竈の下の灰まで(かまどのしたのはいまで)- 家の中の物すべて、財産すべてということ。 かまどの灰にいたるまで残らず全部との意から。 
- 鎌をかける(かまをかける)- 自分の知りたいことや相手の本音などを聞き出すために、言葉巧みに問いかけること。 鎌で引っ掛けて、相手を引き寄せるとの意から。 
- 鎌を掛ける(かまをかける)- 自分の知りたいことや相手の本音などを聞き出すために、言葉巧みに問いかけること。 鎌で引っ掛けて、相手を引き寄せるとの意から。 
- 噛み合う犬は呼び難し(かみあういぬはよびがたし)- 何かに熱中していると、他から何を言われても耳に入らないことのたとえ。 いくら呼んでも、夢中で噛み合っている犬の耳には入らないとの意から。 
- 神掛けて(かみかけて)- 神様に誓って。 自分の言動などに偽りがないことを強調するときに言う言葉。 
- 紙子着て川へ入る(かみこきてかわへはいる)- 軽率な行いによって、自ら破滅を招くことのたとえ。 「紙子」は、渋柿を塗った紙で仕立てた衣服。 紙の服を着て川の中へ入るという無謀なことをいう。 
- 紙子着て川へはまる(かみこきてかわへはまる)- 軽率な行いによって、自ら破滅を招くことのたとえ。 「紙子」は、渋柿を塗った紙で仕立てた衣服。 紙の服を着て川の中へ入るという無謀なことをいう。 
- 神様にも祝詞(かみさまにものりと)- わかりきったことでも、黙っていては相手に通じないので、口に出して言うほうがよいというたとえ。 いくら神様でも、お祈りの言葉を聞かなければその人の願いは分からないとの意から。 
- 神様はお見通し(かみさまはおみとおし)- 神様は人々のどんなに小さい行為でも見抜いているので誤魔化すことはできないということ。 「神様はお見通し」「天道様はお見通し」「天は見通し」「神仏は見通し」「仏は見通し」などともいう。 
- 裃を着た盗人(かみしもをきたぬすびと)- 役人でありながら私腹を肥やす者のたとえ。 
- 裃を着る(かみしもをきる)- 礼儀正しさが、かえって堅苦しくなること。言動が堅苦しいさま。 「裃」は、江戸時代の武士の正装。 
- 裃をつける(かみしもをつける)- 礼儀正しさが、かえって堅苦しくなること。言動が堅苦しいさま。 「裃」は、江戸時代の武士の正装。 
- 裃を脱ぐ(かみしもをぬぐ)- 相手に対する警戒心がなくなり、気楽に打ち解けた態度をとること。 「裃」は、江戸時代の武士の正装。 
- 剃刀の刃渡り(かみそりのはわたり)- 非常に危険で、失敗したら身を損ない兼ねない行動をすること。 
- 剃刀の刃を渡る(かみそりのはをわたる)- 非常に危険で、失敗したら身を損ない兼ねない行動をすること。 
- 神ならぬ身(かみならぬみ)- 全知全能の神ではない我が身。人間の能力には限界があるということ。 
- 雷が落ちる(かみなりがおちる)- 目上の人からひどく叱られること。 
- 髪の毛を逆立てる(かみのけをさかだてる)- はげしく怒るさま。 
- 神は正直の頭に宿る(かみはしょうじきのこうべにやどる)- 正直で誠実な人には必ず神の助けがあるということ。 
- 神は非礼を受けず(かみはひれいをうけず)- 礼にはずれたことを願っても、神は聞き届けてはくれないということ。 
- 神は非礼を享けず(かみはひれいをうけず)- 礼にはずれたことを願っても、神は聞き届けてはくれないということ。 
- 神は自ら助くる者を助く(かみはみずからたすくるものをたすく)- 天は、人に頼らず自ら努力する者に力を貸し、幸福を与えるということ。 「神は自ら助くる者を助く」ともいう。 
- 神は見通し(かみはみとおし)- 神様は人々のどんなに小さい行為でも見抜いているので誤魔化すことはできないということ。 「神様はお見通し」「天道様はお見通し」「天は見通し」「神仏は見通し」「仏は見通し」などともいう。 
- 紙一重(かみひとえ)- 差が極めてわずかなこと。 単に「紙一重」ともいう。 
- 紙一重の差(かみひとえのさ)- 差が極めてわずかなこと。 単に「紙一重」ともいう。 
- 神も仏もない(かみもほとけもない)- 困難な状況から救ってくれる神様も仏様もいないと嘆いていう言葉。 
- 髪結い髪結わず(かみゆいかみゆわず)- 日頃から仕事で使用しているものは、自分のためには使用しないということ。 また、他人の面倒を見るばかりで、自分のことには手が回らないこと。 「駕籠舁き」は、駕籠に人を乗せて運ぶことを職業にしている人。 駕籠舁きは、自分の駕籠には乗らないとの意から。 
- 髪結いの亭主(かみゆいのていしゅ)- 妻の稼ぎで養われている男のたとえ。 髪結いの女房をもつと、その稼ぎで、働かずに遊んで暮らせる意から。 
- 髪結いの乱れ髪(かみゆいのみだれがみ)- 日頃から仕事で使用しているものは、自分のためには使用しないということ。 また、他人の面倒を見るばかりで、自分のことには手が回らないこと。 「駕籠舁き」は、駕籠に人を乗せて運ぶことを職業にしている人。 駕籠舁きは、自分の駕籠には乗らないとの意から。 
- 髪を下ろす(かみをおろす)- 頭髪を剃り落として尼僧になること。 「頭を下ろす」ともいう。 
- 噛む馬はしまいまで噛む(かむうまはしまいまでかむ)- 悪い癖は簡単には直らないことのたとえ。人を噛む癖のある馬は、死ぬまで噛むということから。 
- 亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう)- 年長者の豊富な経験を尊重すべきだということ。 「甲」と「劫」の音が同じであることをかけた言葉。 
- 亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)- 年長者の豊富な経験を尊重すべきだということ。 「甲」と「劫」の音が同じであることをかけた言葉。 
- 亀の年を鶴が羨む(かめのとしをつるがうらやむ)- 欲望に限りのないことのたとえ。 千年の寿命をもつという鶴が、万年の寿命をもつ亀をうらやましがるとの意から。 
- 仮面を被る(かめんをかぶる)- 本性を隠して表に出さないこと。 
- 鴨が葱を背負って来る(かもがねぎをしょってくる)- 好都合な状況が重なり、さらに良い結果が生まれることのたとえ。 鍋料理で用いる鴨が自ら葱を背負ってやってくるような、非常に都合の良い状況を表す言葉。 特にお人好しが自らの行動で他人に利益をもたらす場合によく使われ、略して「鴨葱」ともいう。 
- 可もなく不可もなし(かもなくふかもなし)- 特によくもなく、悪くもないこと。普通であること。 
- 鴨葱(かもねぎ)- 好都合な状況が重なり、さらに良い結果が生まれることのたとえ。 鍋料理で用いる鴨が自ら葱を背負ってやってくるような、非常に都合の良い状況を表す言葉。 特にお人好しが自らの行動で他人に利益をもたらす場合によく使われ、略して「鴨葱」ともいう。 
- 鴨の水搔き(かものみずかき)- 気楽そうに見えても、人知れぬ苦労があることのたとえ。のんびりと浮かんでいるように見える鴨も、水の中では絶えず足で水を掻いていることから。 
- 下問を恥じず(かもんをはじず)- 身分や年齢の低い者に物事を尋ねることを、恥ずかしいとか体裁が悪いと思わず、素直に聞くという姿勢が大切だということ。 
- 蚊帳の外(かやのそと)- 一人だけ内部の事情などを知らされずに、部外者の立場にあること。仲間はずれにされること。 蚊帳の外で蚊に刺される意から。 
- 痒い所に手が届く(かゆいところにてがとどく)- 細かい点まで心配りが行き届いて、気が利いていることのたとえ。 
- 空馬に怪我なし(からうまにけがなし)- 無一物の人は損のしようがないというたとえ。 「空馬」は、人や荷物などなにも乗せていない馬。 
- 芥子は気短に搔かせろ(からしはきみじかにかかせろ)- からしは手早くかかないと辛みがぬけるので、気の短い者に勢いよくかかせろということ。 
- 烏が鵜の真似(からすがうのまね)- 自分の能力をわきまえず、人の真似をして失敗することのたとえ。 「鵜」は、水鳥の名。 水に潜って巧みに魚を捕る鵜の真似をして、烏が水に潜っても溺れるばかりであるとの意から。 「鵜の真似をする烏水に溺れる」「鵜の真似をする烏水を呑む」「烏が鵜の真似」ともいう。 
- 烏に反哺の孝あり(からすにはんぽのこうあり)- 子の親に対する礼儀や孝行の大切さをいう言葉。 鳩は親鳥よりも三本下の枝にとまり、烏は恩を忘れずに老いた親鳥の口に餌を運んで孝行するといわれる。 鳥でさえ親の恩に報いるのだから、人間はなおさら礼儀を尊び親孝行しなければならないということ。 
- 烏の頭の白くなるまで(からすのあたまのしろくなるまで)- いつまで経ってもその時がこないことのたとえ。中国、戦国時代に燕の太子丹が人質になった時、奏王が「烏の頭が白くなり、馬に角が生えたら国へ帰す」と言ったという故事から。 
- 烏の行水(からすのぎょうずい)- 入浴時間が、きわめて短いことのたとえ。烏が短い時間で水浴びをする様子から。 
- 烏の雌雄(からすのしゆう)- 外見だけでは物事の善悪や優劣がつけにくいことのたとえ。また、よく似ていて区別しにくいことのたとえ。 誰が真っ黒な烏の雌と雄を見分けることができるだろうかの意から。 単に「烏の雌雄」ともいう。 
- 烏の鳴かない日はあっても(からすのなかないひはあっても)- それだけは必ず毎日行われるということを強調していう語。 毎日必ず鳴く烏が鳴かない日があったとしてもの意。 
- 烏の濡れ羽色(からすのぬればいろ)- 髪の毛が、水に濡れた烏の羽のように、真っ黒で艶やのあるようす。 
- 烏を鵜に使う(からすをうにつかう)- 役に立たない者を、才能が必要とされる重要な地位に置くことのたとえ。 「烏」は、魚をとらない役に立たないもの。 「鵜」は、魚をとる役に立つもの。 
- 烏を鷺(からすをさぎ)- 明らかな間違いを正しいと言い張ること。また、強引に押し通そうとすること。 烏(黒い鳥)を鷺(白い鳥)だと言い張るとの意から。 
- 空世辞は馬鹿を嬉しがらせる(からせじはばかをうれしがらせる)- 愚か者は、口先だけのお世辞に喜ぶということ。 
- 体が空く(からだがあく)- 仕事・用事が終わって時間ができること。 
- 体が明く(からだがあく)- 仕事・用事が終わって時間ができること。 
- 体が続く(からだがつづく)- 仕事などで体に重い負担をかけているにも関わらず、健康を保っていること。 
- 体で覚える(からだでおぼえる)- 実際に体験して、技術などを全身の感覚で身に付けること。 
- 体に障る(からだにさわる)- 健康を害する原因となる。 
- 体を壊す(からだをこわす)- 無理をして健康をそこねる。病気になる。 
- 体を張る(からだをはる)- 自らの身体をなげうって命懸けで事にあたる。 
- 殻に籠る(からにこもる)- 自分の世界を守って、他との繋がりをさけようとすること。 
- 殻に閉じ籠もる(からにとじこもる)- 自分の世界を守って、他との繋がりをさけようとすること。 
- 柄にもない(がらにもない)- その人の性格や能力、地位などに似つかわしくない言動をするさま。 
- 空振りに終わる(からぶりにおわる)- 企てたことが失敗におわること。 「空振り」は、野球やテニスなどでバットやラケットにボールがあたらないこと。 
- 借り着より洗い着(かりぎよりあらいぎ)- 人に頼ってぜいたくな暮らしをするより、自分の力で分相応な生活をするほうがよいということ。 人に借りた晴れ着より、洗いざらしでも自分の着物のほうがよいとの意から。 
- 借りて借り得、貸して貸し損(かりてかりどく、かしてかしぞん)- 借りても返さないですむこともあるので借りるのは得だが、反対に貸したら返してもらえないこともあるので貸すのは損だということ。 
- 借りてきた猫(かりてきたねこ)- ふだんと違って非常におとなしいようす。ねずみを捕らせるために他人の家から借りた猫は、おとなしく小さくなっていることから。 
- 雁の玉章(かりのたまずさ)- 便り、手紙のこと。 中国前漢の蘇武が、匈奴に捕らえられた時、自分の生存を知らせる手紙を雁の足に結んで放ったという故事から。 「雁札」「雁帛」「雁の使い」「雁の便り」「雁の玉章」ともいう。 
- 雁の便り(かりのたより)- 便り、手紙のこと。 中国前漢の蘇武が、匈奴に捕らえられた時、自分の生存を知らせる手紙を雁の足に結んで放ったという故事から。 「雁札」「雁帛」「雁の使い」「雁の便り」「雁の玉章」ともいう。 
- 雁の使い(かりのつかい)- 便り、手紙のこと。 中国前漢の蘇武が、匈奴に捕らえられた時、自分の生存を知らせる手紙を雁の足に結んで放ったという故事から。 「雁札」「雁帛」「雁の使い」「雁の便り」「雁の玉章」ともいう。 
- 狩人、罠にかかる(かりゅうど、わなにかかる)- 人をおとし入れようとして仕組んだ悪だくみで、自分がひどいめにあうことのたとえ。獲物を獲ろうとして仕掛けた罠に猟師自身がかかるということから。 
- 画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)- 最後の大切な仕上げを怠ったために、全体が不完全になったり、引き立たなかったりすることのたとえ。「画竜点睛」は、中国の絵の名人が壁に竜の絵を描き、最後に瞳を書き入れたら天に昇ったという故事から最後の大事な仕上げの意で、その仕上げを欠いてしまうということから。「睛」は、「瞳」の意。 
- 借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔(かりるときのじぞうがお、かえすときのえんまがお)- お金を借りる時は地蔵菩薩のようにやさしい顔をするが、返す時は閻魔大王のような不機嫌な顔をするということ。 
- 借りる時の地蔵顔、済す時の閻魔顔(かりるときのじぞうがお、なすときのえんまがお)- お金を借りる時は地蔵菩薩のようにやさしい顔をするが、返す時は閻魔大王のような不機嫌な顔をするということ。 
- 借りる八合、済す一升(かりるはちごう、なすいっしょう)- 人に物やお金を借りたら、少し多めに返すか、お礼を添えて返すのが常識であるということ。 「済す」は、返済すること。 八合借りたら、一升にして返すべきであるとの意から。 
- 借りを返す(かりをかえす)- 他人から受けた恩に報いること。 また、他人から受けた仕打ちに対して仕返しをすること。 
- 軽い返事に重い尻(かるいへんじにおもいしり)- 簡単に引き受けて、なかなか実行しないことのたとえ。 返事はすぐにしても、なかなか尻を上げないとの意から。 
- 軽口を叩く(かるくちをたたく)- 気軽に冗談をいったり滑稽な話をしたりすること。 
- 枯れ木に花(かれきにはな)- 老木に再び花が咲くように、一度衰えたものが再び盛んになることのたとえ。 「枯れ木に花咲く」ともいう。 また単に「老い木に花」や「枯れ木に花」ともいう。 
- 枯れ木に花咲く(かれきにはなさく)- 老木に再び花が咲くように、一度衰えたものが再び盛んになることのたとえ。 「枯れ木に花咲く」ともいう。 また単に「老い木に花」や「枯れ木に花」ともいう。 
- 枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)- つまらないものでも、ないよりはあったほうがましだというたとえ。枯れ木でもいくらかは山に風情を添えるという意で、自分のことをへりくだって言う言葉。 
- 彼も一時、此れも一時(かれもいちじ、これもいちじ)- 時とともに、世の中のことは移り変わっていくものである。だから、あの時はあの時、今は今で、あの時と今とを単純に比べることはできないということ。また、栄枯盛衰も一時限りであるということ。「彼」は、あの時の意。 
- 彼も人なり、我も人なり(かれもひとなり、われもひとなり)- 彼も自分と同じ人間なのだから、彼にできることが自分にできないはずはないということ。 努力を怠らなければ、他人にできることは何でもできるということ。 
- 彼も人なり、予も人なり(かれもひとなり、われもひとなり)- 彼も自分と同じ人間なのだから、彼にできることが自分にできないはずはないということ。 努力を怠らなければ、他人にできることは何でもできるということ。 
- 彼を知り己を知れば百戦殆うからず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)- 敵と味方の情勢をしっかり把握して戦えば、何度戦っても負けることはないということ。 「殆うからず」は、危うくないという意味。 
- かわいい子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)- 子どもがかわいいなら、甘やかして育てるより、世の中に出してつらさや苦しさを経験させたほうがいいということ。 
- 可愛さ余って憎さが百倍(かわいさあまってにくさがひゃくばい)- かわいいと思う気持ちが強ければ強いほど、いったん憎いと思いはじめると憎み方が特別に激しくなるということ。 
- 可愛さ余って憎さ百倍(かわいさあまってにくさひゃくばい)- かわいいと思う気持ちが強ければ強いほど、いったん憎いと思いはじめると憎み方が特別に激しくなるということ。 
- 皮切りの一灸(かわきりのひとひ)- なんでも最初は苦しいものだというたとえ。一番初めにすえる灸が、ひどく熱いと感じられることから。 
- 渇きを覚える(かわきをおぼえる)- 欲望を無性に充足させたいと思う気持ちが募ること。 喉が渇いて水を飲みたいと感じるとの意から。 
- 川口で船を破る(かわぐちでふねをわる)- 長い航海を終えて港付近の川口で難破することから、成功の直前で失敗することのたとえ。 または、出航時に川口で船を損なうことから、物事の出だしで失敗することのたとえ。 
- 川越して宿とれ(かわこしてやどとれ)- 先のことを考えて事前に対策を講じておくべきだということ。また、困難なことは後回しにせずに片付けておくべきだということ。 昔は大きな川には橋がなく、大雨が降ると渡れずに何日も足止めされることもあったので、宿を取るのは川を越してからにしろといわれていたことから。 
- 川立ちは川で果てる(かわだちはかわではてる)- 人は得意なことほど油断して、かえって身を滅ぼすことがあるというたとえ。「川立ち」は、川のほとりで生まれ育った泳ぎ上手な人のこと。 
- 川中には立てど人中には立たれず(かわなかにはたてどひとなかにはたたれず)- 世渡りは難しいというたとえ。 流れが急な川の中に立つことはできても、世間に流されずに生きることは難しいとの意から。 
- 川に水運ぶ(かわにみずはこぶ)- むだなことのたとえ。 
- 川の字に寝る(かわのじにねる)- 漢字の「川」の字のように寝ること。 特に、夫婦が子どもを真ん中にして寝ること。 
- 皮引けば身が痛い(かわひけばみがいたい)- 密接な関係にあるものは、一方に何かが生じると他方にも影響が及ぶことのたとえ。 皮を引っ張れば、その下の肉も一緒に付いてくることから。 「皮引けば身が痛い」ともいう。 
- 皮引けば身が付く(かわひけばみがつく)- 密接な関係にあるものは、一方に何かが生じると他方にも影響が及ぶことのたとえ。 皮を引っ張れば、その下の肉も一緒に付いてくることから。 「皮引けば身が痛い」ともいう。 
- 川向こうの火事(かわむこうのかじ)- 自分にはまったく影響がなく、苦痛を感じないたとえ。向こう岸の火事はこちらまで燃え移ってくる危険がないことから。 
- 変われば変わる(かわればかわる)- 人や物がすっかり変わったことに対して、感心したり呆れたりしていう言葉。 「変わる」を強調した言い方。 
- 皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る(かわをきらせてにくをきり、にくをきらせてほねをきる)- 自分自身も犠牲を払いながら、相手にはより大きな打撃を与えることのたとえ。 「肉を斬らせて骨を斬る」「肉を切らせて骨を断つ」などともいう。 
- 我を折る(がをおる)- 自分の主張を無理に通すのをやめて、他人の意見に従うこと。譲歩すること。 
- 華を去り実に就く(かをさりじつにつく)- 見かけを華やかに飾ることよりも、手堅く確実な態度を選ぶこと。 
- 我を立てる(がをたてる)- 最後まで自分の考えを押し通して他人に譲らないこと。 「我を立てる」ともいう。 
- 我を通す(がをとおす)- 最後まで自分の主張を押し通すこと。 
- 我を張る(がをはる)- 最後まで自分の考えを押し通して他人に譲らないこと。 「我を立てる」ともいう。 
- 駕を枉げる(がをまげる)- 身分の高い人がわざわざ訪れること。来訪した人を敬っていう言葉。 「駕」は高貴な人の乗り物の意から。 
- 間一髪(かんいっぱつ)- 事態が非常に差し迫っていること。寸前のところ。 髪の毛一本ほどの狭い隙間のことから。 
- 棺桶に片足を突っ込む(かんおけにかたあしをつっこむ)- 死期が迫っていることのたとえ。 
- 冠蓋相望む(かんがいあいのぞむ)- 車の行き来が絶え間なく続いているということ。 「冠」は使者のかんむり。 「蓋」は車の上の覆い。 使者の冠と車の覆いが遠くまで見渡せることから。 
- 考えは雪隠(かんがえはせっちん)- よい考えを得るには、誰にも邪魔されずにゆっくり考えることができる便所がいいということ。「雪隠」は、便所のこと。 
- 考える葦(かんがえるあし)- 人間の偉大さは思考する存在であるということを強調した言葉。フランスの哲学者パスカルの「人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である」という言葉から。 
- 勧学院の雀は蒙求を囀る(かんがくいんのすずめはもうぎゅうをさえずる)- ふだん見慣れたり聞き慣れたりしていることは、習わなくても自然に身に付くというたとえ。 「勧学院」は、平安時代に藤原氏の子弟を教育した学校。 「蒙求」は、中国唐の時代に書かれた歴史教訓書。 勧学院の雀は、学生が蒙求を読むのを聞き覚えて、それをさえずるようになったということから。 
- 雁がたてば鳩もたつ(がんがたてばはともたつ)- 身のほども考えず、むやみに人まねしようとすること。渡り鳥である雁が飛び立つのを見て、遠くまで飛べない鳩も飛び立つことから。 
- 雁が飛べば石亀も地団駄(がんがとべばいしがめもじだんだ)- 身のほどもわきまえず、むやみに人のまねをしようとすること。 雁が飛び立つのを見て、自分も飛ぼうとした石亀が、飛べずにくやしがって地団駄を踏むことから。 単に「石亀も(の)地団駄」とも、「鷹が飛べば石亀も地団駄」「蛙が飛べば石亀も地団駄」ともいう。 
- 干戈を交える(かんかをまじえる)- 争うこと。また、戦争をすること。 「干戈」は、干(たて)と戈(ほこ)で武器の意から。 
- 汗顔の至り(かんがんのいたり)- 顔から汗がでるほど、大変恥ずかしくおもうこと。 「汗顔」は顔から汗がでるほどに恥じること。 「至り」はこの上ない状態。 
- 勘気に触れる(かんきにふれる)- 主君や親など、目上の者から咎められること。 
- 感極まる(かんきわまる)- 非常に感動し、胸がいっぱいになること。 
- 勘気を被る(かんきをこうむる)- 主君や親など、目上の者から咎められること。 
- 雁首を揃える(がんくびをそろえる)- その場に関係者が集まる様子。 「雁首」は人の首や頭の俗称。 
- 雁首を並べる(がんくびをならべる)- その場に関係者が集まる様子。 「雁首」は人の首や頭の俗称。 
- 間隙を生じる(かんげきをしょうじる)- 人間関係が悪化すること。 互いのあいだに隙間ができる意から。 
- 間隙を縫う(かんげきをぬう)- わずかな隙間や暇を見つけ、何かを行うこと。 
- 眼光、紙背に徹す(がんこう、しはいにてっす)- 書物の表面上の意味だけでなく、背後にある真意も読み取ること。読解力が鋭いことのたとえ。 紙の裏まで見通すとの意から。 「眼光紙背に徹る」ともいう。 
- 眼光紙背に徹る(がんこうしはいにとおる)- 書物の表面上の意味だけでなく、背後にある真意も読み取ること。読解力が鋭いことのたとえ。 紙の裏まで見通すとの意から。 「眼光紙背に徹る」ともいう。 
- 閑古鳥が鳴く(かんこどりがなく)- 人が集まらずものさびしい様子。特に商売などがはやらずさびれていることをいう。「閑古鳥」はかっこうの別名で、その鳴き声がさびしげに聞こえることから。 
- 雁札(がんさつ)- 便り、手紙のこと。 中国前漢の蘇武が、匈奴に捕らえられた時、自分の生存を知らせる手紙を雁の足に結んで放ったという故事から。 「雁札」「雁帛」「雁の使い」「雁の便り」「雁の玉章」ともいう。 
- 癇癪持ちの事破り(かんしゃくもちのことやぶり)- 気短な人間は少しのことでも怒り出して、決まりかけた話や計画を台無しにしてしまうことがあるということ。 
- 雁書(がんしょ)- 便り、手紙のこと。 中国前漢の蘇武が、匈奴に捕らえられた時、自分の生存を知らせる手紙を雁の足に結んで放ったという故事から。 「雁札」「雁帛」「雁の使い」「雁の便り」「雁の玉章」ともいう。 
- 勘定合って銭足らず(かんじょうあってぜにたらず)- 理論と実際とが一致しないことのたとえ。計算は合っているのに、現金が足りないということから。 
- 勘定高い(かんじょうだかい)- なにかを行う際に、損になるか得になるかを考えるさま。 
- 勘定に入れる(かんじょうにいれる)- 何かを行う際に、事前にそのことを考慮する。 
- 顔色なし(がんしょくなし)- 恐れや驚きのために、顔色が真っ青になること。また、完全に圧倒されてどうにもならないようす。 
- 韓信の股くぐり(かんしんのまたくぐり)- 大望を持つ者は、どんな屈辱にも耐え忍ばなければならないということ。中国漢の韓信という名将が大志を抱いていた若い頃、町でならず者に喧嘩を売られ、耐えてその股をくぐったという故事から。 
- 歓心を買う(かんしんをかう)- 相手に気に入られようとして機嫌をとること。 「歓心」は喜ぶ気持ち。 
- 坎井の蛙(かんせいのあ)- 他に広い世界があることを知らずに、自分の周りの狭い見識や知識にとらわれてこと。 小さな井戸に住んでいる蛙は、井戸の外の世界に大きな海があることなど知らないとの意から。 「坎井の蛙」「井底の蛙」「井蛙」などともいう。 
- 間然する所がない(かんぜんするところがない)- 非難すべき欠点がまったくないこと。 「間然」は、非難・批判すること。 
- 間然するところなし(かんぜんするところなし)- 非難すべき欠点がまったくないこと。 「間然」は、非難・批判すること。 
- 肝胆相照らす(かんたんあいてらす)- 互いに心の底まで打ち解けて親しく付き合うことのたとえ。「肝胆」は、肝臓と胆嚢のことで、転じて心の奥底の意。 
- 邯鄲の歩み(かんたんのあゆみ)- むやみに人の真似をしていると、自分本来のものも忘れて、どちらも失うことのたとえ。 中国燕の青年が、趙の都邯鄲で都会風の歩き方を習おうとしたが、習得できないばかりか故国の歩き方まで忘れてしまい、這って故郷へ帰ったという故事から。 
- 邯鄲の枕(かんたんのまくら)- 人生の栄枯盛衰のはかなさのたとえ。 昔、中国の邯鄲(かんたん)で盧生という青年が、道士から枕を借りて眠った。夢の中で、出世して財力や権力を手に入れるという長い人生の経験をしたが、目覚めてみると炊きかけの粥がまだ煮えきらない短い時間であったという故事から。 「邯鄲の枕」「邯鄲の夢」「一炊の夢」「盧生の夢」「黄粱の夢」「黄粱の一炊」「黄粱一炊の夢」など多くの呼び方がある。 
- 邯鄲の夢(かんたんのゆめ)- 人生の栄枯盛衰のはかなさのたとえ。 昔、中国の邯鄲(かんたん)で盧生という青年が、道士から枕を借りて眠った。夢の中で、出世して財力や権力を手に入れるという長い人生の経験をしたが、目覚めてみると炊きかけの粥がまだ煮えきらない短い時間であったという故事から。 「邯鄲の枕」「邯鄲の夢」「一炊の夢」「盧生の夢」「黄粱の夢」「黄粱の一炊」「黄粱一炊の夢」など多くの呼び方がある。 
- 肝胆を砕く(かんたんをくだく)- 大変苦労して、努力するたとえ。心を尽くすたとえ。「肝胆」は、肝臓と胆嚢のことで、転じて心の奥底・真心の意。 
- 肝胆を披く(かんたんをひらく)- 心を開いて打ち明けること。 
- 奸知に長ける(かんちにたける)- 悪賢く、陰謀や策略を企てる能力が優れていること。 
- 奸智にたける(かんちにたける)- 悪賢く、陰謀や策略を企てる能力が優れていること。 
- 眼中に入れない(がんちゅうにいれない)- まったく気にしない。関心がない。 「眼中」は目に見える範囲のこと。転じて、意識や関心の届く範囲。 
- 眼中に無い(がんちゅうにない)- まったく気にしない。関心がない。 「眼中」は目に見える範囲のこと。転じて、意識や関心の届く範囲。 
- 眼中人なし(がんちゅうひとなし)- 他人のことは考えず、思うままに振る舞うこと。人を人とも思わないこと。 
- 缶詰になる(かんづめになる)- 一定の場所に閉じ込めらること。また、その状態で仕事をさせられること。 
- 嚙んで吐き出すよう(かんではきだすよう)- 怒りや不快な気持ちを抑えきれず、無愛想にものをいう様子のたとえ。 
- 嚙んで含める(かんでふくめる)- 理解できるように、細かく丁寧にわかりやすく言い聞かせること。 親が、食物を嚙み砕いて食べやすいようにしてから、子どもの口に含ませてやるとの意から。 
- 干天の慈雨(かんてんのじう)- 待ち望んでいたことが実現することのたとえ。 また、困っている時に助けが現れることのたとえ。 「干天」は日照りのこと。 日照りの時に恵みの雨が降るとの意から。 「干天」は「旱天」とも書く。 
- 旱天の慈雨(かんてんのじう)- 待ち望んでいたことが実現することのたとえ。 また、困っている時に助けが現れることのたとえ。 「干天」は日照りのこと。 日照りの時に恵みの雨が降るとの意から。 「干天」は「旱天」とも書く。 
- 勘所を押さえる(かんどころをおさえる)- 物事のもっとも重要な点をしっかりと把握すること。 「勘所」は「肝所」とも書く。 
- 官途に就く(かんとにつく)- 役人になること。「官途」は、官吏の職務・地位のこと。 
- 艱難、汝を玉にす(かんなん、なんじをたまにす)- 人間は多くの苦労を経験することのよって立派な人物になれるということ。「艱難」は難儀・苦難、「玉にす」は美しくする・立派にするという意。 
- 寒に帷子、土用に布子(かんにかたびら、どようにぬのこ)- 物事が逆さまであること。また、季節はずれで役に立たないことのたとえ。 「帷子」は裏地をつけない夏物の衣類、「布子」は木綿の綿入れのこと。 冬の寒い時に単衣の帷子を着て、夏の暑い時に綿入れを着るということから。 「土用布子(綿入れ)に寒帷子」「夏布子の寒帷子」ともいう。 
- 癇に障る(かんにさわる)- 他人の些細な言動などを腹立たしく思うこと。 「癇に触れる」ともいう。 
- 簡にして要を得る(かんにしてようをえる)- 簡単な言葉であるが、要点を正確に捉えている。 
- 感に堪えない(かんにたえない)- 非常に深い感動を覚えて、その感情を隠すことができないさま。 古くは「感に堪える」ともいい表した。 
- 癇に触れる(かんにふれる)- 他人の些細な言動などを腹立たしく思うこと。 「癇に触れる」ともいう。 
- 堪忍五両、思案十両(かんにんごりょう、しあんじゅうりょう)- 世の中を生きていくためには、腹の立つことをじっと我慢し、よく考えて慎重に行動することが大切だということ。 忍耐には五両、熟慮には十両の価値があるとの意から。 
- 堪忍五両、負けて三両(かんにんごりょう、まけてさんりょう)- 我慢には大きな値打ちがあるということ。 堪忍には五両の価値があり、たとえ堪忍がやや足りなくても三両の価値があるとの意から。 
- 堪忍の忍の字が百貫する(かんにんのにんのじがひゃっかんする)- 怒りを耐え忍ぶ事は、大きな価値があるということ。 じっと耐え忍ぶ「忍」の字には銭百貫の値打ちがあるとの意から。 
- 堪忍は一生の宝(かんにんはいっしょうのたから)- 怒りを抑えたり痛みや苦しみをこらえたりすることができると、一生の宝を持っているように安らかで幸福に生きていくことができるので、生涯心がけていくべきであるということ。 「堪忍は身の宝」ともいう。 
- 堪忍は身の宝(かんにんはみのたから)- 怒りを抑えたり痛みや苦しみをこらえたりすることができると、一生の宝を持っているように安らかで幸福に生きていくことができるので、生涯心がけていくべきであるということ。 「堪忍は身の宝」ともいう。 
- 堪忍袋の緒が切れる(かんにんぶくろのおがきれる)- もうこれ以上我慢できなくなり、怒りを爆発させることのたとえ。 「堪忍袋」は、辛抱できる心の広さを袋にたとえた言葉。 「堪忍袋の緒を切らす」「堪忍袋の口を開ける」ともいう。 
- 堪忍袋の緒を切らす(かんにんぶくろのおをきらす)- もうこれ以上我慢できなくなり、怒りを爆発させることのたとえ。 「堪忍袋」は、辛抱できる心の広さを袋にたとえた言葉。 「堪忍袋の緒を切らす」「堪忍袋の口を開ける」ともいう。 
- 堪忍袋の口を開ける(かんにんぶくろのくちをあける)- もうこれ以上我慢できなくなり、怒りを爆発させることのたとえ。 「堪忍袋」は、辛抱できる心の広さを袋にたとえた言葉。 「堪忍袋の緒を切らす」「堪忍袋の口を開ける」ともいう。 
- 肝脳、地に塗る(かんのう、ちにまみる)- 戦場で惨たらしい死に方をすることのたとえ。また、忠誠のために犠牲を惜しまないことのたとえ。 「肝脳」は肝臓と脳髄。 死者の肝臓や脳髄が地面に散らばって泥まみれになるとの意から。 
- 疳の虫が起こる(かんのむしがおこる)- 小児が、急に夜泣きをしたり癇癪や引き付けなどを起こすこと。 「疳」は小児の神経の病気であり、「疳の虫」はその病気の原因と考えられた虫のこと。 小児のからだの中に癇癪を起す虫がいると考えられていたことから。 
- 雁帛(がんぱく)- 便り、手紙のこと。 中国前漢の蘇武が、匈奴に捕らえられた時、自分の生存を知らせる手紙を雁の足に結んで放ったという故事から。 「雁札」「雁帛」「雁の使い」「雁の便り」「雁の玉章」ともいう。 
- 間、髪を容れず(かん、はつをいれず)- 少しの時間も置かず即座に行動するさま。 間に髪の毛一本さえも入る余地がないとの意から。 
- 汗馬の労(かんばのろう)- 戦場での功績のこと。また、物事をまとめるために忙しく駆けずり回る苦労のこと。 「汗馬」は馬に汗をかかせることで、馬に汗をかかせるほどの働きとの意から。 
- 看板倒れ(かんばんだおれ)- 看板だけが立派で、実情が伴わないこと。 見かけはよくても、内容が乏しいこと。 
- 看板に偽りあり(かんばんにいつわりあり)- 外見と中身が一致していないこと。看板に掲げているものと、実際に売っているものが違っているということから。 
- 看板に偽りなし(かんばんにいつわりなし)- 外見と中身が一致していること。また、言動に行動が伴っていることのたとえ。看板に掲げているものと、実際に売っているものが同じということから。 
- 看板に傷が付く(かんばんにきずがつく)- 店などの信用や評判が落ちること。 
- 看板にする(かんばんにする)- 人目をひくために、あるものを宣伝の文句や表向きの名目として掲げて活動を行うこと。 また、飲食店などがその日の営業活動を終わりにすること。 閉店の際に看板をしまうことから。 
- 看板を下ろす(かんばんをおろす)- 掲げていた主張などを取り消すこと。 また、その日の営業活動を終わりにすること。営業をやめて廃業すること。 
- 看板を掲げる(かんばんをかかげる)- 世間にスローガンや活動内容などをはっきりと示すこと。 
- 完膚無きまで(かんぷなきまで)- 徹底的に打ちのめすさま。 「完膚」は無傷の皮膚。 
- 完膚無き迄に(かんぷなきまでに)- 徹底的に打ちのめすさま。 「完膚」は無傷の皮膚。 
- 完璧(かんぺき)- 欠点がまったくなく完全なこと。「璧」は宝玉をあらわし、きずのない宝玉の意から。 
- 管鮑の交わり(かんぽうのまじわり)- お互いを理解して心から信じ合った友人付き合いのこと。中国、春秋時代の管仲と鮑叔という二人は若い時から仲が良く、終生変わらぬ友情を持ち続けたという故事から。 
- 冠を挂く(かんむりをかく)
- 冠を曲げる(かんむりをまげる)- 不機嫌になることのたとえ。 
- 歓楽極まりて哀情多し(かんらくきわまりてあいじょうおおし)- 喜びや楽しみが極まると、あとは悲しみの情が生じるということ。 
- 還暦(かんれき)- 数え年六十一歳のこと。六十年で再び生まれた年の干支に還ることから。 「本卦還り」ともいう。 
- 棺を蓋いて事定まる(かんをおおいてことさだまる)- 人間の真価は死後になって初めて決まるということ。 棺に蓋をしたあとで、その人の本当の評価が定まるとの意から。 「人事は棺を蓋いて(うて)定まる」ともいう。 
- 願を起こす(がんをおこす)- 神仏に自分の願い事が叶うように祈ること。 「懸ける」は「掛ける」とも書く。 また「願を起こす」「願を立てる」ともいう。 
- 願を懸ける(がんをかける)- 神仏に自分の願い事が叶うように祈ること。 「懸ける」は「掛ける」とも書く。 また「願を起こす」「願を立てる」ともいう。 
- 願を掛ける(がんをかける)- 神仏に自分の願い事が叶うように祈ること。 「懸ける」は「掛ける」とも書く。 また「願を起こす」「願を立てる」ともいう。 
- 歓を極める(かんをきわめる)- 大いに楽しんだり、喜んだりすること。 「歓を極める」ともいう。 
- 願を立てる(がんをたてる)- 神仏に自分の願い事が叶うように祈ること。 「懸ける」は「掛ける」とも書く。 また「願を起こす」「願を立てる」ともいう。 
- 款を通じる(かんをつうじる)- 親しく交わりを結ぶこと。転じて、敵に内通すること。 
- 款を通ずる(かんをつうずる)- 親しく交わりを結ぶこと。転じて、敵に内通すること。 
- 歓を尽くす(かんをつくす)- 大いに楽しんだり、喜んだりすること。 「歓を極める」ともいう。 
- 眼を付ける(がんをつける)- 悪意をもって、相手の顔を睨みつけること。 また、言いがかりの口実とする行為。 
- 眼を飛ばす(がんをとばす)- 悪意をもって、相手の顔を睨みつけること。 また、言いがかりの口実とする行為。 
 
         
    